智の庭

庭の草木に季節の移ろいを感じる、日常を描きたい。

家物語 番外編 旧宅の想い出

2013年09月26日 | 家の設計、インテリア
2年前に家を建替ましたが、前の家は夫の父親が建て、築40年を過ぎていました。

両親と祖母、娘3人、息子1人の7人の家族が住み、事務所併設の8部屋ある、広い家でした。

夫が築30年の頃、1千万をかけて、同じ大工にリフォームを依頼しましたが、

息子の代に変わり腕は落ち、予定を超えて半年も掛かり、夫の母は疲れて「鬱」を発症してしまいました。



月日が経ち、娘は嫁ぎ、夫が独りで暮らすに所に、私は嫁ぎました。

昔の古き良き、大工の手による家で、私は九州の父方の故郷を 思い起こしました。

昔ながらの造作の家は、断熱材が入っておらず冬は寒くて、光熱費が3万5千円を越しても温まりませんでした。

リフォーム専業の住友林業ホームテックに、耐震の見積もりをしたところ、2千万円を提示され、

それでは、新築のほうが満足いく、ということになりました。




旧宅の玄関から、西側にある納屋とシラカシを撮影したものです。

納屋の裏側の敷地が、活用できませんでした。

庭は、先代が「植木の見本市」的な利用をして、木が整列していました。

私が嫁いでから、5月のGWと9月の連休時、夫の仕事の閑散期に、

二人で少しずつ「庭」作りに汗を流してきましたが、未だ完成していません。



庭を作るうちに、

夫の兼ねてからの夢「50にして家を建てる」を実現すべく、理想の家作りの模索が始まったのです。


新宅は、東端に納屋併設の事務所、中央部に母屋、西側は庭として配置をしました。

家が成った今、理想の庭作りが続きます。

植物は生き物ですから、庭は毎年新化して、完成はありえません。

それが、庭作りの醍醐味でしょう。