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【絵本から専門書まで】 塾講師が、生徒やご父母におすすめする書籍のご紹介です。

『カラスはどれほど賢いか』 唐沢孝一

2006年08月03日 | 科学
 
都会ではゴミを食い散らかすことで、見るのもいまいましいほど嫌われ者になってしまったカラスですが、これをペットにすると、とてもおもしろいそうです。言葉も覚えるし、酒を飲んでひっくり返ったりするのだそうです。

♪かーらーす~ なぜなくの~♪ と子どものころは歌っていましたが、いつのまにか“カラスの勝手でしょ” ということになってしまって(笑)、どんどん遠い、うとましい存在になってしまいましたね。

カラスは、頭のよさという点では、鳥類の中でズバぬけています。女性、子どもを襲っても大人の男性は襲わないし、かかしや罠はすぐに見破ってしまうし、オウムのように言葉も覚えるし、クルミを割る方法を学習するし、サルのように道具も使え、食料を蓄えることまで知っています。

鋭いくちばしで少々の罠は食いちぎり、獲物を攻撃もする。しかもいざとなれば連係プレイを駆使して、単独で勝ち目のない大きな相手にも立ち向かうほど勇敢で、最後は共食いをしてでも生き延びるという根性。なかなか見上げたものです。

日本を含め、世界中で昔からカラスを守り神として崇めている民族や地方も多いそうです。そういえば日本サッカー協会の旗も三本足のカラスでしたね。いまちょっと弱いですが…。(笑)

トラブルメーカーとしての一面ばかりが取り上げられますが、ある面では、環境破壊の末の都会への大進出でもありますし、単に鳥の一種としてながめると非常に興味深い生態がわかります。

筆者は高校教師を経て、さまざまな自然教育を実践したり、都市鳥の生態調査を行なったりしている大学講師です。専門書ではありませんが、興味のある方にとっては情報たっぷりです。夏休みの自由研究に、世界中の“カラス”の扱われ方を調べたり、ゴミ置き場で観察したりするのはどうでしょう。もちろん攻撃には気をつけてね。


http://tokkun.net/jump.htm

カラスはどれほど賢いか―都市鳥の適応戦略

中央公論新社

詳  細



P.S. 昨日は素敵な方と夜中までデートしていて、じゃっかんハングオーバー(#^.^#) カラスのように、しぶとく(ただし人には迷惑をかけず) 生きていきましょうと…。写真を補正して、2.3日中にUPします。
ところで、すばらしいおみやげをいただきました。コレ です。


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