しらんぷり。

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NO680
2014年8月25日に行われた東京電力の記者会見で、東電側は今も毎日80億ベクレルの放射性物質が福島原発から海に流れていることを認めた。
やっぱりな。
情報を出すのが遅すぎ。
うすうす分かっていたが、ずっと流しっぱなしだったんだ。
海には一年間で2兆9200億ベクレルも放出！これを3年以上も流し続けて来たって事。

これがどれだけの汚染なのか？
みなさんに分かりやすいよう京都大学教授の小出裕章さんが話されたことを紹介します。


爆発で壊れた部分を壊して撤去する作業をした東電。
事故の年の秋の写真、産経ビズより。

先月東電は、福島原発で行ったガレキ撤去で、飛散した放射性物質1兆ベクレル以上と発表。

小出先生は、一般の人は1年で1ミリシーベルトしか被爆してはダメで、セシウム137は呼吸で体内に取り込むのは15万ベクレルまでなので、東電の言う1兆1千億ベクレルは700万人分の許容量で、ガレキ撤去だけで700万人分のセシウム137が出たと、あるラジオフォーラムで話された。

700万人分の許容量って、どんだけだよ・・・（泣）

一年間で、ガレキ撤去で出た約3倍の放射性物質が海に流れているという事です。
それが3年以上流されているという恐ろしさ。

得意の隠蔽や情報操作して低く発表しているかも？で、実際の海の汚染は想像以上に酷い可能性が高いだろうと言われている。
原発事故により空は汚され、大地は壊され海も壊されている。


須藤久仁恵さんの写真から、オリンピック招致決定後のある反対集会？の写真。
あの時はぷっと笑ってしまったが、今は笑えないです。

安倍総理も汚染漏れの情報は、逐一東電から上がってきているはずのに、知らんぷりしている。
全世界に「完全にコントロールされている」と、大ボラ吹いて国民を危険に晒してるじゃないか！

以前、被災地富岡で動物の保護をしてる松ちゃんが言ってた。
「大体おかしくねぇか？国が本気でやってたら汚染水が漏れたなんて事があったら、東電を呼びつけて叱ったり大騒ぎすだろ？それもねぇんだぞ！東電任せで本気でやってねぇってことじゃねぇか？」って。

これでは海の魚が完全に食べられなくなる日が近いだろうなと思った。
今でも汚染水を止められないから、このままずっと海に流されていくんだ。
冗談じゃないよな。

自分はもう年だからいいが、東北には若い人たちが、まだいっぱいいるんだ。
国は何をやっているんだ？
本気でやれよ！
公約にない事ばかり勝手に決めて、福島の現実に蓋をしてみんなに教えないっておかしくねぇか？


小澤祥司さんの写真。
これじゃぁ、地元新聞の記事にもなるよな。
放射能汚染物の袋から、出ている草がすごいっていうかひどすぎ。
袋が破けて放射能が飛散している場所は、本当にたくさんあるんだなぁと痛感した。
地上でも放射能はダダ漏れ。

これで原発再稼働なんてありえないよな。
人も動物も助けないのか？みんな苦しんでいる。
子供の甲状腺がん発症数は、専門家も異常と言っているのにしらんぷり。
避難生活を苦にし精神的苦痛の蓄積から、先の見えない生活に終止符を打ちたいと落ち込んでる被災者が、また自殺する。
それでなくたって福島の自殺者は増えているんだ。

原発はいらない。
みなさん、これが今の福島。
原発立地町村のみなさん、福島の二の舞を選びますか？
事故が起きたら元に戻ることは無いですよ。

どうかみなさん、原発反対に協力して下さい。
宜しくお願いいたします。
以上です。

虐待に激怒！

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NO679
広島が大規模土砂災害で大変な時に、一昨日の刺された盲導犬に続き、昨日も盲導犬が煙草を押し付けられるという動物虐待のニュースが報じられ、さらに嫌な気持ちになった。
嫌な気持ちと言うより頭に来たと言った方がいい。

目の見えないご主人に仕えて、一生懸命尽くし働いている盲導犬に、こんなことしやがって！と。


僕が利用している相模鉄道の盲導犬普及イベント紹介の写真。
相模鉄道は社会貢献事業の一環として、盲導犬の育成と普及および盲導犬への理解促進を推進している。
ちなみに今この相模鉄道では、障がい者の自立支援を応援するため16名の障がい者の方が働いてます。

目の見えないご主人は盲導犬と共に電車通勤で会社へ。
盲導犬はその電車の中で刺されたようだが、ご主人は自分の犬の異変に全く気が付かなかったと話した。
血で染まる自分の犬の事を会社の人が教えてくれ、はじめて知ったという。

それを会社で知ったご主人「人間不信になった」と。
自分がそのフォークで刺されたのと同じ気持ちだったと思う。

声を出さないよう訓練された犬は、刺されても吠えずじっと我慢していたという。
盲導犬をフォークで刺したり、煙草の火を押し付けたりするな！馬鹿者！


今週、月曜日の松ちゃんの愛犬の写真、被災地富岡町で生きる石松君。
かなり大人になったが、少しやんちゃな所は残っている。

目の見えない人のため目になり、手になり足になり、その命をささげて生きる盲導犬をフォークで刺すってことは、飼い主の人間にフォークを刺す事と一緒だぞ！

自分もフォークで刺されたりタバコの火を押し付けられたら、どうなんだよと言ってやりたい。
そんなことする奴は人間のクズだ。

世の中には猫を殺したり、犬などを虐待している人間が多い。
つい最近の毒餌を撒いて猫に食べさせ、殺してしまった事件なんて特におかしい。
どういう神経の持ち主なのか僕には理解できないが、きっと自分に返って来るぞと言っておく。

