地味ログ東洋硬化.うろつき雑記

寒い時も暑い時も、寒い場所も暑い場所も、処かまわず神出鬼没な東洋硬化の表面処理を、ポップに語ります。

チベットと「風の谷のナウシカ」

2006年07月09日 16時11分43秒 | 毎日がつらつらと過ぎていきます



(奥の壁に掛かっている壁飾り、目玉と視線がなんとも不気味。チベット仏教では
スタンダードな模様なんだとか。「風の谷のナウシカ漫画版」の土鬼(ドルク)の
神聖皇帝のマークの様にも見えます。おそらく、宮崎駿は、土鬼(ドルク)の設定を
チベット仏教からいただいたのではないか、と推定します。「マニ族」という土鬼の
支族もいましたし)


チベット仏教ゲルグ派の寺院「塔爾寺(タール寺)」の項で、上の様に書きました
ところ、メールでの質問をいただきました。


「神聖皇帝のマークに見えるとの意味を」とのご質問でしたので、漫画から少し抽出
し、「ウィキペディア」からも抜粋して説明します。


(「風の谷のナウシカ」漫画版です。1巻から7巻まであります。映画版とはストー
リーもテーマも、何もかも違います。こちらの方が重々しいですし、完全なハッピー
エンドでもありません)


ウィキペディアでの「風の谷のナウシカ」の説明によれば、主人公ナウシカの故郷
風の谷は、「パキスタンのフンザをモデルにしているとの説もある」との記載。

更に、原作の漫画内で、戦争を繰り広げている一方の勢力であるトルメキア王国に
ついては、ウィキペディアには、
「地形や名前からトルコを、ヴァルハラが出てくる事からドイツをモデルにしている
 事が解る。
 漫画版で描かれる土鬼領サパタ諸侯国における籠城戦では、クシャナ配下の
 騎兵が電撃的な機動戦を展開して城塞を包囲する土鬼の攻城砲台群を壊滅さ
 せてゆく様が躍動的に描かれており、この際の土鬼の城塞を包囲する展開は、
 火砲の発明によって城壁が無力化されたことによって亡びた東ローマ帝国等
 を彷彿とさせ、また撃って出たクシャナの用兵や装備などは近世の西・中央
 ヨーロッパあたりのものを参考にしたとも考えられており、イメージの元となる
 ものは広大である」

と書かれています。

では、戦争しているもう一方の土鬼(ドルク)諸侯連合は、いつ頃のどこがモデル
なの? との疑問が湧きます。しかし、ウィキペディアには、そのことの説明があ
りません。

ただし、土鬼(ドルク)諸侯連合の国家形態について「神聖皇帝とその下の僧会が各
種族侯国を統べている。宗教色が強く、各侯国の族長が僧侶であったり、国政を儀式
化している部分もある」との記載はあります。

中国に編入されるまでのチベットの統治形態との近似が、やや感じ取れます。

しかし作中の土鬼(ドルク)描写は、あまりにもおどろおどろしていますし、見方に
よってはチベットに対する認識がネガティブなものになることも考えて、敢えて、
チベットをモデルにしているとの説明を、宮崎駿はしなかったのかもしれません。
ウィキペディア筆者もそのことをわかってはいてもあえて記載しなかったのではない
か、と独り勝手に考えています。


で、「目玉と視線の件」ですが、以下の作中コマ写真をご覧下さい。


(土鬼(ドルク)皇弟ミラルパが被っている法面。目玉がモチーフです。掌にも目玉
の刺青をしています)


(ミラルパを土鬼(ドルク)支配者から引きずり降ろした皇兄ナムリスが被って
いる全方位視覚認識ヘルメット。ヘルメット四周に付いている「目」からの視覚
情報が、被っている人の脳に直接入ってくる仕組を持っていることになっている
らしい。大目玉のゴーグルは、恐らく赤外線感知能力があり暗視可能であるはず
です。ちなみに、このページ一番下のコマに描かれているのが「巨神兵オーマ」)


マニ車から土鬼(ドルク)のマニ族を想起したのは、僕の勝手な独断です。


(マニ車です。チベット仏教の経文が細かく書き刻まれています。これを回すことで、
読経したのと同じ意味合いになるらしいです)



(「浮砲台」と呼ばれるマニ族の民が乗る大型飛行船)


(土鬼(ドルク)は各支族単位で「浮砲台」を持ち、通常は独自に運航させています。
非常時、神聖皇帝が直轄することもあります)


(マニ族の「浮砲台」が高空をゆっくりと飛行していく場面を地上から見上げる
登場人物たち)


(雲のあいまから陽が差し、頭上を通り過ぎていくマニ族「浮砲台」を追いかけるマニ
族の少女。作中で特に好きな場面です。こういう場面を含めた、「土鬼登場バージョン
のナウシカ」として映画化されればいいが、とも思いますが、内容が内容だけにもう
無理でしょうね)



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