安代町のムラサキ 2011.7.4
昔は全国至る所で見られたそうですが、
今では、幻の花と呼ばれているムラサキです。
栽培ものでしか見ることができなくなってしまいました。
「朝は紫、夕べは茜」
紫色は朝の光の中で一段と冴えわたり、
茜色は夕方の光の中で燃えるようにその美しさを放つという
紫根染と茜染
その紫根染の原料となるのがこのムラサキです。
当地で染められていた茜染と紫根染のふくさ
こちらの紫根染と茜染は
八幡平市西根の沢口ハルさんが染められたものです。
茜染や紫根染の美しさに魅了される方々の思いが伝わってきそうです
草木染を楽しんでおられる方々の作品展の中に
紫根染や茜染が数点見られ、感心しながら鑑賞してきました
紫根染
紫根染
2回目の染液による紫根染
柳宗悦氏(園芸家の柳宗民氏の父)は、
この世に紫色は種々あろうが、
紫根による色の高貴さに及ぶものがあろうか。
どんな紫もこの紫根の色よりは気高くはありえないでしょう。
禁裡の色となっているのは自然なことのように感じます。
と、その美しさを称えていました。
その貴重な紫根染の原料となる紫根を
お知り合いの方々からいただくことができました。
堀上げられた紫根 2012.9.29
水洗い後の紫根 2012.9.30
素敵なママが育てた紫根 2012.10.20
実は、昨年から癒しの庭でも栽培にチャレンジしていたんですよ
2011.6.10
ロックガーデンに植付ける
小屋の後ろに植え付ける
植え付けしたムラサキの苗
種がついたムラサキ
今日は、思い切って我が家のムラサキを掘り上げてみました。
根は確かに紫色です。
これが、あの万葉朝の絢爛豪華な情景を演出する
紫草・・・
掘り上げた根に芽が2つ見えました。
この紫根は来年に残したいと思い
太い根だけを切りとってまた植え直してみました。
果たして来春芽を出してくれるでしょうか。
ちょっと期待してみたくなりました。
これらの紫根を使って、さあ、紫根染にチャレンジ
といきたいのですが・・・
古代技法の紫根染はできるわけがありませんし、
草木染もまだわからない私ですから、
まずは、紫~その色の潤い豊かで優雅な美しさに
心を近づけてみようと思います
幸い、草木染を頑張っておられる方にお願いして
染め体験ができそうですので
温かな味わい深い色を楽しんでみたいと思っています
仲間たちでムラサキを栽培することになった畑です。
いつの日か、
ムラサキの野のように
白い花がたくさん咲く姿を見てみたいなと願っています。
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