夢!進行形。港が見える丘ガーデン

ミントさんの庭に憧れて、少しでもブルーガーデンに近づけるように日々奮闘する田舎のおばちゃんの日記です。

英国キュー王立植物園収蔵画とFlora Japonica

2018年07月04日 17時00分19秒 | 牧野植物園

 

 

6月2日から8月5日まで

牧野植物園で開催されている

「英国キュー王立植物園収蔵画とFlora Japonica」

に台風の雨の中、行って来ました。

 

9時の開園と同時に入園しました。

例のごとく、長寿手帳で入園は無料です。

キュー王立植物園収蔵画の方は、入場料千円が必要です。

 

 

 

 

まだ写真が無かった時代に

植物を記録する方法としては、標本がありました。

しかし、それで形状は記録できても、色彩や立体感は

失われることになります。

その過ぎてゆくはかない美しさを、今にとどめようとし

植物画家たちは、科学の植物分類学として

絵に美しさばかりでなく精密さを要求

されたのでした。

 

先ずは世界遺産としての

英国キュー王立植物園は1759年、当時の皇太子妃

オーガスタが、ロンドン南西部にあるキュー王宮の周りに庭を

造成したことに始まります。

これが発展して、1840年に王立植物園

となりました。

この王立植物園が、今も続く英国民のガーデニング熱の

源ともなっています。

 

キューガーデンは

牧野植物園の7倍となる約130㌶の敷地を有します。

 

キュー植物園には、

プラントハンターと呼ばれる人達がいます。

彼らは未発見や珍種の植物を求めて

世界中に出ていきました。

なぜ大英帝国が植物採取に熱心だったのか

それは美しさや珍奇さへの関心とともに

利益をもたらす有用植物を

求めていたからです。

このことから

キューの標本室には世界中から集められた

700万点もの植物標本が収められています。

しかし標本では色彩や立体感が失われてしまいます。

そのために標本を精密に描いた

植物画が重要になります。

キューには20万枚以上の植物画が、保管されていて

一番古い植物画は250年前に描かれました。

 

その中からこの度

牧野植物園に貸し出された植物画を

紹介したいのですが

あいにく展示会場は撮影禁止のため

アップすることが出来ません。

しかし

高知新聞に掲載されたほんの一部の展示作品を

紹介したいと思います。

画像が良くはありませんが、ご了承ください。

ウォルター・フィッチ

「ツツジ属の一種」1862年

 

シデナム・エドワーズ

「ジンチョウゲ」1813年

 

 

キュー王立植物園には現在5人の公認植物画家がいます。

その中の一人で、

唯一の日本人山中麻須美さんの作品

 

山中 麻須美

「イチョウ」2013年

 

山中さんが描いた、岩手県陸前高田市の

「奇跡の一本松」も展示されていました。

その松の健全な姿を”復元”して描いた、現代における

植物画の意義とは何なのか。

山中さんの「一本松」は明確な答えの一つだ。

と高知新聞は結んでいます。

 

石川 美枝子

「キリ」2015年

 

牧野 富太郎

「サクユリ」1902年

牧野富太郎は植物分類学者であり、

超一流の画家でもありました。

 

 

科学として植物を精緻に描き

芸術として美しさを追究する

この二つが融合して生まれたのが、ボタニカルアートです。

それは

「花の肖像画」である。

 

 


 

 

サンゴ花

 

オーストラリアに行っている間に

水切れして瀕死状態でしたが、見事に花が咲きました。

 

 

 

今日も来てくださってありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 


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