地味ログ東洋硬化.うろつき雑記

寒い時も暑い時も、寒い場所も暑い場所も、処かまわず神出鬼没な東洋硬化の表面処理を、ポップに語ります。

鯨ベーコン喰いつつ渡辺俊介に見入る

2007年10月16日 00時18分20秒 | うろつき実況中継、やや時差あり
阿波座の安ホテルに車と荷物を下ろし、ブログいっちょやっつけた後、
近所に晩飯喰いに出かけました。

暗くなった大阪の中心街をウロウロし、中央線の筋(中央大通)より
一つ北側の本町通にある「居酒屋しらさわ」に入りました。

注文したのは瓶ビール、手書きメニューを見ると何と!「鯨ベーコン」
がありましたので、迷わず注文。他に〆鯖と関アジ。

鯨ベーコンを一品単位で出してくれる店が大阪にあるとは思いません
でした。大変嬉しゅうございました。


(鯨ベーコンを数切れ喰ってしまってから撮りました。ホントはもっと
たくさん盛り付けてありましたのです)

唐津あたりでは、鯨ベーコンや鯨ウネが大きな切り身で数千円の単位で
売っていること、多々ありますが、一回の飯時にちょうど良いぐらいの
5~7切れぐらいの品だししてくれる店は、僕の知っている限りあまり
ありません。大阪でそんな店に行きあたるとは大ラッキーでした。

肴3種喰いながら頭のすぐ上、高い位置にあるテレビでは、パ・リーグ
のクライマックスシリーズが流されていました。北海道日本ハムファイ
ターズvs千葉ロッテマリーンズ戦です。一昔前には想像もつかない様な
リーグトップ決定戦です。

チビの頃のロッテと言えばオリオンズと言う名の弱小もいいとこ、同じく
弱小をかこち、福岡から離脱してしまう直前のライオンズと寂々とした
ライバル関係、本当になさけないものでした。

ファイターズは、元々は東映フライヤーズとして、一時期は、3番張本
4番大杉の2枚看板を持つ時期もありましたが、やはり弱小。東京に本拠地
を持つもののほとんど誰も贔屓としない、それはそれは不人気な球団でした。

その頃、35年ぐらい前のパ・リーグは、人気の面でセ・リーグにもっとも
差をつけられてしまっていたでしょうか。

ロッテのフランチャイズは、東京球場から川崎球場(数年間、県営宮城
球場も準フランチャイズにしていました)、さらに現在の千葉マリン
スタジアムに定着し、段々と弱小の位置を脱していきました。

対する日ハムも、オーナー企業が「東映」→「日拓ホーム」→「日本ハム」
と変わりながらも、後楽園球場をずっとフランチャイズにしていましたが、
数年前に、意を決して札幌ドームに大移動し、それが大成功を収めつつある
こと、周知の通りです。

新しく出来たイーグルスなどとともに現在のパ・リーグの隆盛、大変
うらやましく思うところです。

イーグルスの田中とファイターズのダルビッシュのルーキー対決というか、
既にエース対決と呼んでもよい試合など、5年前に誰がこのカードと2人
の投手の対戦を予測できましたでしょうか。

特に、クライマックスシリーズを行なう地が、千葉であったり、札幌で
あったり、いかにもローカルな土地で行われること、素晴らしいと思い
ます。いつもいつも東京か関西なんかでは興ざめも甚だしい。

個人的に願わくば、日本のプロ球団数を現行の12球団からエクスパン
ションして、セパ各7球団、開幕時からいつも少しずつ交流戦しています
状態にしつつ、ローカルな地域、特に、テレビ中継の関係上、讀賣の
ファンが偏在している地域に、2球団作るのが望ましいのではないか、
と思います。

例えて言えば、四国(松山と高松のダブルフランチャイズ)と、北陸
(新潟と金沢のダブルフランチャイズ)の2地域がよろしいかと。

大阪ドームをフランチャイズとする球団を1つ作って、首都圏にある
セ・リーグ球団を北陸か四国に移動させるのも手かと思います。

その場合、ヤクルトは正式には「東京ヤクルト・スワローズ」と既に
地名の冠を被っていますので東京に留め置かねばなるまいし、讀賣を
北陸あたりに移転させ、「北陸讀賣ジャイアンツ」とでもすれば、
北陸人はさぞ喜ぶことかと思います。ウン、我ながら良いアイデア。

米国大リーグは、現実、この様にして移転とエクスパンションを繰り返し
ながら全米プラスカナダに市場を拡げたわけです。現に、ニューヨークに
本拠地を持っていたナショナルリーグの「ブルックリン・ドジャーズ」は
「ロサンジェルス・ドジャーズ」に、「ニューヨーク・ジャイアンツ」は
「サンフランシスコ・ジャイアンツ」に変貌し、それぞれの地に根を張っ
たこと、これを移転成功と言わずして何と言いましょうか?

