能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

教養としてのテクノロジー AI、仮想通貨 ブロックチェーン 伊藤穣一MITメディアラボ所長の未来学

2020年08月03日 | 本と雑誌

今の時代、メーカー、製造業の人たちと話をしていると、AIやIoTといったコトバが普通に出てきます。
サービス業の人たちと話をしていると、データサイエンティスト、MA、コンバージョン率といった言葉が出てきます。
銀行の人たちと話をしていると、フィンテックやブロックチェーンといったコトバが多々出てきます。
どうやら、時代は、理科系の時代のようです。

文系の自分としては、時代に取り残されないように少しは勉強しなければなりません。

伊藤穣一さん、MITメディアラボ所長の分かりやすい著作を買ってきました。


教養としてのテクノロジー AI、仮想通貨 ブロックチェーン
伊藤穣一、アンドレー・ウール著
NHK出版新書 780円+税


伊藤穣一さんは、インターネットの黎明期から、自らキャリアをドリフトさせながら新境地を切り開いてきたICTのスペシャリスト。
天下国家論というよりは、地球市民としての鋭い切り口から、ソーシャルを語ります。

今回の新刊は、「経済」「社会」「日本」という未来を見抜く3つの視点から、独自の見解を展開していきます。

目次

第1章 AIは労働をどう変えるのか?
第2章 仮装通貨は国家をどう変えるのか?
第3章 ブロックチェーンは資本主義をどう変えるのか?
第4章 人間はどう変わるか?第5章 教育はどう変わるか?
第6章 日本人はどう変わるべきか?
第7章 日本はムーブメントを起こせるのか?

日常の会話で何気なく使われているAI、仮想通貨 ブロックチェーンという言葉を伊藤穣一流の切り口で解説していきます。
線を引いたところから、伊藤さんの主張をピックアップしてみました。

・「規模こそすべてのシリコンバレー」に疑義を呈し、「分散させた方がレジリエンスは高い」


エクスポネンシャル(指数関数的)の時代


・アルゴリズムが社会をよくするわけではない。


・新しいセンシビリティが必要だ・・・ミーニング・オブ・ライフ 人生の意味を考える時


・ICO・・・被害者が出る仕組みは、やめよう


・脱中心に向かう金融と経済 通貨はもっと多様であるべき オイル通貨やハンバーガー通貨


・価値はコミュニティの人と人の間にある


・自動運転は倫理が必要だ


・教育 ロボットを育てても意味がない コンペティションよりコラボレーションが大事


・アンスクーリング


・プロセスに時間をかけすぎる日本人


・パラリンピックは障害者の競技から拡張者の競技


・アフターオリンピックの課題 ニュートーキョーは過激さから生まれる


・ムーブメントを起こそう


AI、仮想通貨 ブロックチェーン・・・。
新しいテクノロジーの革新性を追うとともに、そこにある「意味」についても考え抜いていく時代だと思います。

ビフォーコロナの一冊ですが、未来学として新たな視点、視座を与えてくれます。
お勧めの一冊です。


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