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何でもありの記録
HN天道(てんとう)

秘伝・口伝

2007年03月02日 | Weblog
今日の古今集講座。
古今集に「物名(もののな)」という、物の名前を歌に織り込んで和歌を作っている遊びの箇所があります。
その中に「をがたまの木」という題の和歌があります。

和歌そのものは大した歌ではないそうです。
その「をがたまの木」なるものがどんな木なのか分からない。
古今集のその歌にしか詠まれたことがないそうです。

そして、古今集には秘伝・口伝の類が大変多くあったそうです。
「をがたまの木」は「古今伝授秘伝三木の一」として秘伝解説があるそうです。

秘伝とは一般の人には教えない、ごく限られた僅かの人しか触れることが出来ない秘密のことです。

この木に関しての秘伝本が天理図書館に蔵されていて「古今和歌集姫小松」とか言う本に秘伝が記されている。
その内容を紹介していました。

それによると詳しいことは分からないとしながらも、天照大神が岩戸に隠れなされたときに、神々が集まって榊の木の枝に鏡等をつけて奉納した木の枝を「をがたまの木」という、というようなことがまことしやかに書いてあるそうです。
本当なのか作り話なのか誰にも分かりません。

秘伝・口伝の類は週刊誌の綴じ込みヌード写真に似ています。
どんな写真かと思って楽しみにして切り開いてみても、ナーンダこんなもの、と思うのと大同小異と思います。

多分、秘伝口伝は金儲けの手段になっていたのでしょう。
大抵は価値のない秘密です。
「あなただけに教えます」、こういうのは要注意です。