鉄道模型・色差し三昧

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飯田線を乗り通す(その11 天竜川に沿って)

2022年05月03日 | 来た! 見た! 乗った!
飯田線で最も長い大原トンネルを抜けると、大嵐に着きます。
ここから、線路は再び天竜川に沿うようになります。


駅が位置するのは静岡県、しかも浜松市です。
大きな市域ですねぇ…。
吊り橋が見えますが、その下に流れるのが天竜川で、対岸は愛知県となります。
駅の乗降客はほぼすべて、対岸の愛知県側の利用者だそうで、おもしろいですね。
その対岸は。かつては、島嶼部を除くと日本でいちばん人口が少ない自治体でした。
富山村といい、「とみやま」と読みました。
なお、この村への郵便配達は、水窪から大嵐まで飯田線に乗ってくるそうです。
静岡県と愛知県が入り混じった生活圏です。


いわゆる「秘境駅」として知られる小和田駅。
1992年度の日平均乗車数は1人でしたが、翌年には10人となりました。
その理由は、みなさまご存知だと思います。
ここも、駅があるのは静岡県、対岸に見えるのは愛知県です。


小和田駅よりやや北側で、対岸に愛知県と長野県の境があります。
静岡県、愛知県、長野県の3県が一度に車窓に収まる地点があるのです。
ここだったっけ、と思いながら撮りましたが、どうやら行き過ぎたようでした。


線路が通る天竜川の左岸側も、長野県に入ります。
最初に停まる駅が、中井侍。
長野県も、南の端あたりだとお茶が採れます。


中井侍~伊那小沢間。
線路は天竜川に沿い、小さなトンネルがいくつも続きます。
車窓の眺めはなかなか良いものですが、めまぐるし過ぎるので撮るのは難しいです。


3月半ばの伊那小沢駅。
あれからひと月半が経ちましたので、いまごろは若葉が目に染みるとこでしょう。


鶯巣駅。
このあたりが、おそらく長野県のお茶生産地の北限です。
逆に、伊那から列車に揺られて南下してくると、ものすごく南国に来たような気がします。
その解放感たるや。


長野県の南部、天竜村の中心ちである平岡駅に到着です。
さすがに、ちょっとまとまった集落があります。
かつては、新宿から直通の急行列車の終着駅でもありました。
大きな集落とはいえ、だいたいは傾斜地です。
線路と駅前通りとの間に、高低差があるのがおわかりいただけるでしょうか?


30年くらい前ですが、この平岡駅前に、廃車体を活かした喫茶店がありました。
地元の新聞にも「電車喫茶」として紹介されていた記憶があります。
1992年9月に、ここを尋ねていました。
車輛は、クハ165-16です。
車側のマークは、天竜村の村章です。


車内は、運転台側半分くらいと仕切って厨房とし、
後位側は元のボックスシートの間にテーブルを設けてありました。
空調は、家庭用クーラーを新設してありました。
このときは何かを食べたのですが、車内は撮っていません。
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