ほんとに嫌なニュースです。


松ちゃんの所に来た友達に飛びつく石松君。

自分も東日本大震災と原発事故を体験し、今も避難して暮らしています。
障害や病気を持つ人の避難がどれだけ大変なものか？この震災で知りました。

富岡町の僕の家から車で15分くらいの所に、何十人もお亡くなりになった病院があります。

電気と水を遮断され放射能の恐怖の中、外での待機はとても寒く救援を待つ間に、酸素吸入器を付けた患者さんが、やっと移動した病院に着いてから過酷な移動で体力を消耗した患者さんが、次々とお亡くなりになった。

その病院でお亡くなりになった方が50人もいたと報道で知った。

松ちゃんのおばあ様も病院から、移動した先の病院でお亡くなりになった。
あの時、突然身内の不幸に直面させられた松ちゃんは、東電と原発事故に対してすごく怒っていた。

高市早苗議員の「原発で死んだ人はいない」に、県民が怒りを覚えたのは言うまでもない。
事故が起きなければ患者さんたちは、温かい病院の中でいつもと同じ時間を過ごせたと思う。

健常者なら出来ることが、障がいや病気を持つ方には出来ないことが多いです。
その障がい者の分身になって生きる盲導犬に暴力や虐待は絶対にするな！と言いたい。

最後に皆さん、災害の時はもちろんのこと、普段の生活の中でも障がいを持つ方に手を差し伸べて下さい。
気配りして寄り添ってあげてください。
宜しくお願いいたします。

以上です。

いつまで続く？

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（順不同　　イニシャル違いの時はお許し下さい）

本当にありがとうございました。
現地の代表松村直登に代わり厚く御礼を申し上げます。
これからもどうぞ応援よろしくお願いいたします。

今日は原発関係の事を書きます。

今も東電はフクイチの汚染水を止めることも出来ずにいる。
11日に建屋付近の地下に溜まった汚染水を薄めて海に放出すると公表したが、この公表にいわき市の漁業関係者は顔を雲らせている。


いわき漁協ホームページから。
福島の海には美味しい魚介類がいっぱいありました。
ここに載ってなくてもたこやいかにアイナメや鱸などなど、本当に美味しい魚があった。

今でも試験操業（獲った魚の放射能汚染を調べる）しかできないのに、新たな不安材料が出てやりきれないだろうなぁ。
今、厳格な検査を受け放射能汚染の無いものは出荷されているが、毎日漁が行われていないので漁獲量は少ない。

垂れ流しの汚染水のせいで実質被害が出て、漁業が出来なくなるなんて事は絶対にダメだ。

漁業がダメになれば、汚染はひどいものになると思う。
汚染水に含まれる放射性物質トリチウムは、皮膚からも体内に入るらしいので、いわきの海水浴場での遊泳も禁止になるだろう。


僕も利用させて頂いてる四倉の大川魚店の写真より、いわき市の海開きの写真。

東電がいつまでも汚染水を止めなくているので、いいニュースなんてない。
これではほんと、ますます悪くなるのでは？と思ってしまう。
いつになったら汚染水を止めるんだ！

今までTVニュースで、たびたび川魚の大量死が報じられたが、それは原発から飛散したトリチウムが原因だと書かれたものを読み、嘘でしょ？って感じです。


http://gyo-ten.doorblog.jp/archives/3632273.htmlより
被災地の高線量区大熊町やふるさと富岡の川でも海でも、こんな魚の大量死なんて見た事無いから、放射能で魚が死んだなんて思わない。

原発を輸出するにあたって、事故が起きたらその責任は日本が取りますって安倍総理はセールスして来たけど、たとえ事故を起さなくたって30年後に廃炉問題が出て来る。
日本でも廃炉にした原発がないのに、その廃炉の費用も日本が面倒見るのか？って言いたい。

とんでもない事だから原発は絶対に輸出するな！
負の遺産を子供たちに残すな！

一昨日、原発事故で自殺した方の裁判の判決が出たが、東電は最初から自分たちに責任はないというような強行姿勢を見せていた。
だからどうなるのかは、ずっと気になっていて、今回いい判決が下されて良かったと思っている。
一人の人間の死をなんだと思っているのだろうか。

福島には今年に入ってから原発事故により自殺した方が10人いると知った。

原発事故は町を壊し、コミニュティを壊し全てを壊した。
友人に言われるように、福島には今も止まったまま時間が流れている場所がある。
それは被災地だけに非ず、被災者の心の中に隠れてる。

いつまで続く？みんなの仮の暮らし。
町のコミュニティは分断され、行政も住民もみんな苦しい思いをしている。
本当に、これがいつまで続くのだろうか。

原発事故さえなければ・・・です。

今日はこの辺で失礼します。

みんなの健康。

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NO677
理学博士を友人に持つ松ちゃんは、以前、僕に遺伝子組み換え食品の恐ろしさを詳しく教えてくれたことがある。
また日本の農業の行く末を二人で話し、今の政権じゃぁダメだべなと嘆いたことがある。


牛に餌を与える松ちゃんの写真。

今日はTPPの事を書こう。
日本の農業を守るって言う事ではなくて、みんなの健康を守るという観点で書きます。
今日のブログは少し長いけど付き合って下さい。

原発再稼働を目論む安倍自民党は、公約を簡単に破るしやりたい放題の政策を、勝手に決めて国民の生活を脅かしている。

野党時代自民党は、うそつかない、TPP断固反対！ぶれない自民党などのポスターなど作り、TPPへの交渉参加反対！と国民に大々的に約束し、落ち目の民主党に代わり政権与党になった。


去年の2月頃インターネットで話題になり、このポスターがネット上に溢れてた。※著作権者不明

与党になった自民党は、手のひらを返すように国民をだましてTPP参加を決めたのは、みなが知るところで自民党は嘘つき政権と国民に知らしめた。
松ちゃんはすでに呆れたのか、自民党の事を僕に言わなくなった。


