ともやの映画大好きっ!

鑑賞した映画の感想やサウンドトラックなどの紹介、懸賞や日々の戯れ言などをのほほんと綴っていこうと思っています。

13 thirteen/黒猫

2008年05月03日 | 海外TVドラマ
(原題:THE BLACK CAT)
【2006年・アメリカ】DVDで鑑賞(★★★☆☆)


13人の映画監督がホラーを題材にした作品を撮り下ろしたTVシリーズ「マスターズ・オブ・ホラー」。



本作は第2シーズンのエピソード11。
エドガー・アラン・ポーの「黒猫」を原作にした作品。

元は人気小説家だったエドガー・アラン・ポー(ジェフリー・コムズ)。しかし、現在はスランプに陥り、酒におぼれる生活を送っていた。小説よりは詩で生計を立てたいと考えるが、出版社からは幻想的な怪異譚を書くように要求される。生活はどん底であったが、若くて美しい妻のヴァージニア(エリス・レヴェスク)は夫をしっかりと支えていた。そんなヴァージニアをポーは、シシー=妹と呼んで溺愛していた。ある日、ヴァージニアは大量の血を吐き倒れてしまう。結核の末期になっていたヴァージニアは、満足な治療も受けられないままに死亡してしまう。ポーは、妻の死や自分に降りかかる不幸が、飼っている黒猫プルートの所為だと八つ当たりし、プルートを殺してしまう。しかし、不思議なことが起こる。死んだはずのヴァージニアやプルートが、生前の姿で現れたのだ…。



エドガー・アラン・ポーと言えば、史上初の推理小説と称される「モルグ街の殺人」を執筆したミステリー界の大御所ですね。
小学校の時に「モルグ街の殺人」を読んだことがあるくらいで、多分他の作品は読んでないなぁ。
でも「黒猫」のあらすじは知っておりました。

これをスチュアート・ゴードン監督が、どんな風にアレンジするのかが見所です。



原作の「黒猫」もポーが主人公だったのかは分かりませんが、ラストは『何でポーが「黒猫」を執筆することになったか』という感じにまとめてあります。
虚構と現実が曖昧に交差し始め、狂気に落ちていく作家の姿は「シャイニング」を連想しちゃいました。

…で、結局何が現実だったのさ…って聞くのは野暮ですわね。

監督はスチュアート・ゴードン。

ちなみに「黒猫」は、1934年にエドガー・G・ウルマー監督で映像化。
あらすじを読むとめっちゃ面白そうなんですけど!
主人公がマッドサイエンティストの助手になってる~!
こういう古典にも触れないといけませんね。

1990年にもダリオ・アルジェント監督が「マスターズ・オブ・ホラー/死霊の黙示録」の一作品として、「黒猫」を映像化。
アルジェント版の「黒猫」。
こちらも観てみたい~!
ふむふむ、物語を現代に設定してるのね。
この「マスターズ・オブ・ホラー/死霊の黙示録」って、エドガー・アラン・ポーの原作を題材に、2人の映画監督がオムニバスを撮るという…このTVシリーズの元祖のような作品なのね。
もう一つの作品がジョージ・A・ロメロ監督の「ヴァルドマー事件の真相」。
あらら、こちらも面白そうですわん。


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Masters of Horror, Vol. 2(「13 thirteen」輸入盤サントラ)

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黒猫 (集英社文庫)
エドガー・アラン ポー
集英社

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■1934年に制作された「黒猫」はこちら

エドガ・アラン・ポーのマニアック

有限会社フォワード

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■1990年に制作されたアルジェント版「黒猫」が収録されている作品はこちら

マスターズ・オブ・ホラー/悪夢の狂宴 スペシャル・エディション [DVD]

バンダイビジュアル

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■13人のホラー映画監督の競演する「マスターズ・オブ・ホラー」第1シーズンはこちら

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クライモリ デッド・エンド

2008年05月03日 | 映画(か行)
(原題:WRONG TURN 2:DEAD END)
【2007年・アメリカ】DVDで鑑賞(★★★☆☆)


ウェストヴァージニア州の深い森の中で、マウンテンマンに襲われる恐怖を描いたホラー映画。
2003年に公開された「クライモリ」(原題:WRONG TURN)の続編。

