月あかりの予感

藤子不二雄、ミュージカル、平原綾香・・・好きなこと、好きなものを気の向くままに綴ります

「時をかける少女」プチ感想

2007年06月23日 03時43分42秒 | 映画/テレビなど
借りてきた4本のDVDのうち、今日は「時をかける少女」を観ました。単に「時間が一番短いから」というアバウトすぎる理由です。今日は3時には寝ないとマズかったもので…。つまり、ほとんど期待せずに見始めたわけです。

これが……なんとクリティカルヒットでした

もう、自分でも信じられないほどに面白かったのです。どのくらい良かったかというと、声優の演技力という点ではマイナスと思わざるを得ない部分も多少ありましたが、それを割り引いて考えたって十分に5つ星です。演出、作画などのレベルがただ事ではありません。劇場へ観に行かなかったことを後悔してしまうほどの素晴らしさでした。

もしかすると演出のテンポなどに「ついていけない」人もいるんじゃないかと思います。誰もが私と同じように「面白い」と感じる映画かどうかは分かりません。しかし、とても難しい思春期の感情の機微、あるいは青春という要素を、このような形で、こんなに爽やかに、こんなに自然体で、こんなに美しく描けてしまうのかという、監督などスタッフの皆様の手腕に心底から驚嘆、驚愕させられました。

私も観たばかりで、今は非常にショックが大きいです。この作品を冷静に語るためには、少し時間が必要なようです。とりあえずDVDをレンタルで済ませるわけにはいかなくなってしまいましたので、絵コンテともども購入し、作品の魅力を今後じっくり研究してみるつもりです。

それにしても、この名作が興収たったの2.6億円とは…。同じ年に公開された「ゲド戦記」は76.5億円だったといいます。「時かけ」が仮に同じスタッフで、しかしジブリによって製作・公開されていたら…。最低でも20倍は行っていただろうと思うと、本当に良い映画って何だろうと考えてしまいます。

必ずしも、たくさんの賞を取っていること=名作だとは思いませんが、この二つの作品の受賞歴を見比べると、すさまじいものがあります。参考までに一覧を挙げておきます。

※「ゲド戦記」が面白い作品なのかどうかは、私自身がまだ観ていないため、今の段階では言及を避けます。

時をかける少女
  • 第39回シッチェス・カタロニア国際映画祭アニメーション部門(Gertie Award)最優秀長編作品賞
  • 第11回アニメーション神戸賞 作品賞・劇場部門
  • 第31回報知映画賞特別賞
  • 第49回朝日ベストテン映画祭 日本映画 第3位
  • 第28回ヨコハマ映画祭ベストテン 日本映画 第10位
  • 第10回 文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞
  • 第30回日本アカデミー賞 最優秀アニメーション作品賞
  • 第1回Invitation AWARDS アニメーション賞
  • 第61回毎日映画コンクールアニメーション映画賞
  • デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー06/第12回AMDAward 「大賞(総務大臣賞)」「BestDirector」
  • 第21回デジタルコンテンツグランプリ優秀賞
  • 第6回東京アニメアワード「アニメーション・オブ・ザ・イヤー」監督賞/原作賞/脚本賞/美術賞/キャラクターデザイン賞
  • 第31回アヌシー国際アニメーション映画祭 長編部門特別賞「feature films: Special distinction」

ゲド戦記
  • 第30回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞
  • 第3回文春きいちご賞
  • 映画芸術 2006年ワーストテン 第一位

※興行収入、受賞歴等のデータは、ウィキペディアを参考にさせて頂きました。

あぁ…3時には寝なきゃいけなかったのに、興奮で眠れそうにありません

時をかける少女 通常版

角川エンタテインメント

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