勢ぞろいして餌を食べる牛のすがたを、僕はいつもわくわくして見ている。

TPPでアメリカの言いなりになる（市場開放する？）と、遺伝子組み換え食品がアメリカなどの大量生産国から、さらにたくさん入るようになる。
そして値段が安いからと買わざるを得ない国民は、とんでもない食品を食べなければならない。
みんなの健康を害するかも知れないのだ。

アメリカで科学者は植物の種子に放射線処理をし、遺伝子操作して稙物の中に薬を入れ遺伝子組み換え植物を作った。
その薬のおかげで植物自身は、バチルス・チューリンゲンシスという毒素を植物内で作り出すことが出来、この植物を食べたバッタなどの昆虫は、その毒素で胃を破壊され死んでしまうとのこと。

遺伝子組み換えされた稙物などは、一般に売られている除草剤など全く効かないらしく、他の植物は全て枯れるのに、遺伝子組み換えされた植物は枯れずにそのまま成長するらしい。
虫を殺し除草剤も効かない、そんな恐ろしい食物を人間が食べる。

まだ新しい遺伝子組替え植物は、人間に対しての影響などの研究が充分にされていないため食べ続けることで、健康に害が出るかもしれないと危惧されている。
原発事故と同じで取り返しのつかないことになるのでは？と思う。
アメリカでは豚や牛などの飼料にも、この遺伝子操作されたものが餌に使われていると友人から聞いた。

この餌を食べて食肉になるブタが不妊であろうが、試験用マウスが臓器不全になろうが、まったく知らせず遺伝子組み換え植物を作り出しているとも聞いた。
輸入する他国の国民の健康など関係ないという商売（モンサント社）は恐ろしいものだ。


起きていれば草を食み続けてるし、お腹いっぱいなら寝そべってるし、松ちゃんちの牛たちの自由な時間がそこにある。

僕は師匠から10年前に日本で大々的に売られていた農薬のある成分検出を聞き、これがミツバチの大量死の原因と教えられ、モンサント社の製品は危ない事を知っていた。

今、ラウンドアップの名称でホームセンターなどで売られている除草剤は、ネットで調べるととんでもない農薬なのが分かる。
http://www5.ocn.ne.jp/~kmatsu/kumikae510.htmこれを検索して下さい。
カリフォルニア州では、生産者にもっとも被害を与える農薬のワースト３に入り、癌を発症するとまで書かれている。

一方では最強除草剤でを作り、またある一方では遺伝子操作して除草剤で枯れない植物を作り、その種子と最強除草剤をセットで販売しているという事。　
すごい儲けの方程式だ。

僕は松ちゃんと同じ納豆好きだから、よく納豆を食べるが、かみさんは内容物表示を良く見て買っている。
納豆や豆腐は輸入大豆で生産されているものが多く、納豆の表示に国産の遺伝子組み換え大豆は使用しておりませんと書かれたものしか買わない。

虫を殺してしまう薬を埋め込まれて生産された食物を食べ続けたらって考えたら、やはり危険なのではないだろうか？
美味しいと評判でも、アメリカ産やカナダ産表示の外国産の大豆を使った納豆は絶対に買わない。


今年春先に生まれた子牛、すくすく育っています。

みなさん、本当に国産の大豆で作られたものが少ない事が良く分かりますよ。
また、こんなことしてると食べられるもの買えるものが少なくなります。（泣）

表示を偽装されてたらどうするの？って言われたら話は終了。
本当に食品偽造・偽装表示など、たくさん起きる時代になった。
遺伝子組み換えではないですよと書かれて、それが遺伝子組み換えのものを使ってたらおしまいです。
そんなことがあったら何を信じたらいいのか？分からなくなりますよね。

世界の金儲け主義は、人間の食べる物までもおかしくしてます。
若いお母さん、お孫さんのいらっしゃるおばちゃま、子供たちには絶対、遺伝子操作されたものが入っていない食品を選んであげてください。
TPPによる遺伝子操作された食品や原料の輸入にNO!　自分の健康と日本の農業を守りましょう！　

そして原発は絶対にダメ！若者に戦争をさせる集団的自衛権にも絶対にNO!　消費財10％にもNO!　すべての政策がどうしようもない自民党の政治にNO!です。

長々と書きましたが今日はこの辺で失礼します。
またお会いしましょう。

とてもがっかり。

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NO676
昨日は朝一で、福島の子供に関してのニュースを見てから友人と富岡の松ちゃんちに向かった。
広島の大規模土砂災害のニュースも、本当にひどい状況で言葉がありません。
今日もお亡くなりになられた方々のご冥福を心からお祈りしお悔やみ申し上げます。

僕は、まだ寒い福島の春先に避難所生活を体験しましたが、この暑さの中の避難所生活は、とてもつらいと思いますが、どうか広島のみなさん頑張って下さい。


昨日も真っ先に迎えてくれたモモ。
友人はモモ用の餌を支援してくれた。
友人に感謝。

東京電力福島第1原発事故を受け、当時18歳以下だった県民を対象に実施している甲状腺検査で、福島県は24日、甲状腺がんやその疑いがあると診断された人数が6月末時点で104人になったと発表した。

県内中に放射能が撒き散らされていて、どの地域も活動範囲の広い子供や遠征が伴う野外でスポーツをする子供など、放射能の被害に遭う危険性があるのでは？と、いつも心配してる。
　
今回も県医師会常任理事の星北斗座長は、終了後の会見で甲状腺がんなどの診断率に地域差がないことを踏まえ、原発事故との因果関係は考えにくいとの従来通りの見解を示したとあり、とてもがっかりした。

