日経ビジネス誌2013.10.14号の特集は「世界のトップ大学 東大は生き残れるのか?」。
東大の濱野総長の「座して死を待たぬ」という巻頭インタビューで始まります。
が、現在の世界ランキングは、東大32位。
世界的にみるとフツーの大学です。
英国QS 世界大学ランキング
1位 MIT
2位 ハーバード
3位 ケンブリッジ
4位 ロンドン大
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32位 東大
35位 ソウル大・京大
英国THE(タイムズ・ハイヤー・エデュケーション)
1位 カリフォルニア工科大
2位 ハーバード
3位 オックスフォード
4位 スタンフォード
5位 MIT
23位 東大
52位 京大
英語圏のランキングというハンディを考えても、
欧米圏から東大へ留学という選択は日本文学か日本史などを専攻しない限り、ほとんどないということになると思います。
今、急速な勢いで普及する「MOOC(ムーク・大規模公開オンライン講座)」で、欧米の有名大の教授陣が露出すると、世界からの留学生は、ますます欧米の大学に流れていくように思います。
もともと官僚や法曹の養成を目的として設立された東京大学。
物理学や化学、ICT、バイオ、医療をはじめとする最先端科学、グローバルリーダーの輩出、環境や国連関係機関での活躍といった切り口からのランキングでは、なかなか上位に入れないような気がします。
安倍首相の提唱する10年後に世界大学ランキング100に10校入れるという方向性に舵を切るのか、
それとも欧米の大学院へ留学するための予備学校として位置づけるのか、岐路に立っていることは間違いないと思います。