地味ログ東洋硬化.うろつき雑記

寒い時も暑い時も、寒い場所も暑い場所も、処かまわず神出鬼没な東洋硬化の表面処理を、ポップに語ります。

火星並みサイズの太陽系外惑星を発見、との報でわかること

2012年01月15日 19時57分31秒 | 大気圏外ネタ


先週木曜日に発表されたNASAの「ケプラー宇宙望遠鏡」最新観測結果。

我が太陽系から130光年と比較的近距離にあるM型赤色矮星「KOI-961」を周る3
つの惑星の発見が公表されました。この3つ、サイズはそれぞれ地球の0.78倍、
0.73倍、0.57倍であるとのこと。金星より小さく火星より大きい程度のもので、3つと
も「これまでに発見された太陽系外惑星の中で最小」レコードを更新するものです。

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宇宙は惑星だらけ? 続々見つかる地球サイズの星

「AstroArts 2012年1月13日 」より

2011年12月、直径が地球の0.83倍(当時の最小記録)という系外惑星ケプラー20e
の発見が発表されたが、さらに小さい惑星が見つかった。中心の恒星「KOI-961」
は直径が太陽の6分の1しかない赤色矮星で、その周りを周期2日以下で回る3つ
の惑星はそれぞれ地球の0.78倍、0.73倍、0.57倍の岩石惑星という。公転軌道が
中心星からあまりにも近く、表面温度がおよそ摂氏170~450度にもなるため、惑
星の表面に液体の水は存在しないとのことだ。



系外惑星探査衛星「ケプラー」のデータからこれらの惑星を探しだしたJohn Johnson
氏(米カリフォルニア工科大学)は、「大きさのスケールから言えば、太陽系というよ
りも木星とその衛星に近いです。『同じ天の川銀河の中に、こんな惑星系もあるん
だ』と思わせてくれるものの1つですね」とコメントしている。

赤色矮星は私たちの天の川銀河の中でもっともありふれた種類の恒星だ。その周
囲に3つも惑星が発見されたということは、地球のような岩石惑星が宇宙には多数
存在することを示唆しているといえる。


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太陽系外で最小の惑星=火星並み、米宇宙望遠鏡で観測

時事通信 1月12日(木)18時36分配信

はくちょう座の方向に約130光年離れた小さな恒星を米航空宇宙局(NASA)のケプ
ラー宇宙望遠鏡で観測したところ、金星より小さい岩石質の惑星が3個見つかった。
うち1個は半径が地球の57%と火星並みの大きさで、これまで太陽系外で発見され
た惑星で最小。米カリフォルニア工科大などの研究チームが12日までに発表した。

この恒星「KOI―961」は赤色矮星(わいせい)に分類され、大きさは太陽の6分の1。
太陽系最大の惑星である木星の1.7倍しかない。

3個の惑星は公転周期が2日以内で恒星に非常に近いため、表面温度は200~500
度と熱く、生命に適した液体の水がある環境ではない。しかし、赤色矮星は太陽系
がある銀河系(天の川銀河)で非常に多いタイプの恒星であるため、今後生命に適
した環境の惑星が見つかる可能性が高まった。

研究成果は米天文学誌アストロフィジカル・ジャーナルに掲載される。
 

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最小の太陽系外惑星を発見

ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト 1月12日(木)18時35分配信


最小規模の太陽系外惑星が3つ発見された。いずれも地球よりサイズが小さく、約
130光年先のM型赤色矮星「KOI-961」の周囲を公転している。KOI-961もかなり小さ
な恒星状天体で、直径は太陽の6分の1(木星の約1.7倍)しかない。

「惑星系すべてが小さい」と、NASAの系外惑星科学研究所
(Exoplanet Science Institute)に所属し、研究の共同責任者を務めたジョン・ジョンソ
ン氏は話す。いずれも地球や火星と同じ岩石惑星と考えられているが、中心の恒星
KOI-961との距離が非常に近く、公転周期は2日ほどだ。

