ときぶーの時間

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自然児?

2011-12-10 07:23:30 | 日記
NO-25
みなさん、おはようございます。昨日やっとファンヒーターを買いました。団地の4階なので、石油じゃ大変なのでガスファンヒーターにしたけど、維持費が心配だな?灯油の2倍はかかるもんね。

今日も強制避難区域の富岡町で1人で暮らす男の事を書きます。僕は彼(松村直登)と付き合っているが、よくも悪くも彼の人間的良さを感じずにいられない。何故なら、彼には多くの友人や、彼を助けてくれる人が多いからである。

僕から見たら彼は自然児である。付き合うのに飾りも何もいらなくて、とても楽な男なのだ。もっとも、山の植物や動物のこと、川や沼にいる生物のこととか、虫や昆虫のこととか、自然のことなど色々と知っているから自然児というのではないのだ。(少しはその意味もあるけど)

彼が東京や横浜に出てくる時は、動物たちに2日分の餌を与えてから出て来るのだが、会う時はいつも、そうどんな時も上下おそろいのの作業服なのだ。本人は「これは○○と言う一流メーカーの服だからな!一番値段が高い服だからな!」と、いつも僕に自慢する。

彼にとっては動き易い自慢のスーツ?そう、僕らのスーツ感覚なのだろう。もちろん上下ともきれいな本当に今、買って来たばかりのような作業服で来る。それは、どこの一流ホテルであろうとも全然本人は気にせず、堂々としていて一緒に歩く僕の方が周りの人の目を気にしたりして、自分が情けなくなる時がある。

いつでも、ありのままの自分を見せてくれる彼だが、作業服をあれだけ堂々と着て一流ホテルに泊まれる人を僕は知らない。(冠婚葬祭の時はもちろん礼服で来るよ)そして、来るものは拒まずで外国人だろうと何であろうと何人もOKなのだ。

今回のインターネットの記事も彼を取材したAP通信(世界でも有名な通信社)のマイルス・エデルステン氏の記事から発展した事で、マイルスも「何でも協力するから言って下さい」とのスタンスでいる。

彼が世界中で一番目にあの強制避難区域に足を入れた外人記者であろう。地元住民も怖くて入れなかった場所に入った勇気と根性に、というか記者魂にエールを送りたい。

2番目に入ってきたのがイタリア人記者のアントニオ氏で、彼は原発大国フランスの雑誌に松村直登の事を、福島のサムライという題名で紹介したのだ。先月のフライデーに掲載した記事も彼の仕事だ。

松村直登は、今までにドイツの通信社やイギリスやフランスなど世界の通信社や外国人記者の取材をたくさん受け、今でもそれが続いているという。今日もイタリア人記者、明日は日本のメディアの取材と色々と忙しいと悲鳴をあげているようだ。

AP通信東京支局のチャックマン編集長が、彼は世界の中で特にイギリスとアメリカではかなりの有名人になっていると言ったけれど、それは本当のことだろう。日本ではインターネットを見た人と地元の人しか知らないから、もっとみんなに知ってもらいたいと思う。

僕は最初の彼の印象を野生児だと感じていたが付き合うようになって、野生児を自然児に変えた。野生児じゃ少し野蛮な感じがするし、聞いた人の印象も悪くなるかも知れないので、表現を自然児にしたのだ。そんな彼を多くの友人が応援してくれている。

「困っていることはないか?」「何か足らないものはないか?」「欲しいものは言ってくれ」とか、色々な人が彼を思いやる。そんな場面に遭遇するがなんともうらやましい限りであり、僕は人付き合いが苦手なので、僕に無い彼の奔放さや愉快で楽しい性格が好きである。

その他にも彼の変わり身の早さにもびっくりするし、気転の早さにも驚いた。今回の震災で墓石があちこちで倒れ家の瓦がずり落ちている光景を見て、これは石屋か瓦屋をして儲けようなんてすぐに思うあたりは、僕の頭の回路が吹っ飛びそうなくらい驚いたよ。

彼は、瓦屋根の修理にまずブルーシートを掛けて雨漏りを防いであげて後で瓦を交換してあげようと、この時は近くのホームセンターにブルーシートを買いに走り、買いだめしようと意気込んで行ったら買い占めるほど置いていなくてこれを断念し、それならお墓直しをして石屋の真似事をしようと考えたが、お客になる住民が一人もいなくなってこりゃダメだ!と。

どう考えてもおもしろい話やみんなが笑える話を提供してくれる彼は、火事場の馬鹿力みたいな爆発力とか発想の転換やひらめきをいつも持っている男である。パワーがあるから何事にもチャレンジするし、体当たりでぶつかって行くから僕にはいつもドラマのようである。彼にはどんな事もOKなので、それが本当におもしろい。

明日は、彼が警察に捕まった話でも書こうかな?それじゃあ、また明日会いましょう。
























コメント (1)
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