としぼ~の湯巡りブログ!

温泉巡り100箇所達成を記念してブログ設立!長野県北信地方を中心とした温泉巡りのレポートを、気ままに綴っていきます!

渋温泉 月見の湯 山一屋

2022-09-17 23:33:02 | 長野県(北信)の温泉
 終わりが見えないコロナ禍の影響やプライベートな関係で、月に最低1箇所新規開拓するという10年以上続けてきたノルマを果たすことが難しくなってきていますが、それでも何とかノルマを果たしながら細々と湯巡りを続けているところです。今回はだいぶ前の入湯になってしまいますが、4月に渋温泉 月見の湯 山一屋で立ち寄り入浴した際のレポートです。

 今回の湯巡りは、外出時間は最短で、人との接触もできるだけ避けたいということで、訪問先は渋温泉の旅館に設定。事前に調べた中では、公式HPに立ち寄り入浴(午前10:00~)のことが記載されていたのは月見の湯 山一屋だけであり、テレビの番組でも立ち寄り入浴を受け入れていたので、月見の湯 山一屋を目的地としました。
 山一屋には午前10時30分過ぎに到着。フロントには誰もいなかったですが、声を掛けるとすぐ反応があり、立ち寄り入浴を依頼すると即OK。浴場は1階奥の浴場を案内されました。この旅館には屋上に展望露天風呂がありますが、その説明はなかったので、立ち寄り入浴では利用できないのかも知れません。

 脱衣所に入ると、かなり狭め。3人もいれば圧迫感を感じる狭さです。そして浴室に入るとちょっとビックリ、内湯浴室と露天風呂の間の壁が取り払われていて、内湯が半露天のようになっていたのです。壁があったとすれば内湯浴室はかなり狭いのでこれはこれで良いのですが、冬季間はどうしているのですかね?このままだったらかなり寒いはずです。ちなみに後で調べてみたところ、この時間帯の女湯は構造が少し違うようで、ちゃんと仕切られている模様。
 壁がないことで、内湯浴槽と露天スペースにある露天風呂、桶風呂がほぼ隣接した状態になっています。また露天風呂が「ぬる湯」、内湯浴槽が「やや熱湯」、桶風呂が「熱い湯」と温度設定が分けられているのでその点は便利ですね。


 まずは「ぬる湯」の露天風呂に入湯。湯温は40℃くらいで、実際ややぬるめの湯です。これなら子供でも入れる温度設定です。そして特徴的なのが湯の色で、茶褐色の濁り湯となっていました。入る前はうっすらと浴槽の底が見えていましたが、浸かると赤褐色の湯の花が舞い上がり、濃いめの濁り湯となりました。源泉は渋温泉総合源泉でお馴染みのものですが、この源泉でここまで茶褐色に濁っているのは初めて見た気がします。ぬるめの温度設定ということで、鉄分の酸化が進んでいるということなのでしょう。湯が新鮮でないということになるけれど、他に湯が新鮮な浴槽があるのなら、あえて劣化させて濁り湯にするのも悪くないですね。香りは微鉄臭、味は微鉄味で他の浴槽より薄かったですが、塩素消毒なしのかけ流しなので浴感は良いです。何より熱めの渋温泉の湯にゆっくり浸かれるのはありがたいです。


 次は「やや熱湯」の内湯浴槽に入湯。湯温は43℃くらいでしょうか、確かにやや熱めで、子供は熱くて入れないかもしれなません。浴槽が2人分ほどで狭いため、激熱の源泉はチョロチョロ程度の投入量です。ちなみに湯の使用法は長野県温泉協会の様式では加水、加温ありとなっていますが、温泉分析書では加水、加温なしとなっています。どちらが正しいのでしょうか?
 湯の色は露天風呂より薄く、緑褐色のささ濁り。一方、香りは露天風呂よりやや強い微鉄臭で、味は微鉄味の他に僅かですが酸味も感じられました。源泉の渋温泉総合源泉はpH4.0の弱酸性なのですが、酸味を感じたのは初めてです。このことから考えるに、この浴槽は加水していないと思います。そして湯は露天風呂より新鮮。少し熱めながら浴感はこちらの方が露天風呂より良いので、この浴槽は気に入りました。

 
 最後に「熱い湯」の桶風呂に浸かろうとしましたが、熱過ぎて入れませんでした。47℃以上あったかもしれません。あるテレビ番組では熱湯コマーシャルみたいになっていましたが、本気でこれは入れない。せめて45℃くらいにしてくれれば、一瞬くらいでも入れるのですが…。これでは浴槽があっても意味がありません。帰る時に宿の従業員から湯に浸かれたか聞かれたので、桶風呂は熱くて入れなかったと答えると、あれに入る人はほとんどいないと笑っていたので、熱過ぎという認識はあるようです。それなら入れるように温度調節すればいいのにと思うのですが、その気もないみたい。一応湯質を確認してみたところ、香り&味は内湯浴槽よりやや強めでした。

 さて、この宿には「月見の湯」という名が冠せられています。ではここの露天風呂から月が見えるかというと、周りは建物に囲まれ、上部はビニールシートで覆われている(更にその上には透明な波板の屋根あり)ため、全く外は見えません。しかも所々建物の傷みがみられ、ブルーシートを張ってある箇所もありました。クチコミには清潔感がなく雑然としているという意見があったが全くその通り。「月見の湯」というのはあくまで今回入れなかった展望露天風呂のことのようです。展望露天風呂は確かに眺めが良さそうなので、機会があれば入ってみたいですけどね。

 最終的な感想としては、気軽に立ち寄り入浴でき、お湯の質が良い点は評価できます。ただ、桶風呂が熱過ぎで入れず、清潔感がなく雑然としている点はマイナス評価です。温泉マニアとすればお湯が良ければそれで良いのですけど、通常であれば評価が分かれるところでしょう。

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