私が子供の頃知らなかって、大人になってからもしばらくの間一度も本物を目にしたことがなかったもののひとつ、というか2つのものの代表選手が「ザリガニ」と「彼岸花」だ。
いくら記憶をたどっても子供の頃に目にした記憶はない。
北国だったから生物分布の関係でその地には生息していなかったのかも知れない。
子供の頃の記憶をたどっても一度として見た記憶はない。
故郷を出てからも、誰でも知っているこのふたつを何で一度も見たことがないまま育ったのか妙な劣等感を抱いたりもした。
先日町内会の旅行で和歌山の根来寺を訪れたときに庭のあちこちに咲いていたのでカメラに収めました。
バスの車窓からも、いたるところに咲いていました。
群生していたり、ポツンと一輪咲いていたり、田んぼのあぜ道にも咲いていました。
なんとも不思議な花です。
根には毒も持っているという。
方言を含めると1000以上の異なる名称があるそうです。
雑草として惜しげもなく刈り取られたりもします。
花は決して実を結ぶことはなく、球根でもって徐々に増殖していくそうです。
じっと見ていると不思議な感興にとらわれます。
女にたとえると、毒を持った女ということになるのでしょうか。
それではあまりにも単純すぎます。
私にはこんな風に見えます。
「私は人を狂わせる狂気を宿命として背負っている」
「だから私は近づく人を狂わせてしまう」
「しかし、私にも生きていく権利はある」
「私は昔遠い大陸から連れてこられた」
「私の花は実を結ぶことはない」
「しっかり地に根を張り巡らせて同じ仲間と生きていく」
「誰かひとりでもじっと見詰めてくれる人がいればそれでいい」
いくら記憶をたどっても子供の頃に目にした記憶はない。
北国だったから生物分布の関係でその地には生息していなかったのかも知れない。
子供の頃の記憶をたどっても一度として見た記憶はない。
故郷を出てからも、誰でも知っているこのふたつを何で一度も見たことがないまま育ったのか妙な劣等感を抱いたりもした。
先日町内会の旅行で和歌山の根来寺を訪れたときに庭のあちこちに咲いていたのでカメラに収めました。
バスの車窓からも、いたるところに咲いていました。
群生していたり、ポツンと一輪咲いていたり、田んぼのあぜ道にも咲いていました。
なんとも不思議な花です。
根には毒も持っているという。
方言を含めると1000以上の異なる名称があるそうです。
雑草として惜しげもなく刈り取られたりもします。
花は決して実を結ぶことはなく、球根でもって徐々に増殖していくそうです。
じっと見ていると不思議な感興にとらわれます。
女にたとえると、毒を持った女ということになるのでしょうか。
それではあまりにも単純すぎます。
私にはこんな風に見えます。
「私は人を狂わせる狂気を宿命として背負っている」
「だから私は近づく人を狂わせてしまう」
「しかし、私にも生きていく権利はある」
「私は昔遠い大陸から連れてこられた」
「私の花は実を結ぶことはない」
「しっかり地に根を張り巡らせて同じ仲間と生きていく」
「誰かひとりでもじっと見詰めてくれる人がいればそれでいい」