もちろん、第2時大戦前には、米国東部から、最西端はせいぜいミシシッ
ピー川中流のセントルイスまでしか興行範囲にし得なかった大リーグ機構
が、1950~60年代にジェット旅客機の時代を迎えたことにより、
西海岸一帯までをもプロ球団移動興行可能地域とし得たことも、ドジャーズ
とジャイアンツの移動に一役買った一面、見逃せませんが。

その後のエクスパンションについては、地方ごとの中心都市の持つ市場
規模・集客力の調査によって、可能な限り最大限度まで球団数を増やして
いき、1950年代には16球団しかなかった大リーグ球団数は、現在
では30球団にまでなっています。

人口2億数千万人(カナダの全人口を加えても3億人に届きません)の
米国で30球団保持が可能ならば、人口1億2千万人強の日本に14球団
あっても決しておかしくはありますまい。生まれた頃からずっとプロ野球
の球団数は「12」が不文律にて不可侵、という状態に飽ききってしまって
いる日本プロ野球観戦市場に対し、プロ野球機構はもっと敏感になって
もらいたい。

東京にあった不人気球団が辺境に移動し、田舎町に新しくネット系会社が
新球団を作ったことで、ここ数年のプロ野球界が活性化した事実、否定
できないはずです。あと2つ、新球団を、都市圏人口60~70万人程度
の県庁所在地に設置し、適切なマーケティングさえ行なえば、今の日本で
ならば、新球団は必ず根づくことが出来ると考えます。


話を元に戻すと、今夜の試合は、北海道にフランチャイズを移した後、
俄然活性化したファイターズ打線と山田久志以来の稀代のスパイダーマン
渡辺俊介との対決、などという、両チームのファンでもない市井の
スワローズファンごとき僕でさえ、わくわくしながらテレビに見入るという
現象が現出しているこの事実、讀賣人気だけでプロ野球界の人気をささえて
いるとの認識が既に遠く時代錯誤になっていることの証左なのではなかろう
かとも思いつつ、テレビ観戦していました。

結果、ファイターズ打線に捕まった渡辺が集中打を浴びてしまいましたが、
それでもやはり渡辺の投球フォームは美しかったです。右手の小指に
マウンドの泥がついてしまう時の方が好調であるほどの超アンダースロー、
まさに芸術品そのもの。


(彼を現在の投球スタイルのまま大リーグに連れて行っても、そのまま
即戦力として15勝は堅いと思います)

Wikipediaによると、
「“世界一低い”アンダースロー
 渡辺の投球フォームは山田久志らを彷彿とさせる現在では希少な
 「サブマリン投法」(アンダースロー)だが、渡辺は一般的なアンダー
 スロー投手よりも更にリリースポイントが低い(地面から僅か5cm)。
 これは世界一低いと称され、打者のミートポイントより低い。交流戦
 で対戦した谷繁元信(中日)は、渡辺のリリースポイントの低さに
 ついて「変な言い方ですが、渡辺君は一般的に言う『アンダースロー』
 じゃありません」と、その特異さを説明している。また、マウンドに
 手をぶつけてしまい、投球があらぬ方向に飛んだこともある。
 調子が悪いときなどはリリースポイントがばらつき、手をマウンドに
 擦ることがあるらしい。また他のアンダースロー投手よりも体を低く
 して投球するため、投球する際に右足が地面に擦れて出血してしまう
 ことがあった。そのためユニフォームの膝の部分にはパットが入って
 いる。
 球界でも彼だけが持つフォーム・球筋ゆえ打者から見て通常の投手と
 は打撃のタイミングの取り方は全く異なる。また特殊なアンダースロー
 投手ゆえに他球団の打者は彼を想定した打撃練習を行うことが難しい。」

との記載があります。この芸術品を打ちこんでしまうファイターズ打線も
また素晴らしい。


鯨とアジとサバ喰いながらスーパードライを独り飲んでいる僕を不憫に
思ったのか、「居酒屋 しらさわ」のおかみさん、ことあるごとにしきり
に話かけて下さいました。ご出身が宮崎県最北端の北浦町の漁村であること、
それで関アジなんかの豊後水道系魚介類の流通サービスを優先的に受け
られること、九州の魚だけでなく北海道、特に函館系の烏賊がこの店の
お薦めであること、など、色々と教えて下さいました。

こちらは、渡辺俊介のアンダースローと日本プロ野球のエクスパンション
成否について様々考えこんでおりました関係上、おかみさんが想像した
ほどには不遇をかこっていたわけではありませんでしたが、それでも、
親しげに話しかけて貰えることに感謝しつつ、豊後水道付近の米ノ津や
蒲江なんかの田舎漁港の話をしておりました。

どちらにしろ、来週の半ばには、またもや大阪にて営業活動を行なう身、
来週また来ます、と申しますと、烏賊を用意しておくとの嬉しいお申し出。

久留米文化街かせめて博多中洲ならば、この店に足繁く通うのですが。


(鯨とアジとサバと野菜サラダ喰って、瓶ビール2本飲んで、話相手して
貰って、渡辺俊介対ファイターズ打線の対決を見て、総額3040円で
した。おまけにお見送りまでして貰いました)

どうもありがとうございました。ご馳走様でした。

来週は、函館で揚がった烏賊喰いに来ます。



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