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bikepit saito

自転車屋の日々

ビフォーアフター

2016-02-23 17:06:00 | 自転車
【After】

アンカーのクロスバイクを “もっと速く”、“もっと遠くへ”、という目的に合わせて、ドロップバー仕様に改造してみました。



バーはNITTOの106。幅420でゆったりめのャWションを。



STIレバーの採用に合わせてブレーキもVからカンチへ。アウター受けをぶら下げるシートクランプもボルトの太いモノに交換しました。



フロントブレーキのアジャスターはここ。リヤはあそこです。



ブレーキワイヤーが切れてしまった時、ワイヤーとタイヤが絡んでロックしてしまわないように、専用のフックを増設。
廃番になって久しいこのパーツ、《ノートン自転車》様が倉庫の奥深くから探し出してきてくださいました。
やはり歴史のある問屋さんは頼りになります。



ここでひとつ知っておいて欲しいことは、クロスバイクをドロップハンドルに改造してもそのバイクはけしてロードバイクにはならないということ。

元々のフレーム設計(スケルトン)が違うので、『友達のロードバイクに負けたくない!』とかでハンドルバーだけドロップにしてもさほど速く走ることは出来ないのです。

ではなんでフラットバーで十分乗りやすいクロスバイクをドロップバー化するのか。
それは、ドロップバー化によって増えるャWションの変化⇒使用目的の変更、の為です。

同じャWションで走り続けなくてはならないフラットバーに比べて、ドロップバーはそのャWションの多様性により長距離、長時間の走行でも疲れにくいと言えます。
平地、上り坂、下り坂、向かい風、、、コースや状況の変化に合わせてホジションも変えられるドロップバーはレースだけではなくロングツーリングにも向いていると言える訳です。

『ドロップハンドルバーは前かがみ(前傾姿勢)になってしまい危ない(疲れる)のではないか?』と考えていらっしゃる方も多いですが、それは改造前にどんな目的のバイクにするかを決めたら、その目的に合わせたャWションになるようにパーツを揃えて組み立てるので、レース向きな前傾姿勢が深くなる組み合わせからフラットバーの時と同じャWションを残した組み合わせまで、自分のスタイル、使用目的に合わせた走りやすいハンドルャWションに出来るので、改造前より危険になるということはありません。

業界は今ロードバイクとクロスバイクのラインナップが主ですが、“ドロップハンドルのクロスバイク” とか “フラットハンドルのロードバイク” とかがもっと増えると、選択肢も増えて良いと思うのですが。