癒しの庭Ⅲ

集おう癒しの庭へ

素晴らしかった三浦眞理子さんの講演

2012年10月16日 | Weblog

 

 

 

 

 

今日は、三種町の染織家三浦眞理子さんの講演を

聞くチャンスに恵まれました。

 

お目にかかったら、なんと着物姿でした

「自分で染められたお着物?」と、お尋ねしたら、

「そう・・・・。今日は動く広告塔でね。」ですって・・・

三浦眞理子さんの笑顔に、素敵な魅力を感じました。

 

 


この着物は、三浦眞理子さんが

すおうとロッグウッド(幹材)で染めたものだそうです。

木目絞りという模様で

丸い絞りは洗濯挟みを使って作ったものだそうで

デザインの見事さに驚くばかりでした

さすがは数々の受賞に輝いた三浦眞理子さんですね

 

 

 

身近な素材で

新しい変化を楽しんでおられる

三浦眞理子さん。


わび・さび・粋など

日本人の美意識

四季折々の移りゆく季節を感じる心、

色彩の変化を感じる豊かな感性

それらが

どんなに素晴らしいことかを

あらためて認識させてくれました

 



おしろい花で染めたものを織物にしたという

三浦眞理子さんの素晴らしい作品です。

 

“草木染は色が生きている”

草木染は

どんな色でも合うのが魅力。

はかない命の染めもいいもの。

身にまとうために自分だけの世界の色を染めてきた女性たち。

自分が生きてきた素晴らしい世界がそこにある。

など、など・・・

楽しい印象的な草木染のお話で

あっという間に時間が過ぎてしまいました。

 

草木染作家の山崎斌(あきら)さんの月明竹青のお話は

感動的でした

 

 

息子の山崎青樹さんから三浦先生に贈られた本です。

山崎青樹さんは1923年、東京都生まれの日本画家、染色工芸家。

「草木染」の命名者であり、手染め手織りの復興に努めた父・斌さんとともに、

長野県佐久市に「月明手工芸指導所」を設立、

1948年には草木染研究所を併設。

卓越技能者(現代の名工)や

群馬県重要無形文化財保持者に認定されています。


 

装丁は紫根染でできていました。


本の箱は山漆の藍染めです。
 

草木染の命名者である山崎斌さんは

紫草を求めて当地に足を運んだことがあるそうです。

三浦先生は、それを記した文も紹介してくださいました。

 

久々に格調の高い講演を拝聴することができて

幸せ気分が体中にじわっときてしまいました

 

 

 


講演が終わってから、

当地で紫根染・茜染の古代技法を守り伝えてくださったお宅に

案内いたしました。

素晴らしい伝統文化に大満足の三浦先生でした。

 

手で染め織り、心で染め織り、

素敵な感性と豊かな知識で染め織りを

されておられる三浦先生の人柄は

実に温かく

きらきらまぶしいくらい輝いていました

 

 

 

紫根染を手にする三浦さん 

 

茜染を手にする三浦さん

 

 立枠絞り模様の紫根染

 

郷土にこのような誇り高い伝統文化があったことを

嬉しく思う一方で

今は貴重な古代技法が途絶えてしまったことが

悲しくも思えたひとときでした。

 


 

素晴らしい染織家三浦眞理子さんに感謝をこめて

癒しの庭から今日の輝くバラを花束にして・・・

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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