峠おやじの「たわごと」

峠、自転車、キャンピングカー、野菜、園芸、時事ネタなどをぼやいてます。

不平等な少年法

2020年09月10日 | 時事ネタ
こういう事件に対して私が一番に思うことは被害者も加害者も平等にしてくれということです。

NHKニュースより
福岡市の商業施設で21歳の女性が殺害された事件で、警察は、刃物を持っていたとして逮捕した15歳の少年を、女性を殺害した疑いで再逮捕しました。再逮捕されたのは、福岡県内の更生保護施設に入所している15歳の少年です。

警察によりますと、少年は先月28日、福岡市中央区の商業施設「MARK IS 福岡ももち」のトイレで、福岡市南区のアルバイト、吉松弥里さん(21)を包丁で刺したり切りつけたりして殺害したとして、殺人の疑いが持たれています。少年は調べに淡々と応じ、殺害した容疑について「間違いありません」などと認める供述をしているということです。一方、遺族への謝罪のことばなどは、ないということです。

少年は九州の少年院を退所して、先月26日に保護施設に入所しましたが、翌日には失踪したということです。その翌日、28日に商業施設を訪れ、およそ1時間後に事件が起きたということで、警察は少年の足取りや詳しい動機などについて捜査しています。


もともと少年院にいたのですから前科者ですよね。出所したとたん失踪して、すぐに人を刺し殺すなんぞ、更生どころか出所させたのが間違いだったとしか言いようがないです。しかも加害者は少年法に守られ、どこの誰ともわからないのに、被害者は名前も年齢も曝されて、全くの殺され損です。

人は生まれながらに不平等です。
裕福な家庭に生まれるか貧しい家庭か。頭の良い家系かそうでないか、乱暴な親か柔和な親か、東京などの都市部か辺鄙な土地に生まれるか、日本か外国か、人それぞれ生まれた環境は違っているので、すでに平等ではありません。しかし少なくとも同じ国民であるなら法の下での平等は確保されてなければなりません。

しかるに犯罪被害者の名前は年齢に関係なく報道されるのに20歳未満の加害者は少年法に守られて実名報道されません。被害者のプライバシーは20歳未満でもさんざん公開されるのに加害者は報道した方が罰せられる。日本は何と不平等な国なんでしょうか!

最近選挙権は18歳以上に拡大されましたし、2022年には民法上の成人年齢も18歳に引き下げられます。そうだったら刑法上の年齢制限も当然それに合わせてしかるべきでしょう。

ところが
「日弁連や裁判官OB、少年院や鑑別所の関係者などが“少年は保護すべき対象だ”と引き下げに断固反対。彼らの一部は法制審のメンバーにも入っていますから、議論は膠着し、未だ国会に提出できず。18歳成人の施行と同時期での改正は、難しいと見られています」
らしい。

まったく専門バカと言おうか頭が固いと言おうか、自分がその立場に立ったことがないから、そういう法律の言葉遊びをするんでしょうね。少年法改正に反対しているあなたたち、可愛い娘が突然こういう目に遭ったらどう思います?それでも少年は少年ってあきらめちゃうんですか?

そして事件の重大性によっては『酒鬼薔薇事件』当時14歳の中学生による連続殺傷事件。こういう凶悪なものは年齢制限関係なしに実名で行くべきです。そこにあるのは法の下での平等のみです。人の権利を奪った者は同じ目に遭ってもらわないと納得できないのではないでしょうか。


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コメント (2)
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