

コウモリを間近に見た事は今まで数度しかない。久々に見ることができたけれど、昼日中の日なたである。なぜか木の幹にしがみついていた。iphoneでパシャパシャ撮ったけれど、おびえているのか威嚇しているのか、かなりどう猛な顔つきで歯を剥き出した。
それなのに飛ぼうとしない。太陽に翼を焼かれたとでもいうのか? 昼は空気が粘りついて飛べないのか? とにかく、私が気づいた時が、いきなり日なたの地上から1m程の位置で幹にへばりついていたのだけれど、下へ下へといざり草蔭に隠れた。
木の洞でぶら下がっていた所を、ハチに刺されたのかも知れない。ハチがコウモリの宿を乗っ取って巣作りを始めたのかも知れない。でもハチに刺されても、動けるくらいに大丈夫なものだろうか? アリに噛まれたか? とにかく何かに負けたのだと思う。そうとでも考えないと納得できない気がするのである。田舎の実家での今日本日日中の出来事。
ネットで調べようとしたがすぐにあきらめた。日本にいるのだけでも何十種類もいるそうだ。豚みたいな鼻ではないので、キクガシラコウモリではない。私はそれしか知らない。それよりほんの少し大きいと思う。どう猛な顔つきながら端正な顔立ちだ。