砂紋が広がる
ひっそりと静まりかえった朝の庭です。
曲線の砂紋は
静けさの中に
だんだん広がりゆく波紋みたいで
動きがあって
味わいのある風景が広がります。
以前描いていた松を真ん中に置いた
こんな砂紋
なかなかおしゃれな感じがしました
花車が壊れてしまい
今は見られないこの風景も懐かしいな。
砂紋と岩で織りなす造形とはいきませんが
砂紋がくり広げる風景は
和の美を感じます
すっと引く直線の砂紋
シンプルですが
力強い大地からのメッセージ
大きな玉のキャラの木があった時には
日本庭園に砂紋を・・・と
庭師も
いろんな砂紋を描いて楽しんでいたのですが
近頃は忙しいのかな・・・?
雨上がりの夜の砂紋も
意外とおもしろいものでした
それにしても
いろいろありますね。
砂紋
はっきりとした力強い砂紋
うっすらと描く繊細な砂紋
凛とした上品な砂紋
格調高い美しい砂紋
見ているだけで楽しくなる砂紋
こんな砂紋を日替わりで楽しめたら
最高の気分でしょう。
戦国時代に
忍者の侵入を防ぐために
庭園に白砂を敷いて
箒目をつけたことが起こりとされる
砂紋
この模様は雨風にさらされると
つぶれてしまいます。
落ち葉などが悪戯をして汚れたりもします。
名園と言われる和庭では
清掃もかねてホウキで砂紋をつけなおすんですよね。
この作業は
「雲水の修行」と言われていますが
我が家の庭師には
なかなかに雲水の修行は難しそうです
昭和の代表的な作庭家重森三玲が手がけた
東福寺本坊庭園の作庭当時の
再現された砂紋です。
曲線や円を組み合わせて
荒波の躍動感を表現した砂紋
さすがですね。
京都東福寺の名庭が浮かんできます
また訪れてみたくなります。
紅葉の時期にね
まずは
チェロの演奏を聞きながら
静かに我が家の砂紋を楽しむことにしましょう。
そんな静かなひとときをありがたく思います。
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