創造性の開発 新規商品を企画しよう

新規商品企画の成功学
求むる所第一義
随時随所楽しまざるなし

ポピュリズムとebisu理論

2019-02-11 05:46:33 | Weblog

 おはようございます。ご無沙汰していました。1か月ぶりの投稿です。

 エビス先生のブログは多岐に渡りますが、私には塾の話と新経済論が面白く思えます。根室の教育、根室の復興、音読教育、読書論など、学ばせて頂きましたが。先生が根室で新事業を始めてと数回お願いしましたが、先生は地元に勧めるだけでした。

 私は教育について素人、企業定年退職者です。先生の新経済論が正しいと直観しました。しかし、浅学故に深く理解できず、先生の理論はヨーロッパの哲学や経済論を考察し、その問題点を論じ、新理論を提案している、と言葉で理解しただけです。

 先生は、日欧の労働に対する考え方の違いを指摘し、企業経験から得た理論、日本的職人経済論を提案していると思います。先生は、近江商人の考え方、三方良しの言葉を盛んに使っています。日本に適用すべき理論と私は直観的に思ったわけです。

 グローバリズムが蔓延した世界で先生の考え方に従う経営者が現れるとも思えません。居るとしても極めて小さい比率です。社会に影響を与えるとも思えません。先生はそれも良しとしていますが、私は蟷螂の斧も好き、思考実験したくなりました。

 私はシチズンシップ教育が良いと思っています。先生の言う三方良しの経営や教育を幼児の頭に叩き込みたいと考え、努力してきました。バドミントンクラブを30年主宰し、会員の子供と遊び、クラブ活動が役立つと信じています。

 イギリスで実績のあるシチズンシップ教育を日本もすべき、できると考える人は極めて稀のようです。ブログ村で10年学び、非常勤を10年した結論です。エビス先生の理論も極めてマイナーであり、先生の提案に賛同する人が少ないのも不思議です。

 私は最近、ブログの掲載回数を減らし、バドミントン活動も週1回だけになり、暇ができ、昔好きだった反グローバリズムを見直していました。ポピュリズムからebisu理論をとらえると、良い事業が考えられると思い始めたわけです。

 グローバリズムに相対する言葉は自国主義ですが、ポピュリズムの言葉が良いと思います。ポピュリズムは日本ではファシストやナチズムに近い悪い意味がありますが、アメリカと英国は前向きな農民活動が元で、今は白人の労働者の想いでしょう。

 米国大統領や英国議会の自国主義の根幹はポピュリズム、グローバリズムの反動です。グローバル化を推進し、最初に恩恵を享受した先進国に反動が起きました。グローバリズムからポピュリズムが起こり、世界を巻き込む悲惨な大戦で1周期です。

 今、日本とドイツは自由貿易世界のリーダーです。オープンな考え方を捨て、一国主義に戻るか興味があります。日本の中小企業経営者がebisu経済論に基づき、地方経済を発展させる新事業に挑戦することを念じて、ブログを復活させました。

 私の得意は応用システムと企画でしたが、グローバリズムが嫌いでした。先生の理論が正しいとし、良い適用方法を見つけるために周辺領域をしばらく考察し、記事にします。先生の理論から良い事業や取り組みを提案できそうな予感がしています。

 今日はここまでにします。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« そろそろ潮時 | トップ | グローバル化を概観 »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
思いつくまま… (enisu)
2019-02-12 10:59:03
弊ブログと職人経済理論をとりあげていただき、ありがとうございます。
思いつくままに3点ほどとりあげます。

第一番目には経済学の公理選択ということです。
公理がことなれば別の論理体系が構築されるということは数理論理学者には自明のことですが、経済学者で数理論理学に興味を持つ人は皆無のようです。
経済学の第一公理は労働観です。マルクスは工場労働を公理に措定しました。わたしは職人仕事を第一公理に措定しています。
マルクス自身は経済学体系の叙述に当たって公理ということを意識していません。かれは数学が苦手でした。微分の意味さえ理解できなかった。それが彼の経済学に大きな制限になったことを理解している経済学者を見たことがありません。マルクスは『数学手稿』というノートを残していますが、これは出版するつもりだったのではなく、自分の勉強ノートでした。あとの人たちがマルクスの遺稿をなんでもかんでも出版してしまった。泉下のマルクスは余計なことをしてくれたと思っているでしょう。

二番目はマルックスやレーニンは大学に職を得られなかったインテリでした。工場労働の経験も職人仕事の経験もありません。だから、共産主義社会の設計には大失敗しています。
新しい経済社会のデザインにはインテリであることと同時に工場労働や職人仕事の経験そして企業経営の経験があったほうが断然有利なのです。マルクスもレーニンも毛沢東もインテリ、そして工場労働の経験も職人仕事の経験もなかった、企業経営の経験もなかった、だからデザインできるわけもありません。労働者たちは自分たちの労働強度を下げることで低賃金とのバランスをとるようになります。人間の性。