このことで友人とこの話をさっきまでしていたが、「原発事故以前の被曝データが全くないのだから、因果関係はないで押し切られてしまうのは当然」で、医療裁判の例を出されて「医者や病院との戦いは本当に難しいだろ！」と言われ、しゅんとなったばかりだ。
子供たちやお母さんの事を考えたら書きたくているが、このことを書くと長くなるから、また今度にします。


http://fukushima-radioactivity.jp/より。
ほぼ全域の青色の所は～0.25μシーベルト。
大雑把な計算で行くと年間2ミリシーベルトで、今までの基準値の2倍相当。
他県の数値よりはるかに高い数値です。
愛知県の上の0.04μシーベルトの数字は静岡県の数値。
原子力規制庁のデータとあったが、本当はもっと高い数値かも知れない。
こういうデータは信用しない。


富岡町も本格的除染が至る所で進められている。
松ちゃんの友人の一人で、イタリア人ジャーナリストのアントニオさんの言った「あれは除染ではない。ガーディニング、ガーデニングです」をいつも思い出してしまう。
ほんとにそうだ。


地面はきれいになっているが、木の上部は緑の葉が茂り風に揺れていた。
アントニオさんの目には単なる草刈りや草むしりの作業にしか見えず、あれは除染ではないと何度も言っていた。
昨日は一時帰宅で帰って来た住民数人と会い、今の住環境の話から入り帰還の意を聞いたら、みんな帰らないと答えた。
期待はしなかったが、これが当たり前の答えなのだと思う。

この木の葉が枯れてまた地上に落ちれば元の線量に戻る。
国は除染をして今の50％の数値になれば、それで除染完了と再除染はしない。
こんな適当除染に5～6兆円も税金を投入するなんて・・・


松ちゃんちの子猫たちは、のんびりと昼寝をしていた。
音を立てて近づいたから、数匹は怖がって逃げてしまった。
昼寝を邪魔してごめん。


友人といつもの笑顔で話す松ちゃん。
松ちゃんは、珍しく半袖のシャツ。
職人は怪我をしないように夏でも長袖なので、少しだけ驚いた僕だった。
多分、今まで僕は松ちゃんの半袖姿を見た事無かったので、それを聞いたら「取ったシャツがたまたま半袖だったのよ」と軽くスルーされた。


餌をもらった後も、こうして牧場で草を食む牛たち。
手前の雑草がかなり伸びていて、近くまで行かないと牧場のすがたが見えにくくなっていた。


牧場の中に入って牛たちを撮ってみた。
いつもと同じのどかな時間でした。
ストレスなど全く感じさせない松ちゃんちの牛たち。

昨日も忙しく駆け回る松ちゃんは、帰還困難区域と家の下の牧場と餌やりをし、何本も入る電話などにも対応していた。
あの忙しさは無いね。
ほんとにタフな男だ。
電話の対応をしっかりすれば餌やりの時間が遅れるし、牛たちも腹すかせて「モ～ッ」と鳴くしで笑った。
だけど「いつも何とかなっぺぇ～」oｒ「何とかすっぺ！」と、松ちゃん節を冴えわたらせていました。

どうかみなさん、これからも松ちゃんと牛の応援を宜しくお願いいたします。
それでは、今日はこの辺で失礼します。
またお会いしましょう。

























　
　

汚染物が危険物 Paｒｔ2

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NO675
今からちょうど一ヶ月半くらい前に、友人から福島の放射能汚染物の袋を破って、中から植物の芽が出ている写真付きのメールをもらった。


それがこれ。
報道関係の藤田潮 さんの写真で、福島県郡山市の住宅地に集められた汚染物の袋。
現在、行き場の無い放射能汚染物の袋が、福島県の住民の生活に溶け込んでるような嫌な写真だ。
袋が破れているので、放射能が外に出ているという事です。
こんな所で小さい子供たちが学校に通ったりしてるのかと、そんな想像をするとほんとに嫌になります。

それでなくたって小児甲状腺がんの自然発症率が、100万人に対して1～2人て言われてるのに、福島の人口200万人弱で疑いのある子供は100人以上です。

それなのに東電は、原発事故との因果関係は認められませんって、医学界の医師に言わせて知らんぷり。
これだもの東電はもとより国の対応や県の対応など、行政に文句も言いたくなります。
国は逃げてばかりいないで、責任をきっちりと取れよ！

友人は今、福島で使われている放射能汚染物の袋のメーカー並びに製造国を調べて僕にメールしてくれた。


それがこれで、森下科学工業㈱で製造が中国。
友人は「これ、中国製だけど本当に大丈夫？中国製だから破れてしまうのでは？」と言っていたが、TVの報道では規格以下の袋を使ったところに多いとアナウンサーは喋っていた。

僕には規格が分からず、何処から見ても同じ黒い袋にしか見えない。

もう一枚の写真はこれです。

中村 公信さんの写真より
何かが漏れてるように見えますよね。

汚染物の袋の塊は、何百回と見て来たでしょうか？
多分、これを自分でも見てると思います。
このところ黒いピラミッドを見慣れてしまって、写真すら撮らなかったことを反省しましたね。

問題はこの放射能汚染物の仮置きは3年までと住民に約束したはずなのに、今、3年以上を経過してそのままになっていること。
袋が破れて放射能が外に漏れた場所は、再除染をしなければならないと思う。

再除染になれば町や市の行政は、復興が一からやり直しになり閉口するだろうし、住民もまたがっかりするだろう。
また再除染しないとなれば、確実に住民の被曝問題という二次災害が起きる。
「金目でしょ」発言で、中間貯蔵施設の建設用地取得に黄色信号が点滅し、遅れることは必至。
破れた袋のあるところは、早く手を打たないと大変な事になる。


