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能率技師のメモ帳 経済産業大臣ぬ登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

世界最高峰の経営学教室 理論編・・・今年読んだ本でトップ3に入る面白い一冊でした ビシネスパースン必読の一冊です

2023年10月17日 | 本と雑誌

パーパス経営、両利きの経営、ESG、マーケティング5.0・・・最新の経営学は欧米の学者発のものが多い昨今です。

日経ビジネス文庫から新刊が2冊出されました。

世界最高峰の経営学教室 理論編

広野彩子編著 日経ビジネス文庫 日本経済新聞社 1000円+税

 

入山章栄早稲田大学ビジネススクール教授の一押しの一冊。

冒頭の解説文書でも同書のすばらしさを賞賛しています。

、コトラー教授、マイケル・ポーター教授、ティース教授、オライリー教授など世界に名だたるスター経営学者19名の最新インタビューをまとめた一冊です。

日経新聞の広野彩子さんの編著は、整然と整理されており、とても分かりやすい本に仕上がっています。

冒頭は、日本が誇る経営学者・野中郁次郎教授。

SECIモデル、暗黙知、リレー・刺身・スクラム理論、実践知、フロネシスなどを分かりやすく解説しています。

 

目次

第1章 経営で一番大切なこと 野中郁次郎の人間的経営論

第2章 経営者は何をすべきか? コトラー教授とポーター教授

第3章 イノベーション理論の最前線 ティース教授とオライリー教授

第4章 経営の目的とは何か? 

 

特に、第2章と第3章は現在研究している旬のテーマで、とても面白い内容でした。

マイケル・ポーター教授のCSV理論は、今では経営学の常識になっています。

さらには、オープンイノベーションやESG、パーパス経営なども取り上げ、充実した中身になっています。

 

秋の夜長に、ゆったりまったりと読むと、世界の最先端の経営学の流れ、動きをつかむことが出来ます。

おすすめの一冊です。

それでは、2冊目の実践編に入ろうと思います


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BOOK PARK CLUB in広島パルコ 本好きにはたまらない希少本のイベント「ブックパーククラブ」が開催中です

2023年10月12日 | 本と雑誌

個性派の出版社とインディペンデント書店、古書店などが広島パルコ本館6階に集結。

BOOK PARK CLUB

3,000冊の希少本、古書の販売を行っています。

本好きにはたまらないイベントです。

広島人選書コーナーやリソグラフZINEなどの特別企画もあり、なかなか楽しめます。

ブックパーククラブは今年2回目。

広島市の中心部では、どんどん本屋さんが消えています。

今では、紀伊国屋書店かジュンク堂でしか新刊本が買えない状況です。

臨時的とは言え、本屋さんがオープンすることは大歓迎です。

「カフカの人生論」を購入しました。

読書の秋・・・じっくり考えながら読み進めたいと思います。

この催し、10月15日までの開催です。

本好きの方にはイチ「推し」の企画展です。


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本と遊ぼう こどもワールド2023広島・・・広島市・紙屋町シャレオで1万冊の絵本が大集合 本好きなこどもが増えるといいな

2023年10月08日 | 本と雑誌

広島市の中心部にある地下街・紙屋町シャレオで1万冊の絵本が展示、販売されています。

本と遊ぼう こどもワールド2023広島

正確には、第42回優良児童図書展示会というそうです。

ディスプレイもなかなか素敵。

昭和、令和の絵本が1万冊・・・圧巻です。

このイベント、紙屋町シャレオの中央広場を中心に全5か所で開催されています。

地下街シャレオの歴史の中でも、過去最大規模ではないでしょうか。

若いお父さん、お母さん、こどもさんを連れて、絵本ワールドを旅していただきたいものです。

おとなも童心に帰れます。

こどもカフェを設置されています。

オムライスやホットケーキ・・・美味しそうでした。

さらには、絵本の朗読会。

こどもたちが目を輝かせて聞いていました。

パラパラめくると、小さなこどもの頃を思い出します。

絵本から学べることは、今でもたくさんあるように思います。

絵本を卒業すると、SF小説、探偵小説、文学へとステップアップしたことを思い出します。

やっぱり、本はいいですね。

ページをめくる感触、インクの香り・・・今でも、本が一番好きです。

インターネットやスマホの普及で、本離れ、文字離れが進んでいる中、こうしたアナログ文化を広めることの意義は大きいと思います。

本好きなこどもが増えるといいな!


