地味ログ東洋硬化.うろつき雑記

寒い時も暑い時も、寒い場所も暑い場所も、処かまわず神出鬼没な東洋硬化の表面処理を、ポップに語ります。

曽爾村、兜岳と鎧岳

2007年10月14日 23時29分32秒 | うろつき実況中継、やや時差あり


奈良県下、雨が降らずに済みました。これも日頃の僕の行ないの
おかげやろ、と独り合点。

泉大津にフェリーが着き、阪神高速を走り始めたのが9時少し後。

目的の曽爾村についたのが11時頃。2時間弱で到着です。各道路
の制限速度についての質問は受け付けません。

重たい空の下、目標の2つの峰が見えました。


(左、兜岳(標高917㍍)、右、鎧岳(標高893㍍)山容が
山容ですので、この手の無骨な名前が付けられたのではないか、
と余所者の勝手な解釈)

写真左側の兜岳のさらに左(西)側から取りつき、無茶苦茶に急角度
のルートをよじ登りました。フィックスロープはありましたが、どこ
まで有効なのか疑問。


(温暖な地にあり、標高千㍍あるわけでは無し、活火山でも無し、当
たり前なことですが、山頂にまで広葉樹が生茂っていました。紅葉ま
であと2~3週間ぐらいか)

この山頂の佇まい、大崩山の北側、傾山から南東に伸びる稜線を
新百姓山の南からの極く狭細い稜線、大鋸・小鋸・鹿の背を神経すり
減らしながらやっと到着したものの、山頂眺望が全然大したことなく
ちょっとがっかりさせられる夏木山に、どこか似た風情。

西から登った兜岳の山頂を東側に辞し、鎧岳への稜線を歩きました。
本日のメーンエベント部分。


(途中、ところどころから鎧岳の西面を拝むことが出来ます)

鎧岳、南面はロッククライミング適地だと思われ、僕には守備範囲
外。どぼさん宜しくお願いします。

鎧岳の北側から杉植林に覆われ尽くした稜線を経由して山頂に。
西側の眺望は無し。


(ここまで、他の登山者と誰一人としてすれ違うことはありません
でした。天候が悪くなりそうだ、とは言え、秋の日曜日、全く
人気の無い山の様です)


(南東側の眺望は凄いです。曽爾村の谷向こう遠くは三重県の山々か)


(山頂から南向きの稜線には「危険 立入禁止」の看板が)

こう書いてあると、少しだけ行ってみたくなるのが人の常。行って
みました。

百㍍も行くとみるみる勾配がきつくなってきたのを確認し、さらに
あろうことか、数日前のものと思われる人糞まで視線に入れてしまっ
たので、気持ちを萎えまくらせて山頂へUターン。

鎧岳と兜岳の稜線の鞍部から東南へ下るルートがありましたので、
杉林の中、テコテコ降りて行きました。

ただ、今回の反省材料は、二万五千の地形図を買うことさえせず、
山渓社の「山本」だけで登って降りてしまったこと。初めての山
では必ず高度・方位・植生・主だった地形・林道取付具合などを
確認しながら登ることをせにゃでけんです。ただやみくもに登る
のは、山行きの楽しみの半分近くを削いでしまうにも等しく、この
手の登り方は、今回を最初にして最後にせにゃいかん、と反省。

例えて言うならば、カーナビのみに頼って、道路地図の読図能力
を大幅に低下させてしまっているドライバーとでも言うべきか。
少し違うかな。


(今回の足回り。モモヒキと間違われるニッカボッカーにロング
ソックスは変わりませんが、ルートの傾斜が厳しいとの事前情報
がありましたので、ジュラルミン製ストックを1本)


(ただ、このストック、先端金具をカバーするゴム底部がありません。
2年前の、大崩山山頂から真東に直下ヤブコギ降りの愚行を行なった
際に、いつの間にかとれ落ちてしまっていました。ゴム底部だけ販売
してくれる店、ないじゃろか)


(鎧岳南麓からの風景。「危険 立入禁止」の看板の先は、こーゆー
風になっています)

登り始めてから2つの山体を縦走1周し、車に戻るまで4時間弱でした。

ついに一人の登山者とも出会いませんでした。



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