007 カジノ・ロワイヤル（1967）

2006年11月20日 | 映画（た行）

（原題：CASINO ROYALE）
【1967年・イギリス】DVDで鑑賞（★★☆☆☆）

007シリーズの生みの親、イアン・フレミングのシリーズ一作目「カジノ・ロワイヤル」が原作。
…にも関わらず、シリーズ番外編にカテゴリーされるコメディ…パロディ…なんだろう？　

スパイ活動を引退し、ロンドン郊外の豪壮な邸宅でひっそりと暮らすジェームズ・ボンド卿（ディヴィッド・ニーブン）。彼の元に英国秘密情報部主任のＭ=マクタリー（ジョン・ヒューストン）、CIAのランサム（ウィリアム・ホールデン）、ソビエト情報機関KGBのスメルノフ、仏軍情報部らが訪ねてきた。世界各地で有能な情報部員が国際陰謀団スメルシュに次々と消されていたのだ。その中にはボンドの甥であるジミー・ボンド（ウディ・アレン）も含まれていた。彼らはボンド卿に事件の解決を依頼する。第１次大戦で恋人だったドイツのスパイ、マタ・ハリが処刑されてから、深い悲しみに沈んでいるボンド卿はなかなか了承しない。しかし、何者かにＭを殺され、ボンド卿は英国秘密情報部に復帰することになる。ロンドンへ向かう途中、逸早くこのことを知ったスメルシュは、諜報部員ミミ（デボラ・カー）配下の女性部隊を動員してさまざまな妨害工作を展開する。ミミの邸に連れ込まれ女攻めにされたり、野原に猟へ誘われ鳥の形をした誘導弾に襲われたり、重い石の玉を投げ合わせたり。数々の妨害をはねのけるボンド卿に、ミミは惚れてしまう。ロンドンに着いたボンド卿は、さっそく対スメルシュ作戦の指揮を取る。ボンド卿の作戦は、007を何人もスメルシュに潜入させて混乱させるというモノ。オーディションの末、ヴェスパー・リンド（アーシュラ・アンドレス）、クーパー（テレンス・クーパー）、英国特別情報部員（ダリア・ラヴィ）、マタ・ボンド（ジョアンナ・ペティット）、イブリン・トレンブル（ピーター・セラーズ）が007=ジェームズ・ボンドとなる。スメルシュ配下の最も手強いスパイハル・シッフル（オーソン・ウェルズ）はカジノに陣取り、穴をあけた資金を埋めるため連日大勝負をしていた。このシッフルを倒すために向かったのは、バカラに関する著書もあるトレンブル007。トレンブル007に敗れたシッフルは刺客に殺されてしまう。スメルシュの首領ノア博士は、ボンド卿や他の007をすべて捕まえ本拠に監禁する。ジェームズ・ボンドたちはこの危機を脱出できるのか？

（苦笑）。
これはシリーズに加えてもらえないですよね。
どういう経緯か分からないけど、監督が５人いるという時点でもうダメですね。
この時代のコメディって結構好きなんだけど、監督が５人いるせいか、ストーリーの流れがガタガタの突然すぎる展開が多く、観ていて違和感がありまくりです。

ただ、出演陣はめっちゃ豪華絢爛。
ピーター・セラーズがジェームズ・ボンドを演じていたなんて知らなかったよ～。
ウディ・アレンもこれ以上はないってくらい美味しい役どころだしね。
世界中の女を美女にして、150cm以上の男を死滅させる細菌って（笑）。

そしてボンド卿を襲う罠の数々。
ちょっと羨ましいですぞ。

今度公開される「007 カジノ・ロワイヤル」はこんな作品では無いことを祈ります。
Ｍの近くに爆弾が被弾。
爆風でカツラがフワ～って！（苦笑）

あっ、でもこの作品の音楽は素晴らしいです。
（例の007のテーマはないですけどね）
バート・バカラックの音楽に免じて★２つ…かな。

監督はジョン・ヒューストン、ケン・ヒューズ、ロバート・パリッシュ、ジョセフ・マクグラス、ヴァル・ゲスト。