ときぶーの時間

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サファリパーク?

2011-12-07 07:20:07 | 日記
NO-21                                                            みなさん、おはようございます。今日も張り切って行きましょう。僕も頑張って今日も書きます。                                                                                    

                                                       
今、強制避難区域の富岡町内に放たれた牛の数は、子牛を含めて400頭から500頭くらいに増えたみたいだ。子牛も生まれて半年もすると生殖機能が成牛と同じようになるから、彼が心配していたとおりになってしまった。                          

                      
今までは草がたくさんあって牛も死なずに生きてこられたけれど、これから真冬に向かうのに今のままでは確実に死んでしまうだろう。   

                                                                冬は餌となる草も無くわらを与えてくれる人間もいないのだから・・・・彼(松村直登)は農家の友人たちから去年の米を貰い牛を助けるために必死で毎日戦っている。                                                    

                                                        
ある友人は、彼に300俵の古米(去年のお米)を譲ってくれたし、僕の師匠も彼に「倉庫に入っている米を使ってくれ」とみんなが協力してくれている。                                                       

牛も今まで放射能で汚染された草をたくさん食べてお腹が膨れてパンパンになっているけれど、これからが本当に命がけなのだ。放たれた牛を何とか助けたい!と動いている彼には本当に頭が下がる。                                      

                             
本当に凄い!みんなは彼と同じ事出来る?僕は出来ないよ~と始めに言っておくけれど、放射能による被曝を恐れずに動物の命をあれだけ大切にする人間を僕は見たことが無い。                                                

                                                                富岡町の仮役場には一時帰宅で家に戻った住人からの苦情で、牛の糞を何とかしろ!とたくさんクレームを付けられていると聞いたが、それで牛を殺すなんて僕も反対だ!                   

先週、僕も一時帰宅で富岡の自宅に帰った時に、住宅地にある僕の家の敷地に大きな牛の糞が6つもあってショックにはショックだったけれど、それはそれ、人間の都合で動物を殺すのは絶対にダメ!だと思う。                                
                                                                都会の人は、あまりというか絶対に経験が無いと思うのだけど、車で走っている時に30頭くらいの牛の群れに道を阻まれた経験がないと思う。                                                              
                       
突然、目の前にあの大きな牛の群れが現れると車の中で固まるし、ゆったりとしたあの動きと姿は圧巻だよ。こちらが動かなければ彼らも動かず人間を無視しているかのごとくゆっくりと草を食べているし、どうしても動きたい時はクラクションを鳴らし驚かせて牛を動かすしかない。                                                                                                                                それに今は、隣町にいた大熊町のダチョウ農場の背丈2mちょっとのダチョウが大きな歩幅で廃墟の町富岡を闊歩して歩いている。ダチョウは近くで見ると大きくて、人間よりはるかに背が高いのでかなり迫力あるのだ。                             

                               
ダチョウは事故を起こした電力会社のマスコットだったのだけれど、大熊町のある人が町起しの一環で農場を作り30羽くらい飼っていたのだが、あの原発の事故で餌を求め逃げ出したダチョウ数羽が廃墟の町を縦横無尽に歩き回っている。                                                                                                                                                    ユーチューブでも見られるけど、ダチョウは異空間を演出するにはもってこいの動物だ。とりわけこの部分だけ、サファリパークみたいになっている。

今は、事故後の厳しい規制がとても緩くなったのか、一時帰宅を行政側も後押ししているような感じで、町に入る住民の数がとても多くダチョウに持って来たサンドイッチなど餌を与えてくれる人もいるので、何とかダチョウも生きている。


彼も11月25日発売のフライデーに掲載されたのだが、ダチョウにドックフードを与えている写真が載っている。餌が欲しくて人間を見て近寄って来ると彼は言っていたが、一箇所に集めてあげないとダチョウも死んでしまうと心配していた。 


彼は、何とかダチョウを捕まえて保護しようと縄と使ったり色々試みるが、ダチョウは逃げ回りなかなか捕らえられないので困っていた。放射能を知らない動物だけの空間、餌を求めてさまよう動物たちの楽園が、これからの冬に彼らにとっては地獄と化すだろう。


人間のいない廃墟の町を、何の障害も無く餌があればその餌を求めてさまよい、ひたすら種の存続の自然の営みだけが、ゆっくり流れる時間を動物に与えた人間の責任って何だ!                                                

                
餌があり冬も生かしてあげられる環境を与えてあげて、その責任の所在を確認出来るのではないだろうか?避難している僕ら人間も大変だけど、残された動物は命を賭けて生きるわけだから彼らも辛いよな~。                                                                                                                                                                                         
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