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新規商品企画の成功学
求むる所第一義
随時随所楽しまざるなし

先生の業務に残業は不要

2018-06-18 11:23:56 | コーチング・マネジメント

 こんにちは。

 梅雨時は時間があり、会社の業務を、昔読んだ論文から考察して遊んでいます。この話は、ある学校の理事長に10年間言ってきたことです。学校は会社より合理化しやすいし、残業時間をほとんどゼロにできると言ってきました。契約の守秘義務がなくなり、私が言っていたことを書けるようになりました。

 会社の業務を合理化するために、無駄な時間を減らすのが基本です。合理化が難しいのはバックオフィスの業務です。学校の先生なら、授業と部活の時間以外、バックオフィスの仕事でしょう。残業時間が多いのは、校長と教頭と専門部長。全てバックオフィスの仕事です。授業と部活の合理化は別の話です。

 ネットがまだ普及していなかった20年以上前、会社のバックオフィスの仕事で一番時間がかかっていたのは資料の検索時間でした。紙のファイルが大量にあり、能力のない管理職の机の上は資料や提案書の山になっていました。そこで私は情報検索システムの研究開発を始めたわけでした。

 さて今の学校や役所はどうでしょう。資料ロッカーもネットも完備されました。私が見ていたのは3年前までですが、学校の机は資料の山でした。もっと高い資料の山が理事長や校長の机や、周囲の低ロッカーの上にありました。今日も地震のニュースがあり、市役所やテレビ局のオフィスの映像がありました。何と崩れた資料の山の映像がありました。遅れたバックオフィスです。

 koderaの60番の法則、混沌度は机の上の資料に比例しています。資料の山が最悪です。管理とは、担当者の机の上をまっさらに何も無いようにすること。そうなれば担当の混沌度は0です。自分もすれば、全員の混沌度ゼロ。個人の資料ロッカーと周辺の資料の山もなく、机の引き出しだけで個人が自分の大事な資料を保管できているのが条件で。全員が使う共有ロッカーは在って結構ですが。

 学校の業務を大企業のバックオフィスの業務と比べると、人も課題も多様ではありません。情報システム的には単純ということです。きちんと要求分析すれば、何を情報システムで実現するかは自明になります。システム化できないのは猫に鈴をつけるネズミがいないということです。先生をネズミにはできません。デモシカでない、有能なネズミが必須です。

 さて猫が100人いて、生徒が2000人いるような大きな学校で考えてみます。学校としてはシステム化が大変です。鈴をつけるネズミは何匹必要か。私はネズミは3匹で十分。一匹は計画を作れる真のSE、2匹は情報をデータベース化できる、素直に言うことを聞く担当者。期間は1年毎に、年度末に数字で示す。残業を1割減らすこと。3年で0.9の三乗、3割減。5年で半減。

 余裕は授業研究や部活参加に回します。5年で開成の先生のように、週休3日にでき、夏休みも長くとれます。情報データベースと、ロボット情報処理だけで簡単に。人件費は年間3000万円増、すなわち1億円で。ハードとソフトと通信のプラットホーム費は年に100万円程度でしょう。維持費を含めてです。

 猫が100人いる学校なら年毎に10人の優れた新戦力を雇ったこと。多いほど有利。年間5000万円の強化できたこと。私が非常勤をした学校の校長の無理筋でした。人は自分の器で物事を評価します。ロボット化など、人員整理のためと理解したのでしょう。部下を無能と思い、首切りが好きだから。

 今日はここまでにします。

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