夢!進行形。港が見える丘ガーデン

ミントさんの庭に憧れて、少しでもブルーガーデンに近づけるように日々奮闘する田舎のおばちゃんの日記です。

牧野植物園で秋探し

2018年09月26日 20時22分09秒 | ガーデニング

 

牧野植物園で

万葉集と秋の植物とのコラボレーション

を企画していましたので

しばし万葉の世界に浸ってみました。

 

伊奈良の沼に生い茂っている大蘭草のように

遠くから見ている時よりも、

逢った今の方が恋しさがつのるものです。

 

 

穂蓼の古い幹をつんで新しいのを育て

それが実になるまで、私はずっとあなたを

待っていましょう。

 

好ましいあなたの家の花すすきが

美しい穂を出している秋。その秋が

過ぎていくのは惜しいことです。

 

これがタカノハススキだったかな?

 

私はあなたを頼りにしているのですから

今更どうして道の辺の尾花の下陰の思い草のように

何も思いわずらうことはありません。

 

”花が咲いています”とあったので

上の方ばかり見ていました。

花なんか咲いてないじゃないと思って

もう一度この紹介文を読んでいると、その横に咲いていました。

寄生植物なのですね。

 

言葉に出して言っては、はばかられますので

私は色鮮やかに咲くあさがおの花のように

人目に付く振る舞いはせずに

ひそかに恋しく思っています。

 

エッ!桔梗なのにあさがお?とは

花の歳時記には、万葉集に詠まれる秋の七草の

朝貌(あさがお)は桔梗を指す

と書いています。

 

私の里に今ちょうど咲く花の女郎花を見て

私は自分の心を抑えきれずに

やはり恋しくて仕方がないよ。

 

 

現在はメールやラインで気持ちを

伝える時代です。

手紙を書くのさえ、何かひと昔のことのように思えます。

平安時代は、この様に草花に思いを託して

気持ちを伝えていたのですね。

現在の物質的な豊かさより

この時代の優雅な心の豊かさの方が

勝っているように感じてしまうのは

私だけでしょうか。

 

 

 

明日に続きます。

 

 

今日も来てくださってありがとうございます。