5日間のサバイバル・ゲームに勝ち抜くと、賞金10万ドルがもらえるというリアリティTVショウ『アポカリプス』の撮影で、ウェストヴァージニア州グリーンブライヤー郡の深い森の中にクルーと出演者たちがやってくる。プロデューサーのM(マシュー・カリー・ホームズ)とマーラ(アレクサ・パラディノ)。司会進行を務める元海兵隊のデール・マーフィ(ヘンリー・ロリンズ)。そして挑戦者の5人…スケボーが得意でナンパなジョンジー(スティーヴ・ブラウン)、お色気要員のエレーナ(クリスタル・ロウ)、絵画アーティストのニーナ(エリカ・リーセン)、元アメフト選手のジェイク(テキサス・バトル)、軍隊経験のある女戦士アンバー(ダニエラ・アロンソ)。もう一人の挑戦者である女優のキンバリー(キンバリー・コードウェル)も集合場所に向かっていたが、マウンテンマンによって惨殺されてしまう。Mはキンバリーの代わりにマーラを代役に立てて、TV番組の収録を開始する。そんな彼らを、有毒物質や近親相姦によって筋力が異常発達したマウンテンマンたちが襲いかかる…。



前作の正統派続編だけど、前作ヒロインであるエリザ・ドゥシュクは出てきません。
ここで登場するマウンテンマンっていうのは、ポピュラーな都市伝説なのかなぁ?
ちなみに前作のオープニングでは、【マウンテンマンの伝説】【近親婚の弊害】【遺伝子の変異】【変異による筋力の異常発達】【暴力的傾向】【行方不明者】といったキーワードが提示されていた。
前回は3人だったマウンテンマンも、今回は大増量!
何人かは分からないけど一家で登場です!
(たぶん6~7人?)



世紀末を生き残るという設定で、番組に参加する若者たち。



まぁ、例によって次々とマウンテンマンの餌食になっていきます。
前作は明らかに越えていないんですが、犠牲になる人間が結構予想に反した展開でビックリ。



普通のセオリーでいくと、元軍人のデールなんか真っ先にやられてしまうかと思いきや、めっちゃ大活躍!
最後まで生き残ると思っていた女性が、真っ先にやられちゃったりとか…ね。
その辺は意外と楽しめました。

今回は女性のマウンテンマンも登場し、赤ちゃんなんか産んだりするけれど、続編はもういいです…(笑)。

監督はジョー・リンチ。


クライモリ デッド・エンド

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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Wrong Turn 2: Dead End(「クライモリ:デッド・エンド」輸入盤サントラ)
Steve Bartek,John Avila,Bear McCreary,Bear / Snipes, Jonathan McCreary,Bear McCreary,Carlos De La Paz,Paul Cartwright,Doug Lacy,M.B. Gordy III
La-La Land

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■実は結構面白いシリーズ前作はこちら

クライモリ デラックス版

ジェネオン エンタテインメント

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Wrong Turn(「クライモリ」輸入盤サントラ)
Original Soundtrack
Lakeshore

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Wrong Turn(「クライモリ」輸入盤サントラ・スコア)
Elia Cmiral,Thomas Bartke,Simon James
Varese Sarabande

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マイケル

2008年05月03日 | 映画(ま行)
(原題:MICHAEL)
【1996年・アメリカ】TVで鑑賞(★★★★★)


ジョン・トラヴォルタが風変わりな天使を演じるハート・ウォーミングなロードムービー。

ゴシップを取り扱うタブロイド新聞ミラー紙に、ある一通の投書が寄せられる。そこには『天使が2階に住み着いている』と書かれていた。オーナーのモルト(ボブ・ホスキンス)は、記者のフランク・クインラン(ウィリアム・ハート)に天使を連れて来るよう命じる。フランクは同僚のヒュー・ドリスコル(ロバート・パストレッリ)、ヒューイの飼い犬スパーキー、そして天使に詳しい新人記者ドロシー・ウィンタース(アンディ・マクダウェル)を連れてアイオワへ向かう。そこで3人が目にしたのは、煙草をくわえ、でっぷりと太り、シリアルに砂糖を山のようにかけて食べ、下品なジョークを言う…マイケル(ジョン・トラヴォルタ)だった。とても天使のようには見えないが、マイケルの背中には立派な白い羽根が生えている。翌朝、投書をしてきたパンジー・ミルバンク婦人(ジーン・ステイプルトン)は3人に朝食をこしらえるが、その途中で発作を起こし急死してしまう。葬儀を終えた一行は、早速シカゴにマイケルを連れて帰ろうとするが…。



何度目かの鑑賞だけど、好きだな~、この作品。
基本的に天使モノって、大好きなのよね。



天使を演じるのは、特殊効果なしでふっくらしているトラヴォルタ。
煙草はプカプカ吹かす。
甘いモノがめっちゃ好き。
ビートルズが大好き。
太ったおっさん。
でも彼は正真正銘の天使なのです。
マイケルから発せられる甘い香り(フェロモン?)は、女性を惹きつけずにはいられない。

雄牛と決闘するシーンなんかは大好き~!
トラブルに見舞われながらも、マイケルは同行するフランクとドロシーの心を変えていく。
ほわわん…とできる、いい物語です。

監督はノーラ・エフロン。


マイケル

日本ヘラルド映画(PCH)

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Michael(「マイケル」輸入盤サントラ)
Various Artists
Warner Bros.

