智の庭

庭の草木に季節の移ろいを感じる、日常を描きたい。

不思議なご縁

2017年09月09日 | 書道、絵を描く
今日は所要のついでに、お夕飯を日本橋三越で・・・と夫と立ち寄りました。
しかし、二人ともお腹があまり空いていないので、デパートをぶらぶら「見て歩く」ことにしました。
食器売り場に辿りつきますと、素敵な九谷焼の作品に、二人で足を止めてじっくり鑑賞していました。
すると、若い女性が近づいてきて、作品を紹介しますので、訊ねると作家さんでした。

これまで、夫は「器の購入に品定めする妻に、多少の意見を添える」程度でしたが、
この作家さんの作品には、いたく感心して、心惹かれている様子を見受けました。
では、と私も「どれを買おうかな」と本腰を入れて、品定めをしました。

因みにいつもは、夫が「いない」時に、つまり、夫が値段を知らない時に、私は食器を少しずつ足してきました。
「えっそんなに値が張るの!?」と言われるのも嫌ですので・・・

今回は偶然にも、夫と私の評価が一致した「茶碗」を購入することになりました。
今後も彼女の活躍を期待し、作品が展示されるときはご案内を下さい、と伝え、頂いた彼女の名刺を拝見すると、
なんと、彼女は私たちの住む町で、和食器の絵付け教室を開いていました!

思わず、私「今、私、日本画を習っていて、ふと、器に自分で絵付けをしてみたい、と思っていた・・・!」
と口走っていました。
実は、食器を選ぶとき「柄がうるさい」「配置が悪い」「こんな絵があればなあ」「値段設定が高すぎる」など、
内心かなり辛辣な辛口評論家となって、選定していました。
「自分で絵付けをしたい」と思いついたものの、九州の有田まで行かないとだめか~、と諦めていました。

ところが、日本画を始めて、弾みがついたところへ、この九谷焼作家さんと出会って「絵付け教室」。
もう、これは、ご縁が合った、と見定めて、
「今の日本画が、軌道に乗りましたら、必ず、お尋ねします」と伝えました。

書道の方も思うことあって、書道具を扱う専門店で、自分の悩みを話しましたら
「〇〇先生の教室を、一度見学されたらいかがでしょう」とご助言をいただきました。
こちらも期待で胸が膨らみます。

良縁が続きます
不思議だな・・・

私の中の木が、枝を伸ばし、葉が茂って、大空に広がっていく、そんな感覚がします。