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健康な人は、みんな歩いている。雑誌ターザンの特集・・・数百万年間、歩き続けてきた人類

2023年10月06日 | 本と雑誌

今日は朝から健康診断。

なにが嫌いかと言って、健康診断ほど嫌いなものはありません・・・笑。
血を抜かれたり、バリウムを飲まされたり、健康についてのお説教をされたり・・・。
 
待合室で順番を待っていると、雑誌コーナーを発見。
雑誌ターザンの最新号が置かれていました。
ポパイと言えばブルータス、ブルータスと言えばターザンです。
今号の特集は、健康な人は、みんな歩いている。

歩くこと、ウォーキングについての記事が満載されていました。
待ち時間を楽しく過ごすことが出来ました。
待ち時間を使って全部読むことが出来、ちょっと得した気分です。

人類は、この数百万年、歩き続けてきました。
アフリカの地を出て、食べ物や獲物を求めて、そして子孫を残すため異性を探して、仲間たちと共に歩き続けました。
ホモサピエンスの本質は、歩くことにあるのかも知れません。
運動の基本は、歩くこと。
これからも歩き続けましょう!
LET`S  WALK!

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ブルータス最新号は「大人になっても学びたい!仕事で夢をかなえる10のスキル」・・・リスキリングは危機意識と実践が命です!

2023年10月06日 | 本と雑誌

久々に雑誌「BRUTUS」を購入しました。

ブルータス最新号2023.10.15号は「大人になっても間に学びたい!仕事で夢をかなえる10のスキル」。

日本政府を挙げて進めているリスキリング(学び直し)・・・まさに旬のテーマです。

今話題のリスキリングをテーマとして、超一流の講師陣が各4ページにわたって「学び」を解説していきます。

ビジネス本10冊分の価値アリというコピーが踊っています。

宇宙飛行士の野口聡一、クリエイティブディレクターの箭内道彦さん、音楽プロデューサーの秋元 康さん・・・すごい顔ぶれです。

目次

なぜ、今リスキリングするべきなのか?
特集 大人になっても学びたい! 仕事で夢を叶える10のスキル


多様性時代のコミュニケーション術 野口聡一デザイン思考とアート思考  箭内道彦


1億人を熱狂させるマネジメント論 秋元 康
行動経済学から考える最強のセールスプロモーション 相良奈美香
超実践的「ブリコラージュ」外国語学習法 高野秀行
地政学から近未来を予測するリスク管理スキル 八田百合
YES!と言わせる進化系「ハーバード流交渉術」 岩瀬大輔
ChatGPT以降の世界を生き抜くためのAIの教科書 三宅陽一郎×吉浦康裕


ビジネス文書は、ラブレターのように書け! 柿内尚文
心を動かすマーケティング思考 足立 光

中綴じには「リスキリングで未来を変える」というケーススタディがあり、彼彼女がどう転身したかを事例で学べ、とても参考になります。

ショックだったのが、「明日がわかる時事用語事典」。

アートやデザイン、ゲームや法律、メディアの第一人者が最新の時事用語を解説しているのですが、半分以上は未知の領域です(涙)。

時代に取り残されないように、リスキリング、学び直し、知識拡大をしていかなければなりませんね。

リスキリングを「学び直し」と訳すと語弊があると思います。

新しいことを学ぶだけでは、何も変わりません。

リスキリングは知識学習2割、実践8割・・・職を失わないように危機感を持って攻めるというのがポイントだそうです。

ぜひ読んでいただきたい今月の「BRUTUS」です。


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脱デジタル敗戦国 マイナ騒動が問う変革への覚悟 日経ビジネス誌の特集・・・マイナ事業はデジタルで便利な日本社会を創る最後のチャンス

2023年09月26日 | 本と雑誌

何でこんなことになるんでしょう?