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少林少女

2008年05月03日 | 映画(さ行)
【2008年・日本/香港】劇場で鑑賞(★☆☆☆☆)

「踊る大捜査線」の亀山千広と香港を代表するコメディアクション俳優チャウ・シンチーが、共同プロデュースという形をとった日本初の本格娯楽武術映画。

祖父の少林拳道場を継ぐために、中国少林拳武術学校へ修行に出ていた桜沢凛(柴咲コウ)。9年間の修行を終え、日本に帰ってくると道場は潰れてしまっていた。その理由を知るために兄弟子の岩井拳児(江口洋介)の元を訪れるが、岩井はその理由を語ろうとしない。岩井の中華料理屋で働く大学生のリュウ・ミンミン(キティ・チャン)は、凛の身のこなしを見て、凛を大学のラクロス部に誘う。一緒に少林拳をするということを交換条件に、凛は国際星館大学のラクロス部に所属することになる。中華料理屋の常連で、国際星館大学教務課職員である田村龍司(岡村隆史)の計らいで、岩井もラクロス部のコーチとして参加する。今までチームプレイというモノをしたことがなかった凛は、部員たちとうまくかみ合わず、大会を前にしてチームメイトとちぐはぐした関係になってしまう。そんな中、国際星館大学学長の大場雄一郎(仲村トオル)が、凛との戦いを挑んでくる…。



…。
…。
…。
え?
日本初の本格娯楽武術映画?
…。
…。
…。
これ、本当に、本広克行監督の作品ですか?
本当に「踊る大捜査線」や「スペーストラベラーズ」「サトラレ」「サマータイムマシン・ブルース」「UDON」「SP」の本広克行監督の作品ですか?

ゆるゆるでちょっとでも面白ければ絶賛するともやに、こんな感想を抱かせるなんて…。



もうこのジャンル…テイストといったら、ともやの大好物のはずなのに。
独特の間や、素晴らしい音楽の使い方といった、本広克行監督らしさが一切入ってない…。
唯一本広克行らしいと思ったのは、ヘリコプターが出てきたところ(苦笑)。
必ずヘリコプター出てくるもんね。

しかも何を言いたいのか、まったく分からない酷い脚本。
担当したのは、十川誠志と十川梨香。
夫婦なのかな?
普段はアニメの脚本を手掛けているみたいですね。
それにしてはキャラクター設定のずさんなこと。

敵として登場する国際星館大学学長の大場雄一郎。
優秀な生徒を政府機関に送り込んで私腹を肥やしており、スキャンダルを雑誌に書いた記者を暗殺してしまうほどの悪いヤツ。
カリオストロ伯爵並みの暗殺部隊を持っていながら、目的はただ凛と戦うことだけ。
全然意味分かんない。
少林拳を使ったラクロスを描きたいのか、国際星館大学と凛の戦いを描きたいのかも、めっちゃ中途半端。
しかもどこかの映画で観たようなシーンの寄せ集め。
オマージュやパロディというよりは、パクリって印象を受けてしまう。
ブルース・リーを馬鹿にするような低レベルな演出とかね。

これ、本当に本広克行が監督したの?

オープニングで"カエル急便"の看板が出てくるんだけど、それも何だか痛々しい。

TVでのプロモーションでは、柴咲コウが岡村に蹴られるシーンばっかり取り上げられるから、最初っから岡村は敵なんだな…っていうのが分かっちゃってるし。
チラシには大きく"彼女に日本は狭すぎる。"なんてキャッチコピーがあるけど、何、この映画の内容と全然合ってないこのコピーは。

本広克行監督って同時期に「SP」やってたから、そっちに全力投球してたと言われてもしょうがないよね。

凛とラクロス部員が絆を深めていくのも、ミンミンの太極拳を通じてであって、一緒に少林拳をするシーンってちょっとしかないし。
ラクロス部員に山崎真美、沢井美優、満島ひかり、乙黒えり、桂亜沙美といった蒼々たるアイドルが登場するもまったく活かされてないし。
「少林サッカー」からやってきたラム・チーチョンやティン・カイマンも、そんな使い方っていうような感じだし。

これだったら小田一生監督の「カンフーくん」の方が100倍面白かったよ。

柴咲コウの大ファン以外には薦められない映画です。
※道理で、この手の作品は必ず取り上げる「映画秘宝」に、この作品が一切掲載されなかったのはこういう理由か…。

監督は本広克行。
アクション監督は野口彰宏。

2008年4月26日公開
公式HP:少林少女


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映画「少林少女」オリジナルサウンドトラック
菅野祐悟,サントラ
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少林少女メイキングBOOK (ぴあMOOK)

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小説少林少女
本宮 ことは
講談社

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