新たに町の集落に集められた黒い汚染物の袋。
福島県内に今も増え続ける黒いピラミッド。

今、福島県の至る所に置かれている汚染物の袋は、新聞報道されるほど危ない状態のものがある。
国は未来ある福島の子供さえも助けない！
福島の事など、どうでもいいのか？

子供だけは絶対に守るべきだ。
富岡から同じ横浜に避難した知人が、子供を守るべく2年くらい前から活動をしている。
これからは、子供を守る活動をする友人の事も応援していきたいと思います。

今日は以上です。

大災害に。

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毎日、広島の大規模土砂災害のニュースが続く。
本当に気の毒な災害で胸が痛む。
過去に何度も同じ災害に見舞われているのに、何で何とかなんねぇかったんだ？と強く思う。
今日もお亡くなりになられた方々のご冥福を心からお祈りします。

僕たちも東日本大震災と原発事故を体験し、避難を余儀なくされ今に至りますが、災害とは本当に嫌なものです。

僕たちが町から避難した時、町のみんなは原発が爆発するなんて誰も思っていなかった。
もちろん僕もその中の一人で、2～3日で帰れると皆がそう思っていたから、ペットや家畜たちに悲劇が起きた。


今日の写真は今までの写真から再度ピックアップさせて頂きました。
放射能の中を一軒一軒家々を回り、餌と水を与えていた松ちゃんが撮った写真。
「お父さん、お母さん、僕、最後までおうちを守ったからね」というような犬の姿に涙。

松ちゃんは、これを最後に死んだ犬と猫の写真を撮らなくなった。
「俺だって死んでるの分かったら、そこにいけねぇし可哀想で見てらんねぇよ」と呟いた。


餓死した牛たちは、町に生きる動物にその体を食べられ、無残な姿で今もこのまま放置されている。
ここで牛の死肉を食べ、このようにその死肉も無くなってついに動けなくなり、ただ死を待っているようなぼろぼろになった犬を彼は保護した。

のちに犬の名前はキセキと名付けられ、今、里親さんの元で幸せに暮らしている。

避難所の思い出に、いいものはなかった。
避難所で一緒になった住民が、次々に爆発する原発事故のニュースを避難所のTVで見て「家にペットを置いて来てしまったので帰りたい」と、それは泣くも人もいれば喧嘩腰で役場職員に突っかかる人もいて、それは本当に嫌な光景だった。

住民は僕が知っている人だし、役場の人だって当然知っている人、そんな住民同志が争うような姿をずっと見ていて辛かった。

僕はペット飼っていなかったけど、飼い主はペットを置き去りにしてしまったと自分を責め、何とか迎えに行こうと必死。
役場職員は住民の命を放射能から守ろうと必死。
それぞれの思惑が一致しないから、これはこれで地獄のような日々を両者は過ごした。
共に辛かったと思います。
毎日が喧嘩してるような日々だったから。

今、考えれば原発に対して、自分がどれほど人任せでいい加減だったかを思い知らされた日でもあり、原発に対しての考え方が180度変わった日だった。


イタリア人ジャーナリストのアントニオ氏が取った写真。
震災後は、放射能まみれの町に残されたペットや動物たちのため、餌を与えて回っていた松ちゃんの姿です。

町の大部分の人が避難したのに僕は、原発が爆発した時に富岡の自宅にいた。
原発から約10kmの自宅で聞いた原発の爆発音は、とても大きな音だったのを今でも覚えてる。
それでも、それが原発の爆発音とは思わなかった。

爆発したその日、奇跡の電話が入り放射能に汚染されていることを知り、次の日の朝避難した。


彼にはイノブタも猫も犬も牛もダチョウもみんな一緒だった。
この写真もアントニオ氏の写真。

水も無い、電気も無い、生活を2日間して避難したが、風呂には入れないし、トイレの水は無くて流せなくなるし、電気もなくなりTVから情報は入らないし、エアコンは使えないで、ろうそくの灯りと石油ストーブ一台で過ごした。

炊飯器もオーブンも使えず、ご飯は冷凍ピラフをガスレンジを使い、フライパンで温めて朝昼晩と食べ続けた。

ガスはお湯も沸かせたし本当に助かった。
そんな訳でみなさん、いつ起こるか分からない災害に備えて、オール電化の方はカセットガスコンロとガスは常備しておいてください。

水と食料は一週間分くらい常備していて置いた方がいいと思います。


餓死だけは可哀想だと畜主さんが牛舎から放し町を放浪する牛にも餌を与えていた松ちゃん。

災害を回避できないなら、せめて防災グッズなどは必ず準備しておきましょう。
それは大事な家族のため、自分のため、恋人のため、色々あると思いますが、今日は災害に対する備えを少しだけ書かせて頂きました。

それではみなさん、またお会いしましょう。

質素に生きる。

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NO673
毎日暑い！昨日も午前中から汗びっしょりで、何度も交換するTシャツに閉口した。
だけど被災地の松ちゃんだけは、バリバリ元気で電話の向こうで夏バテ気味の僕を笑ってた。


今日の写真は、先週の松ちゃんと牧場の牛たちの写真。
餌を待つ牛御一行様。

昨日は、これからの牛たちの餌の話をしたんだけど、今、松ちゃんが考えてる事が煮詰まったら、みなさんにご報告します。
さて今日は何を書こうか？松ちゃんの事でも書こう。


細かく切ったにんじんを与える松ちゃん。

彼が普通じゃないのは付き合うとすぐに分かる。
僕の周りにもたくさんの人いるがそれだけの理由がある。

まず金に目が眩まない男だ。
彼が少年時代、富岡町の農家は本当に貧しかった。
彼の家も農家だったから、うちのかみさんと同じで貧乏を苦にしない。

松ちゃんから聞いた話だが、小学生時代、新しいズボンをお母さんが彼に買ってくれた。
しかしベルトまで買って貰えず、何と稲わらで作られた縄をベルト代わりにして毎日、彼は学校に行った。