国を挙げて取り組んだマイナンバー制度、マイナカード事業。

多忙な現場での事務作業の増大、末端のアナログにしわ寄せのくる仕組み、個人情報、セキュリティ問題・・・すべてが中途半端です。

富士通をはじめとする日本を代表するIT企業、メーカーの作ったフレームは、かなり無理やり急いで作った感があることは否めません。

今週の日経ビジネス誌の特集は「脱デジタル敗戦国 マイナ騒動が問う変革への覚悟」。

河野太郎デジタル大臣のロングインタビューも載っています。

 

Contents

PART1 マイナカード総点検の舞台裏 消えぬ懸念に悪戦苦闘 デジタル化の分水嶺に

PART2 デジタル庁、スピードと責任の二律背反 3年目、生みの苦しみ 異質官庁が探る均衡点

PART3 日韓、マイナ活用で明暗 DXの先達に学ぶ戦略

PART4 脱・敗戦へ背水の陣 3段階の進化で挑め

 

多大な国費を投入したマイナカード・・・埋没原価を考えると、今さら撤収するわけにはいきません。

今回のマイナ問題では、政治家まかせも駄目、行政まかせもダメ、民間企業に丸投げも駄目なことが浮き彫りになりました。

米国のGAFAMに丸投げすることも、日本国の根幹に関わることですので、これも駄目。

みんなで集まってワイワイガヤガヤするのではなく、オードリー・タンさんのような天才の出現を待つしかないのでしょうか。

マイナ事業は、デジタルで便利な日本社会を創る最後のチャンス・・・デジタル敗戦は亡国の道を歩むことになります。

がんばろう!デジタル・ニッポン


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人生、生き方を変えるかもしれない一冊「エフェクチュエーション 優れた起業家が実践する5つの原則」

2023年09月15日 | 本と雑誌

エフェクチュエーション・・・まだまだ一般化していない言葉です。

日本語に訳すと効果(effect)を重視する「実効理論」となります。

実は、2年前に広島県商工労働局のプロジェクトで知りました。

エフェクチュエーションのワークショップにも2回参加しました。

 

エフェクチュエーション・・・米国の経営大学院の教授が、優れた起業家が実践する5つの原則をまとめました。

これが「エフェクチュエーション」という手法です。

このステップを踏めば、普通の人でも成功の確率が高まります。

起業や経営だけではなく、人生や生活、ライフプランにも応用できると思います。

エフェクチュエーション 優れた起業家が実践する5つの原則

吉田満梨・中村龍太著 ダイヤモンド社刊 1800円+税

 

エフェクチュエーションは、サラス・サラスバシーさんがカーネギーメロン大学の博士課程在学中に研究した結果を取りまとめた思考様式。

インド系の女性・・・頭の切れる優秀な方です。

師匠は、ノーベル経済学賞を受賞したハーバード・サイモン教授。

米国では2001年に最初の論文が発表されました。

米国MBAは、データドリブン、統計、計量といった理科系の研究が主流ですが、サラバシーさんの研究は、ヒアリング、聞き取りといった現場指向のストーリーテリング的な研究です。

サラスバシー博士は、現在、ヴァージニア大学ダーデンスクールの教授として活躍されています。

 

今回出た新刊本は、吉田満梨神戸大学大学院准教授、サイボウズ執行役員である中村龍太の共著。

特にエフェクチュエーションの実践者(エフェクチュエーター)である中村さんの執筆部分は説得力があり、引き込まれます。

 

