地味ログ東洋硬化.うろつき雑記

寒い時も暑い時も、寒い場所も暑い場所も、処かまわず神出鬼没な東洋硬化の表面処理を、ポップに語ります。

史上最速の木星接近

2007年01月25日 06時38分44秒 | 大気圏外ネタ
昨日現在で木星までの残り距離5500万㌔となった人類史上最速の人工物、
「ニューホライズンズ」ですが、木星接近を1ヵ月後にひかえ、そろそろ
マスコミにもとり上げられ始めました。


AstroArts より

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【2007年1月22日 New Horizons News】
2月に木星へ接近するNASAの冥王星―エッジワース・カイパーベルト探査機
「ニューホライズンズ」が撮影した木星の画像が地球へ送られてきた。人類
史上最速で木星を通過するニューホライズンズは、スイングバイによってさ
らに加速する。軌道修正と機器の調整がおもな目的だが、木星やガリレオ衛
星の観測にも期待が集まる。

2006年1月19日(米東部標準時)に打ち上げられたニューホライズンズは2015
年7月に冥王星に到着するまで、太陽系の中を飛行し続ける。その長い旅路で
最大級のイベントと言えるのが、木星への接近だ。

ゴールが遠いだけに、ニューホライズンズはこれまでにないほど速く飛んでい
る。木星最接近は2月28日と、打ち上げから1年1か月強。これに対し、外惑星に
次々と接近通過したNASAの惑星探査機パイオニア10号は、1年9か月かかった。
パイオニア11号は1年8か月、ボイジャー1号は1年6か月、ボイジャー2号は1年
11か月ほど。1989年に打ち上げられた木星探査機ガリレオは到着まで6年かかっ
ているし、土星探査機カッシーニの木星接近通過も打ち上げから3年2か月後の
ことだった。これまでの「最短記録」は、1990年10月に打ち上げられ、太陽周
回軌道に乗る過程で木星への接近を利用したESAの太陽探査機ユリシーズによる
1年4か月である。


(接近に先立ち、ニューホライズンズの撮像装置LORRIが撮影した木星と衛星イオ(右))

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ニューホライズンズが木星に近づく理由は3つあります。

もっとも肝心な目的は、スイングバイです。スイングバイとは、探査機が大
きな天体の近くを通過することで重力場を利用して軌道を曲げた上、加速す
ることです。ニューホライズンズは木星スイングバイによって現在の秒速
19㌔に加え、さらに4㌔の速度を得て、太陽から毎秒23㌔で遠ざかるこ
とになります。スイングバイがなければ、冥王星到達は早くて2018年に
なってしまいますが、スイングバイ効果で、到達予定は2015年。
3年もの時間が節約できます。

2つ目の目的は、動作確認。実際に天体へ接近したときに機器は正常に稼働
し、観測装置は予定どおりデータを取得し、地球へ無事に送信できるかどう
か、予行演習します。

そして最後の目的は、木星とその衛星の観測。探査機が木星に接近するのは
2003年にガリレオが役目を終えて以来のことで、しかもニューホライズ
ンズの次は2016年木星到達予定の探査計画「ジュノー」を待たねばなり
ません。木星にもっとも近いときで230万㌔の距離を通過するニューホラ
イズンズは、その前後、1月から6月までの5ヶ月間で700回にもおよぶ
観測を行います。観測時間と取得するデータの量は、主目的である8年後の
冥王星探査にも匹敵するとのことです。今回の木星探査には決して「事のつ
いで」と言えないほどの価値があります。

もっとも注目を集めそうなのが、2005年12月に出現した「中赤斑」を
はじめとした木星の大気構造の観測です。有名な大赤斑とほぼ同じ色で地球
ほどの直径を持つ木星の嵐、中赤斑に探査機が迫るのは初めてです。最接近
時に望遠撮像装置LORRIを使えば、ハッブル宇宙望遠鏡の10倍もの解
像度が得られるとのこと。

他にも、木星のオーロラの観測、木星を取り巻く環の観測、4つのガリレオ
衛星の観測などが予定されています。


(木星の横を通り抜けるニューホライズンズの想像図)



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