越後田中温泉 しなの荘

　３月１２日の大地震から８ヶ月。長野県栄村及び新潟県津南町では、地震で傷付いた道路の補修がそこかしこで行われています。この地域は日本有数の豪雪地帯なので、雪が降る前に急ピッチといったところでしょう
　国道117号線からマウンテンパーク津南というリゾート施設へ向かう道へ入り、信濃川を渡ってすぐ左折。小さな集落を抜けると一軒宿である「しなの荘」があります新潟県内ですが「しなの」荘です。信濃川のほとりに建っているからでしょうね

　外観は鄙びた温泉旅館といった感じ。しかし中に入ると新築のような綺麗さですそれもそのはず、今年の７月にリニューアルオープンしたばかり。しかも「劇的！ビフォーアフター」に出演している設計士が手掛けたということでセンスもなかなかのものです
　お風呂は大浴場の内湯浴槽と露天風呂が一つずつ。大浴場と言ってもそれほど広くなく、全１２部屋という宿の規模相応です。

　内湯のお湯は、若干黄色に色付いていますこの辺はモール泉系の紅茶色の温泉が多いので、ここもその系統でしょう。信濃川の対岸にある物産館内にあった「なごみの湯」や、近隣の宮野原温泉 宝山荘も、源泉は異なりますが同じような色をしています。
　意外だったのが、強くはないですが硫黄臭＆硫黄味が感じられたこと循環併用で、さらに加温、殺菌剤添加ありの湯使いなのでそれほど期待はしていなかったのですが、源泉の素質がよく現れていましたまた泡付きが結構ありヌルヌル感も強く感じられました限りなくかけ流しに近い浴感と言ってもよいのではないでしょうか似たような泉質でかけ流しの宮野原温泉 宝山荘のお湯にはかなわないにしても、十分に満足のいく浴感です

　露天風呂は、２人でいっぱいになるくらいのスモールサイズ。また浴槽は完全に建物内にあるので、どちらかというと開口部が広く取られた半露天といった感じです。開放感はあまりない露天ですが、開口部から見える良く手入れのされた日本庭園や、信濃川対岸の山々が一幅の絵のようで綺麗でした

　旅館の雰囲気、泉質等、全てにおいて事前の予想をいい方に上回っていて、600円と若干高めの料金設定ですが十分満足できました立ち寄り入浴可能な時間もAM7:30からPM9:30までと旅館にしては長く取られていて使い勝手もいいです。是非また来てみたいと思わせてくれる施設ですね