「エフェクチュエーション 優れた起業家が実践する5つの原則」

第1原則 手中の鳥の原則

第2原則 許容可能な損失の原則

第3原則 レモネードの原則

第4原則 クレイジーキルトの原則

第5原則 飛行機のパイロットの原則

 

米国で成功した起業家たちを分析すると、彼彼女たちは天才肌の特別な人ではなく、5つの原則を地道に実践、行動していた人が大多数をしめていることが解明されました。

 

今までは、論理的思考でロジカルシンキングが出来る事が最も重要であると言われていました。

マネジメントサイクル「PDCA」を回す・・・「計画(plan)」→「実施(do)」→「チェック(check)」→「行動(action)」。

外部環境、内部環境を洞察しながら、目標、目的、ゴールを設定し、そして頑張る・・・これが企業経営や起業、スタートアップで最も重視されていました。

このやり方は、「エフェクチュエーション」の逆の概念である「コーゼイション」と言われています。

学習指導要領に基づき授業をして再生できるかどうかをチェックするためにペーパーテストをする学校もこのコーゼイションの世界になります。

会社組織で事業計画を立てたり戦略、戦術を立案するのもコーゼーションの世界です。

 

エフェクチュエーションは、これに対して先が読めない、不確実、不安定な「VUCAの時代」において、どう考え、どう行動するかを5つの原則に集約させています。

「目的」ではなく、手持ちの「手段」から産み出せる効果(エフェクト)を重視する

「予測」ではなく、「コントロール」によって対処する

不確実性の高い状況で有効

第1原則 手中の鳥の原則 今あるものに着目する

第2原則 許容可能な損失の原則 ここまでなら失敗しても良いというレベルを策定する

第3原則 レモネードの原則 失敗や弱点を反転させてストロングポイントにする

第4原則 クレイジーキルトの原則 気の合う様々な人を巻き込む

第5原則 飛行機のパイロットの原則 自分自身で全体をコントロールする

 

今までのメインストリームであるコーゼーションも重要ですが、それだけに固執すると新しいものが出てこず、イノベーションのジレンマやマンネリ、ワンパターンに陥る危険性があります。

最近、注目されているOKRやOODAループもエフェクチュエーションと親和性のあるマネジメントメソッドだと思います。

米国の海兵隊は、6名前後のチームで戦闘するそうです。

海兵隊の研究では、ベトナム戦争などの過去の戦争を分析すると軍隊の上位からの指示命令だけで動いた戦闘チームは全滅する確率が高かったそうです。

これに対してOODA(ウーダ)ループで動いた戦闘チームは生き残る確率が高かったそうです。

OODAループは、「観察」→「方向づけ」→「意思決定」→「行動」のサイクルを現場で回し続けます。

先に目標を決めるPDCAサイクルとは考え方が異なります。

環境が目まぐるしく変わる先の読めない時代には、OODAループやエフェクチュエーションが役立ちます。

 

小職もエフェクチュエーションに出会い、日々の暮らしや生き方が変わってきたように思います。

今までやってきた論理思考のコーゼイション(因果論)に加えてエフェクチュエーションを実践することにより、ものの見方や考え方、行動が変わっていくと思います。

 

特別な天才の思考法でなく、どんな人でも学習して身につけられるエフェクチュエーション。

まずは、同書を一度読まれることをお勧めいたします。

人生が変わるかもしれません。


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窮地のEV電池 中国独走、日本の活路・・・日経ビジネスの特集記事 EV、電池で負けると、この国の明日はありません

2023年09月11日 | 本と雑誌

最近の日経ビジネス誌のメインはEV・・・電気自動車。

中国のBYD社は米国テスラ社を凌ぐ勢いでEVの販売を進めています。

そのコアとなるのが、電池。

かっては日本勢が先頭を走っていましたが、今では中国勢に大きく引き離されています。

ニッポンのお家芸がピンチ!