担任の先生は毎日縄をベルト代わりに登校する彼の姿を見て、考え感じることがあったのだろう。
先生が彼にベルトを買って下さった話を聞いた。
彼も嬉しかったと思うし、まさか先生が買って下さるなんて思ってもみなかっただろう。
そのベルトを買って下さった先生にも、ベルトにも感謝した少年時代が彼にはあった。

内のかみさんの姉も遠い昔（多分60年も前の話）、馬小屋のわらを布団にして寝ていた話を義母から聞いたが、本当に富岡町は昔、何もない貧しい農村で片田舎（田舎中の田舎の意味）の町だったんだ。
わらの布団は僕にも経験がないが、冬は暖かいらしい。

人間、金・金・金っていう人いっぱいいるけど、彼は「金は生活する分だけあればいい」という男で、派手な生活と無縁の男である。
だから彼は、変な儲け話には飛びつかない男でもある。

また俗物的なものに興味がない。
ブランド品は何一つ持っていない。
金ピカのブランド時計もチャラチャラした貴金属の装飾品も持ってない。

洋服に関しては一流ホテルに泊まる時も、海外に講演しに行く時も必ず彼の制服は、一張羅の作業服。
もちろん買ったばかりのパリパリ線の入った新品の作業服だ。
作業着は仕事する時だけのものと思っていたネクタイ族の僕は、そんな彼の姿に目を白黒させてたいたが、今は慣れた。



保護した動物のために募金を募る時は、とても慎重な男だった。

ある募金会場で、小学生が自分のお小遣いから捻出し、募金にと小銭を握りしめて持って来てくれた時の感動と嬉しさは、僕も忘れずいるが松ちゃんも同じだ。
「とても使えねぇ。使うにも気を使う」と、それは本当に大事に使わせて頂いてる。


お腹一杯食べた満足感が牛たちの表情で分かると思います。

だから彼は、金に目が眩んでいる原発村の奴らが嫌いだ。
震災直後から松ちゃんが言って来た事がある。
「原発は金に目が眩んだ奴らのためのもので、地域住民の安全や健康や命なんてどうでいいと思っている道徳心のない連中のための商売だ」と。

今、まさにその通りだと思う。
原発なんて本当に無くなってしまえ。

だから原発再稼働のタイミングを計っている安倍首相の事は嫌いだと思う。（これは僕の勝手な思い込みです）
それにしても安倍首相は、広島のあの大規模土砂災害の最中に、呑気にゴルフに興じていたとか？いなかったとか？

あれだけの災害だから本人の所には、絶対に連絡があったはず。
生き埋めになってる国民がいるのを知りながらゴルフしてたってか？ほんとかよ！・・・（絶句）

福祉を充実させるため消費税を上げるのを理解してほしいと、国民に言い消費税を増税したが、国民から吸い上げた消費税は、福祉のためでなく法人税減税の穴埋めにじゃぶじゃぶ使われてるっていう話を、昨日友人から聞いた。
いい加減にしろ！と言いたい。

国民のみんなも、もうそろそろ自民党のやっている政治にNOって言ってくんねぇかな？

いやぁ、また話がそれてごめん。
話を戻そう、とにかく松ちゃんはお金の大切さや物のありがたみを知っているから、決して無駄使いしないし、それだけ質素に生きている。


これは去年の写真ですが、保護してるダチョウのモモが無精卵の卵を産んだ。
「今年、もうそろそろ卵産むんでねぇべか？」って、先週、松ちゃんは言っていた。

放射能まみれの被災地に残された動物を保護したために、何かと世間様に言われてきたが、彼は誰もしなかったこと、誰も出来なかったことををしただけ。
彼が被災地に残された動物のために被曝を覚悟し、たった一人町に残り動物たちの命を繋いできたことは、本当に誰にも出来なかったことだと思います。

これからも続く松ちゃんの闘い。
どうかみなさん、これからも被災地で命を繋ぐ松ちゃんの応援よろしくお願いいたします。

今日はこの辺で失礼します。
またお会いしましょう。

フクイチで働いて。

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NO672
今日ははじめに、広島の土砂災害でお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り致します。
山津波も本当に怖い。
過去に何度も、その被害に遭っているというのに、何とかならなかったんだべか？

避難指示が遅れたって言うけど、地盤が緩いという花崗岩の場所に家を建てさせた責任は問われないの？
土砂災害を回避できるような工事をするとか？対策を取れなかったんだべかって思う。
過去に何度も被害が出てる事を考えれば、自然災害と一括りにしてしまうのに？？？です。


今日の写真は強制避難区域になった富岡町で、残された動物を助けていた松ちゃんが撮ってくれた津波の写真の一部です。
ふるさと富岡町も大津波の被害が甚大だった。

あの東日本大震災震災から3年5か月が過ぎ、30年後は原発ゼロを公約した民主党から自民党に政権が変わったが、原発再稼働を目論む自民党にはどうしてもNOだ。
これだけの大事故を起しているというのに、原発再稼働は絶対反対だ。

安倍総理の原発を他国に売りつけようと発展途上国を外遊し、セールスしたことはみなさんもご承知の事と思うが「この人、頭がおかしい。原発事故で福島がどん底でもがいているのに！」って思った。


流されてきた家々の写真。

自民党の他の議員・大臣の言動にもいらだつことが多い。

９日の長崎平和祈念式典で長崎市の田上市長の平和宣言で、集団的自衛権について「平和の原点が揺らいでいるのではないかという不安と懸念が生まれている」との発言に、自民党の土屋正忠衆議院議員が「政治的選択について語りたいなら、長崎市長を辞職して国政に出ることだ」と、たまたま放送されたTVニュースを見てカチンと来た。

