智の庭

庭の草木に季節の移ろいを感じる、日常を描きたい。

京都旅行 お食事

2009年11月14日 | 国内旅行
今回の旅行では、南禅寺前豆腐料理「順正」や大徳寺前湯葉懐石料理など

京都ならではの料理を楽しんできました。



以前いただいた時は気がつかなかったのですが、

結構、塩分が全体に濃く感じました。

関東は、もろみ醤油の味付けがベースですが、

京都は塩味が強く、決して薄味とは思えませんでした。

福岡・博多の、海の幸山の幸、新鮮な素材を活かした味付けの方が、薄味だと思います。




この写真は、

哲学の小道沿いにある叶匠寿庵で、生菓子と抹茶をいただいたところ。

さすが、お菓子は品のいい甘さ、お茶もマイルドなおいしさ。

度々、休憩毎に、スィーツを賞味したが、

いずれも洗練されたおいしさで、満足でした。

最後に東本願寺から西本願寺に向かう途中のケーキ屋さんの

モンブランケーキは、いままで食べてきたモンブランの中で、

最高峰、といっても過言でないおいしさでした。

デカの会話より

2009年11月11日 | 日記
東京都現代美術館のそばに、下町の小さい中国料理店がある。

実家の近所ではあるが、わざわざ埼玉から訪れるのは、おいしいからである。

私は、雨で仕事が休みの夫を誘って、あの餃子を食べに出向くことにした。

私は鳥唐揚の黒酢あんかけ定食、夫は五目そば・チャーハンセット。

うまい!!!!

黒酢のあんが最高においしい!

これまで甘酢あんかけ料理を、日中両国で食べてきたが、最高、といってよい。

と舌鼓を打っていたら・・・・

「任意同行・・・・、6人の捜査官を導入・・・・」

という会話が、飛び込んできた。

思わず、聞き耳を立てる。


夫の背後の席に、男性2人連れが座った。

一人は中年、四角っぽい顔、黄色い顔色、目つきがきつい、黒っぽい服装。

もう一人は、若い、色白の面長、目は切れ長で鋭い、地味な服装。


お昼のテレビが、市橋容疑者逮捕を報じていた。

若い方が、上司に向かって

「なんで・・・(最初、取り逃がしたんでしょうね?)」

上司答えて、

「捜査官は6人導入されたが、任意同行で、逮捕するつもりなく油断したようだ。ローラー作戦で・・・・・」

会話続く・・・


私は、すっかり、耳をそばたて、目前の夫に、小さな声で

「あきちゃん、後ろの二人、デカ、私服ケイカンだよ!!!」

と口をパクパクさせると、

「夫は、分かっている、しーーーっつ」



食事を終え、中国出身の料理人のおやじさんに、大変おいしかったと伝え、店を出た。

「あきちゃん、どうして分かったの?」

「飛び蹴り、とか、武術用語がでて、これは普通の業界じゃない、と思った」

「私は、新聞もテレビも、6人の捜査官導入、までの情報を伝えていなかったし、

 任意同行などの専門用語が、会話に多かったからよ」

いずれにせよ、

デカの会話は、一般市民には、おもしろいのであった。

京都旅行 庭園鑑賞

2009年11月11日 | 国内旅行
今回の旅行日程は次のようでした。

初日、10月31日は新幹線で京都入り。

   銀閣寺(写真)、「哲学の小道」の周辺の住宅街散策、南禅寺の庭鑑賞

                                


二日目、11月1日は、朝8時から光悦寺(写真)、大徳寺大仙院等の4つの塔頭。

   午後は雨で宿へ戻り小休止後、御所の特別参観。



三日目、11月2日は、朝8時から竜安寺、等持院、金閣寺、

   午後は雨で宿へ戻る。写真は宿から見た御所にかかる二重の虹。

                              

最終日、11月3日は、もう一度御所へ。そして東本願寺にお参り。

   新幹線で帰路につく。


今回の旅で、今まで見えなかったことが、いくつか見えるようになった。

数年前、鎌倉時代の禅宗僧雪舟が作庭した山口・島根県にある庭を訪れた。

印象は、禅宗発祥の地、中国の石林を彷彿させた。

その流れを汲む室町時代初期、禅宗僧夢想国師が作庭した等持院の庭

日本の山より、中国の山に似ている。雪舟の庭に近い。

                         

室町末期の銀閣寺の、抽象的な構図。(写真一番上)

月見台と寄せるさざなみは、駿河湾から見える富士山を連想させる。

竜安寺の石庭のシンプルさ。

もう、日本の美意識に洗練されている。

安土桃山時代に入り、千利休から茶庭の文化が始まり、光悦寺に至って、

日本の自然の風景を、切り取り、凝縮し、庭に持ち込む。

江戸時代には、「庭師」小堀遠州が活躍する。


御所には、誰々作、と銘打った庭はない。

襖絵には、誰作と紹介してある。

おそらく、時代の一級の庭師が呼ばれては、

その時代の最高の美を要求されて、代々手を加えていった最高傑作なのであろう。


御所の屋根にしても、祭りごとを行う重要な建造物は、桧皮葺である。

桧皮葺は、瓦葺と異なり風雨に晒され、朽ちて痛むので20年毎に葺き替えなければならない。

中国や韓国の宮殿は瓦葺である。瓦葺は火矢に強い。

御所の桧皮葺は、火矢に掛かれば、すぐに燃えてしまう。

神様に火を放つ不貞な輩は、日本国にはいない、

という前提に立っているのであろう。

また、半永久的な瓦、でなく、朽ちてしまう桧の皮の屋根に、美を感じたのか。


そんなこんなを感じた旅でした。

京都旅行

2009年11月10日 | 国内旅行
10月31日から11月3日まで、3泊4日で京都を旅行してきました



今回の目的は、家を新築するにあたり、

屋根などの外観を、どこまで数奇屋風にこだわるか、

京都の町家を参考にしよう!

ということでした。

銀閣寺周辺の、哲学の小道は高級住宅街で、大変参考になりました。

夫と二人で、「あの家の屋根は・・・この家の外観は・・・」

と勝手に評論して、あやしい二人組みに見えたことでしょう。



お庭めぐりで、もっとも印象深かったのは

京都御所でした。(写真)