今週の日経ビジネス2023.9.11の特集記事は「窮地のEV電池 中国独走、日本の活路」。

面白い内容でした。

Contents

PART1 米バイデン政権が狙う中国一強の打破

PART2 価格競争力で中国勢が圧倒 主要4部材で沈む日本 背水の陣で挑む戦い

PART3 リスク覚悟で中国独走 収益奪われる日本

PART4 特許力で日本が先行 全固体に託す復権

日本の希望は、トヨタ社と特許力。

ここがつまづくと、国際競争力がさらに低下することになります。

製鉄で負け、造船で負け、家電で負け、半導体で負け・・・。

さらにEV、電池で負けると、この国の明日はありません。

がんばれ!ニッポン


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ようこそテクノユートピアへ AI時代の幸福論 日経ビジネス誌の特集 人類の未来はテクノユートピア?それともディストピア?

2023年09月05日 | 本と雑誌

AI、人口知能は、人類を幸せにするのか?

テクノユートピア?それともディストピア?

日経ビジネス誌2023.9.4号の特集記事は、「ようこそテクノユートピアへ AI時代の幸福論」。

ChatGPTがリリースされた2023年・・・まさに旬のテーマです。

Contents

Part1 AIもロボットも友達 人類を苦悩から解放

Part2 私の妻は初音ミク 理解されぬFセクたち

Part3 AIが人類を征服 回避は企業の責任

 

この特集では、妻と離婚して架空のキャラクタ「初音ミク」と結婚した男性が登場しています。

結婚式も挙げて、等身大の初音ミクとともに暮らしています。

とっても幸せそうです。

こんな人たちをフィクトセクシュアル・・・略して「Fセク」と言うそうです。

 

ディストピアの事例では、AIに酷使される配達員やAI不当労働行為を申し立てた日本IBMが取り上げられています。

スタンリー・キューブリック監督が1968年に公開したSF映画「2001年宇宙の旅」に登場したAI「HAL9000」。

宇宙を航行する宇宙船の中でHAL9000が狂いだし次々に乗組員を殺害していくというストーリーでした。

ちなみに「HAL(ハル)」という名前は「IBM」のアルファベット1文字前を組み合わせています。

「2001年宇宙の旅」「マトリックス」「ブレードランナー」・・・AIやロボットが人類を不幸にするかもしれないと訴えているように思います。

AIが、ダークサイドに落ちないように祈るばかりです。

AIやコンピュータにこき使われたくないですよね。

人類の叡智、良識、希望、未来を信じたいですね。


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語りえぬものについては沈黙しなければならない・・・哲学者ヴィトゲンシュタインの遺した言葉 魅了する難解哲学

2023年08月30日 | 本と雑誌

大学1年の時、西洋哲学の授業で初めて聞いた哲学者ルートヴィヒ・ヴィトゲンシュタイン(1889年~1951年)。

フランケンシュタインのような名前は実にインパクトがありました。

さらには、彼の哲学の難解さ・・・何度授業を聞いても、解説本を読んでも理解することができませんでした。

「分からないことがある、理解できない世界がある」ということを教えてくれた哲学者でした。

あれからウン10年・・・今でも理解できない・・・涙。

ルートヴィヒ・ヴィトゲンシュタインは論理学の完全な体系化を目指したオーストリアの哲学者。

前期ヴィトゲンシュタイン思想の著作である「論理哲学論考」の中で、世界は物の総体ではなく、事実の総体であるとします。

そして、事実の論理上のイメージは思考であると指摘します。

思想は意義を持つ命題であり、命題は真偽値を決定できるとした上で、有名な次の言葉を発します。

語りえぬものについては沈黙しなければならない

この段階で、彼は全ての命題は解決したと喝破します。

写像理論・・・何だか分かったような、分からないような・・・この不協和が、ちょっぴり幸せ感をも取らしてくれます(笑)。

その後、ヴィトゲンシュタインは「後期」では、言語ゲーム、家族的類似、分析哲学の道を歩んでいきます。

こんなことを真剣に考え抜くということは、やはり天才だからなのでしょう。

凡才で良かったと思う今日この頃です。


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