あの時、上から目線の言い方じゃないかって思ったし、長崎の被曝者の方は平和への思いが強く先人の方々への感謝の念が深い。
そんな被爆者の方から見れば、今の適当政府の集団的自衛権は絶対にだめでしょ！


道路のアスファルトも所々壊され、家も全て無くなってた。

自民党の他の政治家の言動にもいらだつことが多いよなぁ。

有名なのは高市早苗議員の「原発事故でなくなった人はいない」発言に始まり、麻生大臣の「改憲はナチスの手口に学べ」とか「元気な俺がなんで、病人の健康保険料を負担しなきゃなんねえんだ」さらに石破幹事長の「国軍作って、命令に従わない兵隊さんは死刑」そして石原環境大臣の「最後は金目でしょ」発言等々。

他にも探せばいくらでも出て来ると思うが、昔の自民党にこれだけ問題発言をする議員はいなかったのでは？
こんな自民党の政治で国民は救われるのだろうか？


散乱する瓦礫と何もかも無くなった場所。

福島では作業員たちが被曝と隣り合わせで命を削って働いている。
東電の汚染水処理も凍土遮蔽壁の相次ぐ失敗で廃炉への行程がまた伸びた。
汚染水を止めることも出来ないで3年5か月。
こんな状態で再稼働どころじゃないだろ！


右側に少し太い煙突のようなものが見えるが、ここが福島第二原発。
福島第二原発から約1km位の場所です。

原発を国策として作り続けてきた自民党の国会議員の先生方よ、復旧作業の研修員としてフクイチで働いてくれないか。

僕の友人たちは60ミリや90ミリシーベルト、またはそれ以上の被ばくをしている。
友人たちは、これからきっと出て来るだろう放射能被曝の症状に「その時はしょうがない」と覚悟を決めた。
先生方も被曝と隣り合わせで働いてみて下さい。
そして先生方も被曝してから原発問題に取り組んで下さい。

国の基準値が年間1ミリシーベルトで、原発作業員が今まで20ミリシーベルト以下。
その何倍・何十倍もの被曝をしてみんなが働いてくれています。
お偉い先生方よ、この暑さの中、防護服を着て、フクイチでみんなと一緒に働いてください。

それからです。

早く止めてくれ！

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NO671
昨日、僕のお盆がやっと終わった。
福島への帰還を機関銃のような喋りでけん制する娘が、少し遅れてお盆休みに入り2日泊まって帰った。

この2日間は、なるべく富岡の話をしないようにしてきたが、避けて通れないから話さねばならず、その都度会話は中断を余儀なくされた。（汗っ）
それでも娘の顔を見れたことは嬉しかった。


松ちゃんの友人の手でノミ・ダニの駆除する薬を塗って貰って一か所に集まった子猫たち。

こうして自分も避難しているが、帰還することを夢見てる人が今、どれだけいるのだろうか？
帰りたくても帰れない人たちの姿が目に浮かぶ。
田舎は農家作りの家が多く、大家族で暮らして来た方々が多い。

お年寄りと言われる年齢の方に望郷の念が強いと聞いているが、自分たちが帰っても子供や孫は帰らず寂しい生活をしなければならない。
川内村のように富岡町も避難指示を解除されたって、町に帰る人は本当に少ないだろうなぁ。


薬を塗ってもらいおとなしくこちらを見るシロ2世。

昨日、東電は事故を起した第一原発の高濃度汚染水を止めるための凍土遮蔽壁で汚染水を凍らせることが出来ず、更にドライアイスを415トン投入したのに汚染水を凍らせず断念したと発表。

国費を470億円をつぎ込んで、これかよ。
このままでいいはずはない。
ドライアイスの次は充てん剤を投入するとあったが、これで本当に止められるのだろうか？

充てん剤投入でまた失敗したらどうなるの？
今では全く報道しないが、高濃度に汚染された地下水は海に流れ続けるんだよ！

嘘と隠蔽と情報操作で東電は、今までどれだけ高濃度汚染水を垂れ流してきただろう。
今、日本の海でなくて世界の海を汚しているという自覚が必要だ。

今の凍土遮蔽壁は最初から原子力規制委員会の方に不安視されていた。
技術的なメドが立っているわけではないし、大がかりな凍土壁は世界でも例がなく、耐久性の検証が必要とNHKなどのニュースでも報じている。
技術的にめどが立っていないのに470億円もつぎ込んでこれか。


人に一番慣れてる黒の子猫。

何をやっても今の高濃度の汚染水を止めることが出来ないのだろうか？
早く止めてくれ～！！！
除染も中途半端でいい加減。
これで避難指示を解除して住民を元に戻すって、国もどうかしている。

原発構内では、今の状態を維持するためだけの作業で被爆者を生みだしている。
高濃度汚染水も止めることも出来ず海に垂れ流し。
どうする気だ安倍自民党。

東北の被災3県の人たちが東京オリンピック決定を喜べなかった人が多いのは、全てここにある。
フクイチの復旧に多くの人員が投入され、除染でも全国から人を集めて福島に集中。
次から次へと問題の起きている福島原発に、宮城や岩手の人たちも呆れているだろう。

事実、岩手・宮城は復興が遅れている。
放射能問題の無い岩手や宮城はもう復興していいのにとつくづく思う。
東京オリンピックの建設工事が始まったら、そこに人が移動して今の人員不足に拍車を掛け更に東北の3県の復興は遅れる。

