おはようございます。
運転手さんの若女将と小野小町などの話を楽しんでいるうちに小野川温泉に到着。高砂屋は新装したてのような旅館に、昔の湯屋の趣がありました。チェックインし、部屋に案内してくれて、お風呂の説明など親切にしてくれたスマートな男性が、後程、部屋の係の者が挨拶に来ると言いました。
翌日、送りの運転手をこの人がしてくれて、車中で雑談し、分かったことですが、この人が若女将の旦那さん、若旦那。米沢駅まで送ってくれました。良い人が来てくれて良かったですね、普通の人ではなかなか若女将はできませんよ、素晴らしい、と言ったら、何と彼はサラリーマンをしていたが、跡取り娘と結婚し、脱サラして旅館の経営をしているそうです。高砂屋の未来は明るいです。
話を戻して、私たちは早速温泉で汗流し。部屋のお風呂は大きな木の桶に熱めのお湯、24時間、湯治にぴったりでした。湯上りに部屋の無料マッサージチェアでゆっくりできました。
しばらくして、ノックがあり、ドアーを開けました。とても若い女性が二人、可愛い作業着物で立っていました。若くてびっくりしました。昭和の良き伝統の残る外観なのに、昭和とは程遠い仲居さんが二人もいたからです。
とりあえず私も正座し、挨拶。お若いですね、と私が言いました。どうやら今年勤め始めた新人のよう。しかも二人は高校の同級生の、仲良しのよう。二人で一緒に勤めはじめました、と言いました。一人がほとんど会話をして、もう一人はニコニコしていました。
話す人はとてもはきはきして滑舌がなめらか。頭が良く回るのでしょう。おまけにびっくりするくらいの綺麗な娘さん。一方の人はニコニコとおっとりしたふっくらとしたタイプ。負けずに素敵な娘さん。
会社の採用面接なら、多分、どんな会社でも即合格点でしょう。ついつい色々話をてしまいました。ますます、夕食が楽しみになりました。晩御飯は二人がお給仕でしょうから。
夕食時間になり、彼女らが御膳を運んできました。イワナもあればすき焼きもありました。土地の野菜料理もある立派なメニュー。板前は若女将のお父さん、若旦那が渉外担当のようです。付き合いも大変でしょう。廊下や部屋の生け花はお母さん、女将がしているようです。隅々まで目が届いて、廊下も飾られています。
一家の経営する旅館に新しい戦力の高卒の二人が来たのでしょう。こんな素晴らしい経営者家族がいるのだから、きっと二人は素敵な仲居さんに育つことでしょう。新人は指導者と経営者次第で成長するものです。彼女らはきっと良い仲居さんに育つかも。または引き抜かれて嫁さんにされてしまうかも。再会を楽しみにして、毎年来たい旅館です。私は必ず再訪します。
なお、旅館のうたい文句は、米沢牛のステーキとすき焼きが食べられる心身美しくなる湯、私が創りました。食べきれない様な大きさのステーキ、200グラム以上かも。山菜付きのすき焼きです。黒毛和牛好きにはたまらない旅です、旅でした。黒毛和牛さんの成仏を祈って、南無阿弥陀仏。
今日はここまでにします。