鉄道模型・色差し三昧

精密な模型製品だからこそ、色差しを施しませんか?
より、魅力を引き出しましょう。
お気に入りができますよ。

永大製モデルの台車のはなし

2007年02月28日 | 1:150 機関車
帰宅途中、山手線に乗っていたら、隣を走る京浜東北線に試作車が。
用もないのに、乗り換えました。
たしか、もと901系A編成といったと思います。
画像は、クハ208-901号車。

この編成に乗ると、
ドアの鴨居部分にLEDの案内表示器がないので、なんとなくさっぱりしています。
いまでは当たり前の感がある装備ですよね。
内装がパネル工法で、かつこの表示器がない電車というと、
この電車くらいではないかと。
画像は、モハ208-902号車です。

かみさんにこの画像を見せたところ、
「なんの広告なの?読めないよ」
と言われました。
意図がわかってもらえず……。
というより、無ければ無いで、普通のひとは気にかけないものなんですね。

そうそう、この編成ではまだ、車体側面の号車表示がサボ式で、
ステッカーではありません。
この中途半端さも試作編成だけの特徴で、何となく好きです。

車内の妻板上部に貼ってある車番などを記したステッカーは、
剥がしかけたあとが。
不心得者っ!!
下にもう1枚ステッカーがありましたが、
もしかして901系時代のものだったのかな?
人目を気にせず、撮ってくればよかったかもしれない……。

さてと。
永大製品の台車の構成について、お話ししましょう。
なぜなら、最近のNゲージとはちょっと違った構造がみられ、興味深いからです。
1980年ごろという時期は、各メーカーとも動力車の標準的な構成が確立したころで、
試行錯誤のあとがかいま見えるから、面白いのです。
部品点数も、妙に多いし。

永大製品は、台車がわりと茶色がかったグレーで成形されていることが特徴のひとつです。

少し使い込んだ感じを出そうとしたのかもしれません。
悪くない表現なのですが、ちょっとプラスチックが透けているように見えるので、
機関車としては重量感がありません。
だから泣く泣く、つや消しの黒で塗りつぶしたのです。

ええと。
塗りつぶす前に台車を分解したときの様子を、ご覧いただきましょう。

動力台車です。

引っ張ると、簡単に外すことができますから、メンテナンスも簡単。
先日のマイクロエース製の京成は、ひどかったなぁ。
技術はホントに進歩しているのだろうか?

動力ユニットは、下部にプリント基板を取り付けてあります。
台車からの通電は、接点バネで。
カプラーの後ろ側にもご注目。
これまた永大独自の構造で、細く伸ばしたプラの弾性を復元バネに活かしています。
このために、KATOカプラーやTNカプラーに交換することは面倒になりました。
でも、アーノルド形がNゲージの標準規格ではなかったでしたっけ?
最近のカプラーの乱立ぶりも、困ったもの。
この車輌は予備車という位置づけなので、当面交換しないつもりです。

動力車の台車枠を外してみましょう。

車輪からの集電は、車輪の裏側をこする集電板によっています。
バネが強すぎると車輪の回転を抑えてしまうのが難点で、
再組み立てのときに弱めに調整しました。
これでいくぶん起動電圧を下げ、ラビットスタートを避けることができました。

こちらは中間台車です。

いまの製品は、こんなに部品点数が多くありませんね。
点数が少なく、しかもスナップ式で止められれば、メーカーとしての生産性も上がります。
やはり、各メーカーが積み重ねたノウハウということになるのでしょう。
この製品は、永大としては初の中間台車付きでしたから、
経験がないことでは致し方のないところだったのかもしれません。
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