ともやの映画大好きっ!

鑑賞した映画の感想やサウンドトラックなどの紹介、懸賞や日々の戯れ言などをのほほんと綴っていこうと思っています。

淀川長治の映画音楽物語

2007年01月08日 | サウンドトラック
ゆっくりとした時間の流れを感じたい。
ちょっとメランコリックな夜に合うCDは…と、引っ張り出したのが「淀川長治の映画音楽物語」



まだCDというものが無かった時代。
映画音楽を専門にしているラジオ番組があって、よくエアチェックしてました。
サウンドトラックという言い方ではなく、スクリーン・ミュージックと言われていた時代です。
ともやがインスト好きというのもこの辺から来てるんでしょうね、きっと。

収録職は、
1.プロローグ
2.タラのテーマ(「風と共に去りぬ」)
3.ナレーション
4.エデンの東
5.ナレーション
6.夏の日の恋(「避暑地の出来事」)
7.ナレーション
8.ムーン・リバー(「ティファニーで朝食を」)
9.ナレーション
10.慕情
11.ナレーション
12.アラウンド・ザ・ワールド(「80日間世界一周」)
13.ナレーション
14.ハイ・ヌーン(「真昼の決闘」)
15.ナレーション
16.太陽がいっぱい
17.ナレーション
18.白い恋人たち
19.ナレーション
20.第三の男
21.ナレーション
22.禁じられた遊び
23.ナレーション
24.シェルプールの雨傘
25.エピローグ


収録内容を見て分かるように、曲の前に淀川さんが映画の解説、そして映画音楽の事を語っています。
まぁ中には観てない作品もあるんですが、音楽はみんな知っている曲ばかり。
それにしても淀川さんの語り口はなんて優しいんでしょう。
映画に対する愛が溢れています。
(これはマネしたいけど毒だらけのともやにはちょっと無理)
その解説を聞いているだけで面白そうって思っちゃいますモノ。

ちなみにAmazonで取り扱っている「淀川長治の映画音楽物語」は2枚組。
あれれ、ともやが持ってるCDと違うぞ。
こっちの方がいっぱい曲が入ってる。
何だか悔しい~!


淀川長治の映画音楽物語
ハンス・リヒター, ハンス・リヒター楽団, 淀川長治, 特殊企画
東芝EMI

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日曜洋画劇場 40周年記念 淀川長治の名画解説

レントラックジャパン

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淀川長治のシネマトーク

マガジンハウス

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わが映画人生に悔なし

角川春樹事務所

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淀川長治 ぼくの映画百物語

平凡社

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ぼくが天国でもみたいアメリカ映画100―好きで好きでたまらない名作名優

講談社

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ロード・オブ・ウォー

2007年01月08日 | 映画(ら行)
(原題:LORD OF WAR)
【2005年・アメリカ】DVDで鑑賞(★★★☆☆)


史上最強の武器商人と呼ばれた一人の男の実像を、シニカルなタッチで描いたエンタテインメント作品。

ソビエト連邦崩壊前のウクライナに生まれたユーリー・オルロフ(ニコラス・ケイジ)。ユーリーら家族はユダヤ系と偽ってアメリカに移住し、ニューヨークのリトル・オデッサでレストランを経営していた。ある日、目の前で銃撃戦が行われるのを見たユーリーは、レストランが必要としている人に食事を提供するように、武器を必要としている人に武器を提供するのが自分の人生だと思い始める。ユーリーは弟のヴィタリー(ジャレッド・レト)を説得し、武器売買事業を2人で始めることにする。制裁を受けて苦しむ政権に武器を売りさばきながら、闇取引の銃兵器密輸入に天性の才を見出していくユーリー。次第に大きな取引を行うようになっていったが、ヴィタリーはこのビジネスが自分に向いていないと悟りコカインに溺れていってしまう。やがてユーリーはかねてからの憧れだったモデルのエヴァ・フォンテーン(ブリジット・モイナハン)と計画的に出会い、2人は結婚することに。やがてソビエト連邦が崩壊したニュースを聞きつけたユーリーはウクライナへ飛び、ウクライナ軍の将軍である叔父と共謀して大量の武器を仕入れることに成功する。冷戦が終わった今、武器を購入するのは政府ではなく、革命軍や解放軍と名乗る兵士たちになる。そんなユーリーを長年追い掛けているインターポールの刑事ジャック・バレンタイン(イーサン・ホーク)。しかし法律の穴を上手く利用し、表面上は合法に基づいて商売をするユーリーを逮捕できないでいる。やがて武器流入によって西アフリカでは虐殺が起こり、商売敵との軋轢は深まっていく。ユーリーは自分のビジネスについての葛藤を持ち始めるのだが…。



今世界には、5億5000丁の銃がある。
単純計算で12人に1丁の銃を持つという世界。
武器商人のユーリーが目指すのは1人1丁の世界。



ニコラス・ケイジ演じるユーリーのキャラクターは、実在する5人の武器ディーラーから抽出したキャラクターを融合して構築されたモノ。
フィクションではあるけれど、限りなくリアリズムに満ちたフィクション。



冷戦終結後に膨大な数の武器・兵器が、旧ソビエト連邦から開発途上国へと流れていった。
これは【20世紀最大の強奪】と言われているが、今現在インターポールに捕まったり告発された犯人は一人もいないという。
法の目をくぐり抜けた、インターポールと武器商人の駆け引き。
緊迫するわ~。
これは映画でも明かされているのだが、武器を横流しすることで巨大な利益を得ているのが超大国アメリカそのものだからである。
武器商人はアメリカに守られている。
フィクションとはいえ、怖いなぁ~。



夫が貿易商の人間と信じて疑わなかったエヴァ。
ユーリーが大事にしていた家庭も、徐々に崩壊していくことになる。



そして、自分たちが売った銃で虐殺が行われることに耐えきらなかったヴィタリーが取った行動とは。
普通は絶対垣間見ることのない武器商人の世界。
戦争のシーンはこれっぽっちも出てきませんが、戦争というのを強く意識させてくれる作品。

監督はアンドリュー・ニコル。


ロード・オブ・ウォー

日活

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Lord of War(「ロード・オブ・ウォー」輸入盤サントラ)

Lakeshore

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ロード・オブ・ウォー―史上最強の武器商人と呼ばれた男

竹書房

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