三番目です。日本には創業200年を超える企業が1200社あるそうですが、これは世界中の200年を超える企業の45-50%に相当するそうです。中国は7社。
なぜこういうことが起きたのかは経営哲学、商売道徳にあります。職人仕事がベースだからこういう倫理が育まれたともいえるでしょう。
「売り手よし、買い手よし、世間よしの三方よし」です。何より信用を大事にし暴利をむさぼりません。
どういうことか説明しておきます。関東大信s内の直前に築地で大量の材木の買い付けを行った材木商がいます。地震の後の復興で材木価格は急騰、大儲けをしました。千載一遇のチャンスととらえ、大儲け。地震で家を失い、再建のために高い材木を買わざるを得なかった人たちがたくさん出ました。
根室は空襲で500人が亡くなったと言われています。市街地を包み込むように周囲に焼夷弾を落とし、それから中心部に落としていきました、復路のネズミです、だから被害が大きかった。生き残った人たちは、何も持たずに郊外へ逃げた人たちです。パンツの買えもなかった、焼け死んだ人をリヤカーに載せて海へ流したとおふくろが言ってました。
その時に地元の酒造会「北の勝」の碓氷商店は酒造米を炊き出しに使いました。その年は酒が創れなかったと思います。
北の勝はいまでも根室市民に愛されています。
「浮利を追わない」これも商売の普遍的な倫理です。
金のためなら何でもするというのは長続きしません。
碓氷商店は商売を広げるつもりがありません。地元の人々に愛されるメーカで十分なのです。あるとき、三越から北海道店をやるので酒を出してほしいと依頼がありました。断ったそうです。社長じゃありませんよ、社員です。卸問屋を通じて買ってくださいということ。直売が増えていけば卸の経営が成り立たなくなります。直売のほうが利益は大きい、でもやらないのです。1月にだけ発売する「搾りたて」も幻の酒と言われて手に入らない。でも量を増やすことはしないのです。

老舗はそういうところが多いのではないでしょうか。

四番目です。日本には約400万の企業があるそうです。200年を超える企業はたったの1200社、でも1200社もあるんです。
わたしが言っているのは絵空事ではなくて、現実に職人仕事をベースにして、「浮利を追わない」「売り手よし、買い手よし、世間よしの三方よし」の経営をしている企業が日本にはたくさんあります。
しっかりしたモデルがたくさんあるのですよ。
だからわたしはのんびり構えていられるのです。皆さんが気がつくだけでいいのですから。

五番目です。職人仕事は世界中にあります。ドイツのマイスター制度が有名ですね。パン職人だって肉職人だって革職人だってそれぞれの国にいます。だから職人仕事をベースにした経済社会は普遍性があるのです。

六番目。経営哲学とか商売倫理を生産技術をセットで発展途上国へ移転すればいい。そうすればグローバリズムは終焉します。自立型の経済が拡大していくので、貿易量が縮小します。国際資本なんて必要がなくなります。

7番目。たとえば宮大工の仕事は機械では置き換えられないのです。機械は使いますよ、でも木の使い方が違うんです。木の癖、生育した場所、日射などを考慮して適材適所で使います。そんなことは機械にはできません。法隆寺のように千年たっても形が崩れない建物は木の癖を見抜いて活かして使っているからです。
法隆寺宮大工棟梁西岡常一とその弟子小川三夫『木のいのち 木のこころ』に詳しい。

こういう仕事を残すこと、そしてそういう質の高い仕事に大枚をはたくスポンサーのいること、いい社会じゃありませんか?

グローバリズムとポピュリズムどういう展開になるのか楽しみにしています。
返信する
素晴らしい!ありがとうございます。 (tsuguo-kodera)
2019-02-12 11:46:13
 コメントをありがとうございます。先生のブログの要点を分かり易くまとめて頂きありがとうございます。私を再確認ができました。
 さてここからが商品企画と事業企画とシステム設計の領分になります。上司にこれで新規事業を考えると言われ、何とかプロセスをひねり出す仕事をしてきました。
 若干、異論もある考察をすることになるでしょう。会社時代も毎度のことでしたので。選択は私ではなく、事業部長でもなく、会社のトップでした。
 根室なら市長か県議会議員か資産家になると思いますが、他の県や市にも参考になる考察ができたら嬉しいと思っています。
 何しろ時間だけは潤沢ですので。あまり期待せず、ゆっくりと見守っていただけたら幸甚です。再度、ありがとうございます。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Weblog」カテゴリの最新記事