ぶらり町めぐり&御朱印

町を歩くのが好きだ。特に御朱印集めに熱中した。年齢を重ね、段々と体力が落ちてきたが、もう少し頑張りたい。

夕刻 東海道線にて

2015年01月05日 21時20分40秒 | 日記
夕刻、熱海より横浜に戻るべく、東海道線に乗る。電車は空いていた。

暮れていく風景。乗客の少ない電車。何か、ものわびしい。

昔勤めていた職場の同僚との話を思い出した。

その同僚は、婚活しているという。

70歳で婚活か。しかし、その同僚は結婚したくてたまらない。15年前に見合いを2回したことがある。

見合い相手に、生活のため、といわれて、何かシラけて、結婚に踏み切れなかったらしい。

私は、今はいいのか、と訊いた。シニア相手に結婚詐欺する女が増えているんだぞ。

詐欺でもいい。金を残して何になる。一人で死にたくない。

そういうことなのか。人様々である。本当に人によって違う。

まだまだ現役と威張っている者もいるし、邪魔にならないように早く死にたいという者もいる。

私は、どうなんだろうか?

生と死の境界線上をふらふら歩いている気がする。たまには生の方へ、たまには死の方へ。一直線に死に向かうわけではない。段々と死の分量が増えている。


東海道線から窓の外を見る。夕闇が迫り、灯りがつき始めた。それぞれの生活がある。しかし、結局、人間も蟻も変わりがないように思える。密集した住宅地は蟻の巣と変わらない。

人間に魂があるのなら、蟻にも魂があるだろう。

人生、70年。何をしてきたのだろう?

100年後には、私を覚えている者は一人もいない。

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