癒しの庭Ⅲ

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きらめく古代の色黄檗(キハダ)

2014年02月19日 | ガーデニング

 

今日はとっても嬉しいことがありました~

 

 

工房のお仲間の青年から

貴重な黄檗(キハダ)を頂きました~

 

 


 

草木染に使われる黄檗は

綺麗な黄色に染まり

木の内皮は

健胃・整腸剤に使われ

黄檗(おうばく)と呼ばれます。

 

黄檗は防虫効果もあるため

経文や戸籍帳等にも使われたようです。

最も古い黄色は黄檗(キハダ)で染められ

「正倉院紙」の黄紙や黄染紙は

すべて黄檗で染められていました。

 

そんな黄檗は

たやすく手に入れることができないのですが

 伝統の古代の色を再現したいと

 頑張っている

 仲間の青年がわざわざ持ってきてくださったのです、

 

今から24年も前に

この黄檗で草木染体験をするために

とても難儀した経験があります。


 

 

 

 

カンナで削ったり

ジューサーで砕いたり

染料にするまでが大変なことでした~

 

  

今日届けてくださった黄檗は

わざわざ削って持って来てくださったのです

大感激~


 

 

24年前に染めた黄檗のハンカチです。

懐かしく思い取り出してみましたが

大分退色しています~

 ふた昔も前のことですものね・・・

 

 

 

延喜式(えんぎしき907~927)によると

当時は染色はすべて植物による草木染めでした。

階位によって定められた服色があり

それを染めるための材料の数量がきっちり示され

薪などの燃料の分量が書かれてあります。


黄檗と藍を使って

浅緑や青浅緑、白藍、浅藍、中藍、深き愛などを

染めることなども延喜式には記されています。

 


伊勢神宮に行ったときに

遷宮館で見た御装束神室の絹と植物染料は

7色ありました。

紫根、藍、日本茜、黄ハダ、クチナシ

紅花、刈安です。

きらめく古代の色を生み出す植物です


 


 

下呂温泉の能舞台で見た

 伝統の古代の色に

 心ときめいたことを思い出しています~

 

今工房では

伝統の色を追い求め

紫根染と茜染に取り組んでいますが

なかなかに難しくて・・・

1000年以上も昔の王朝世界の

色が再現されたらどんなにか楽しいでしょう。

夢のような話です・・・

 

 

若い方々の情熱に支えられ

自然の恵みとかかわる時間が

今日もゆるやかに流れています

 

 

 

 

 福寿草

 「幸福」「幸せを招く」「永久の幸福」の

花言葉いいですね~


 

冷たい雪の下で春を待ち

暖かな日差しが差しこむ頃に

鮮やかな黄色い小さな花を咲かせ

幸せを運んでくれる花

今日の気持ちにピッタリ・・・

 

キハダがやって来た~

心温まる

ひとあし早い春の訪れです

 

 

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