広島県立美術館に行ってきました。
20世紀を代表する巨匠、サルバドール・ダリ(1904年~1989年)の展覧会です。
広報ポスターも、なかなか素敵です。
この図柄は、原爆爆弾の脅威、人類の危機にダリが危機感を持って描いた作品。
きのこ雲が3つ描かれています。
スペインに生まれ、1920年代末からはシュルレアリスム(超現実主義)運動における旗手として活躍しました。
一度見たら忘れられない強烈な印象を残す彼の作品は、今日も世界中の人々を魅了しています。
ダリの生誕120周年、シュルレアリスム宣言100年を記念したダリ展。
世界屈指のダリ・コレクションを形成する諸橋近代美術館の所蔵品を中心に、油彩、素描、版画、彫刻、資料、他のシュルレアリストの作品など約120点と関連資料を通して、「天才」ダリはいかなる芸術家だったのか、その生涯を明らかにしていきます。
代表作の一つ「ヴィーナスの夢」は、広島県立美術館を代表する所蔵品。
この巨大壁画は迫力あります。
この作品のみ撮影OKでした。
有名な溶ける時計。
食卓のカマンベールチーズから発想したとのことです。
燃えるキリン、ロブスターやアリもダリが好きなモチーフです。
ダリの成功は、米国への亡命。
ニューヨーク万国博覧会のパビリオンをはじめ、経済的基盤や商業主義、プロモーションを駆使したこと。
同じスペイン出身のピカソに近いものがあります。
スペインの画家は、浪速の商人のようにしたたかです(笑)。
ゴッホやゴーギャンなど生前、経済的に苦しみ無名のまま死んでいった画家たちとは大きく違います。
自ら「天才」と称したサルバトール・ダリ。
天才的な絵画の才能・・・でも、かなりの変人、奇人だったと思います。
シュルレアリスム、ダダイズムで世界の芸術に変革をもたらしたダリ。
すごい奇才だと思います。
この展覧会、6月8日まで広島県立美術館で開催されています。