KOI-961は太陽よりも低温だが、惑星表面の温度はかなり高くなる。液体の水や生
命は存在できないだろう。「180~450度前後で、最も低温の惑星でも液体の水や生
命が存在できる温度の2倍近くもある」とジョンソン氏は説明する。

だが落胆する必要はない。天の川銀河には小型の岩石惑星が他にも多く存在する
可能性がわかったという。「ゴキブリを1匹見つけたら10匹はいるというじゃないか。
推測になるが、M型赤色矮星の3つに1つは周囲に岩石型の惑星系があるとした
ら? 天の川の恒星は7割がM型赤色矮星だ。かなり希望が持てる話だと思う」。

◆ケプラーのデータを有効活用

ジョンソン氏のチームは、2011年2月に公開されたNASAのケプラー宇宙望遠鏡の
データから惑星を発見した。

ケプラーは太陽型の恒星の周囲を公転する地球サイズの惑星を探索中で、はくちょ
う座方向にその視線を向けている。ただし、ケプラーの観測範囲にはおよそ15万個
の星が存在するが、M型赤色矮星は3000個ほどにすぎないという。

チームがKOI-961の周囲をターゲットに決めたのは、地球から6光年ほどのM型赤
色矮星「バーナード星」と酷似しているためだった。「アマチュア天文家のケビン・
アップス氏がどちらも非常によく似ていることを発見し、重要なヒントを与えてくれた」
とジョンソン氏は語る。

KOI-961は130光年も離れているため、当初は大きさが過小評価されていた。しかし、
バーナード星の大きさや温度などの特徴を考慮したうえで、地上望遠鏡で得られた
KOI-961の詳細なデータを分析。より正確な質量や大きさ、明るさの算出に成功し
た。

その後、チームはKOI-961の光量変化を分析し、周囲の惑星の大きさを高精度で
測定すると、3つの惑星の大きさはそれぞれ地球の0.78倍、0.73倍、0.57倍と判明し
た。

◆今後の調査

トランジット(天体が恒星の前を通過する現象)による光量の変化を分析する際には、
60年前の画像データも役立った。KOI-961と地球の間を通る他の恒星ではなく、惑
星によって光量が変化していることが、このデータから確認されたのである。

ジョンソン氏によると、今後は3つの小さな惑星の特徴をより詳細に把握したいとい
う。例えば巨大ガス惑星の中心核の可能性もある。KOI-961の強力な放射エネル
ギーによって、周囲のガスがはぎ取られていったのかもしれない。

「KOI-961がきっかけになって、ミニチュアサイズの惑星系に注目が集まると期待
している」とジョンソン氏は述べる。「M型赤色矮星の観測データが蓄積されていけ
ば、発見の機会も増えていくだろう」。

Victoria Jaggard in Austin, Texas for National Geographic News


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はくちょう座方向に存在する恒星に対してのトランジット法による「ケプラー」の一網
打尽的明滅観測の結果、昨年来多数の惑星候補天体が特定され、ジワジワと太
陽系外惑星発見報告が始まっています。

「ケプラー」打上げ以前から、発見しやすさで話題となっていたM型赤色矮星の惑
星ですが、

●母恒星が小さいのでドップラー遷移法によって発見しやすい
●そもそも全恒星の中でM型赤色恒星の数が圧倒的に多い

との理由通り、惑星発見報が頻出している様で、「ケプラー」報告がひと段落した後
も太陽系外惑星総数の中でM型赤色矮星周回惑星が大きな比率を占め続けるも
のと思われます。

今回発見された3つの惑星は、いずれもハビタブルゾーンよりはるかに内側、母恒
星「KOI-961」の極く近くを周回しているとのこと。残念ながら生命存在可能性は低
いと考えられますが、近かったからこそ発見しやすかったわけでもあります。「ケプ
ラー」のデータが緻密になっていくに従って、公転周期が長くハビタブルゾーン内を
公転する地球以下サイズ惑星の発見が後続すると予想されます。

後に続く「ケプラー」報告をさらに期待しつつ待ちましょう。



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