Toshizoh's Bar

大阪を愛する編集者トシゾーのほろ酔いメッセージ。

カクテル日記 4 モッキンバード

2008-03-30 21:49:02 | Weblog
主なベース:テキーラ 、クレーム・ド・メント(グリーン)、レモンまたはライムジュース

「モッキンバード」は「物まね鳥」という意味だ。メキシコなど北米大陸南部に生息する鳥で、他の鳥の鳴き声をまねする性質があるそうだ。メキシコの地酒であるテキーラをベースにしたカクテルなので、この名が付けられたそうな。
グリーンの若々しい小娘のような見た目のこのカクテルは、口に含むと、テキーラベースのせいか、なかなか新鮮な味わいだ。どこかちぐはぐな可笑しみ。行き過ぎた冗談の一歩手前…。
ものまねがうまくて、いつも人を笑わせるおどけた人気者がどこのクラスにも一人や二人はいただろう。そんな奴のことをふと思わせる。男だけじゃなくて、女にもそういう奴はいたよね。人気者でそれほどブスでもないのに、みんなを楽しませるばかりで、自分の恋には無頓着。というか臆病なんだろう。それを隠すための道化だとはなかなか気づけるもんじゃない。喜劇の陰には常に悲劇が潜んでいるものだし、悲劇の歯車にはかならず滑稽というあっちを向いた歯車が絡んでいるものだろうから。
タナぼた的なプチハッピーがあったときや、おもいもかけず運に見放されたようなときはこのカクテルを飲んでみるといい。人生は面白いねって思えてくるから。そして、ミントの香りにのってくるのは希望の予感。

次回予告
来週は花見も最高潮でありましょう。ということで、ライブ8のマスターが桜にちなんだオリジナルカクテルを披露するそうな。脳味噌の中で桜がポット咲くようなそんな酒が飲めるに違いない、ぢゃ来週!

e-よこミュージアム逍遥にいってきた

2008-03-30 21:24:27 | Weblog
29日土曜は、まず、ヨッキーズで誘われた中村屋という呉服店の展示即売会に顔を出してきた。創業140年というすごいお店なのだ。いまではもう作ることのできない秘蔵の品なんかもあったりで、なかなか奥の深い世界とは知っていたがあらためて深淵をのぞいた気分になった。ちなみに私の財布は水たまりのような浅さなので手がでんかった。でも、イタリアもののスーツでべらぼうなものを買うよりゃリーズナブルかもしれん、とおもわせる芸術性の高さを感じました。あまりに女性中心の世界なのでちょっと男としてさみしかったな。
で、その後、北浜、東横堀一帯でやっているe-よこミュージアム逍遥にいってきた。これがまた寒いイベントでこんなに人が少ないイベントはあまりないな。
イベントのテーマと軸になるイベントがないとだめだなと改めて痛感。「逍遥」って何よ? 自己満足なネーミングだなあ。でも、荒川化学工業の歴史館と丸一ピアノ・ハーブ社はよかったよ。特に荒川化学工業は知られざる大阪が誇る企業ですな。
で、その後は天満橋まで歩いて八軒家浜春まつりを覗いてみた。ラテンクロチェフという女性ばかりのカルテットであった。ラストの3曲目は「アフロ・ブルー」。曲は好きだが、ついコルトレーンの演奏と比較してしまい、苦笑いだ。
花冷えの冷たい風を避けるようにライブ8へと急いだ。