福島原発事故は、東電任せでなく国が先頭に立って事故の収束を！
そうでなければいつまでたっても変わらない。

今日は以上です。

破れた汚染物の袋。

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NO670
今日の朝、テレビ朝日放送の新聞各社の記事紹介コーナーで、福島の放射能汚染袋問題が報じられていて、思わず見入ってしまった。


今日の写真は、今までブログで紹介した急造する双葉郡の放射能汚染物袋仮置き場の写真から、再度ピックアップさせて頂きました。
今でも至る所でこの袋が山積みになったままです。（シートを被されているところもありますが）

それは、震災から3年5か月を経過して汚染物袋が破れて中身が出て放射能が飛散しているという記事だった。
ついにTVというメディアが全国にこのことを知らせるようになったか・・・・と複雑だった。
今の福島を知って欲しいが、これはまた別の意味恰好が悪いというか・・・・
アナウンサーが解説していたが、規格で決められた以下の粗悪な袋を使った所で、特にこのような状態になっていると。



オリンピック招致のプレゼンで、安倍首相が全世界に約束したコントロール出来ているは、嘘の塊だ！
海に流れ続けている汚染水、地上では放射能汚染袋が破けて飛び散っている。
これでは、今の福島は海も地上も放射能だらけじゃないか。

これで本当にオリンピックを東京でやらなければならないのか？
オリンピックそのものには文句はないが、東京でなくても良かったと思う。



東電の事故を起した原発構内での作業員不足は顕著な問題。
作業員が被曝して次々にリタイアし常に人員が不足している。

度々汚染水漏れを起こし、地下水を凍らせて遮蔽する凍土遮蔽壁も度重なる失敗が続いている。
隠蔽と情報操作？本当のことなど発表しない体質は変わってないから、おそらくひどい状況に変わりないだろう。

このままいけば、そのうち原発復旧作業を請けている建設土木関係の会社は全て、東京オリンピックの建設に移行し東北3県福島や宮城に岩手の復興は後回しにされるだろうと地元のみんながそう危惧している。



解釈改憲による「集団的自衛権行使」の決定で自国が攻撃されていないのに、若者を戦争に駆り出そうとしている。
今の日本の平和は、先の第二次世界大戦での先人の死があって享受できているのだから、その先人の方々に感謝し、日本は絶対に戦争を起こしてはならない。

富岡で被災動物たちと暮らす松ちゃんと良く政治の話をするが、彼も今の自民党政治に苦言を呈す。


帰還困難区域にある高線量の牧場で牛たちの健康状態を見ている松ちゃん。

ここからは彼の代弁をしよう。
「特定秘密保護法」強行採決で、自分たちにとって都合の悪い事は隠してしまえという安倍自民党。

ＴＰＰ参加表明で日本の農業を根底から叩き潰そうとしてる安倍自民党。

消費税増税で国民から血肉を奪い、法人税を減額して企業との利権構造の構築？の安倍自民党。

福島原発の事故処理も出来ずにいるのに、原発再稼働推進する安倍自民党。

これらは全て国民の目線から外れた政治だと、彼はいつも真剣な面持ちで言う。
僕もそう思いながら、いつも心の中で不快な気持ちが交差している。



誰のための東京オリンピック招致なのか？
オリンピック開催までに原発事故の処理が出来るのか？
これはかなり難しい事で絶対に出来ないと思う。


地元富岡の中学校に集められた放射能汚染物の袋。

今の日本の政治は本当に国民のことなど考えていないと思う。
今の政治に呆れるを通り越して、絶望感を感じている方も多いのではないか。

こんな事ばかり書いていて面白くないが書かずにいられない。
原発事故で人間性が変わった？？？古い友人は、そんな僕を遠巻きに見つめるようになった。
それでも書き続けようと思う。

悪あがきも出来ないでいるのだから。

川内村の事。

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NO669
今年の10月に隣の町村で川内村の避難指示が解除される。
１７日に住民懇談会が開かれたらしいが、住民の事など全く考えていない様子が分かる。

川内村は緑の多い山村と言った方がみなさんに伝えやすい。
家の周りを除染しただけで、山々は殆ど除染していない。
他の町村よりいくら被曝線量が低いと言っても、若い人や子供たちは絶対に帰れないだろう。

僕はそんな川内村に帰還した６０代の知人夫婦を訪ねてみた。


知人の家の風情のある庭です。

知人は川内村に戻り生活しているが「ここいら辺も放射能はあっぺなぁ～」と言いいながら、釣りが好きで伸びきった草をかき分け川まで行き、鮎、イワナ、鯉、フナなどを釣って楽しんでいる。


彼自慢の池には鯉やフナやイワナやヤマメが約100匹くらいいた。

そんな彼は、今年自分の子供がお盆に帰って来なかったのをがっかりしていた。
子供が帰って来ないという事は、可愛い孫の顔を見れないことで唯一の楽しみを奪われたことだ。


お孫さんに「じいちゃんの所は遊ぶとこないから、つまんない」と言われ、苦心して遊び場を作っていた。

僕だって両親が楽しみにしているなら帰りたいが、まだ小学生の二人の子供をここに連れて帰るなんてと考えたら躊躇してしまう。
僕は子供たちを連れて帰って来なかった知人の息子夫婦の辛さがよく分かった。


吹き矢にゴム銃を作り、的を作りと元大工の知人は、お孫さんとこれで遊ぶのを楽しみにしてた。


お手製のシーソーの前にやって来た彼が飼っている猫。

川内村の解除は南相馬市、富岡町、飯舘村の３市町村は準備区域との同時解除を目指している町村の前例になる。
僕は富岡町の町民だが、いささか危惧している。


鉢植えになった山野草の数々がところ狭しと置かれていた。

避難指示を解除したところで、病院も無い、スーパーもない、学校も何もない所でどうやって暮らせと言うのだろうか？
避難指示解除をするなら、生活圏を整備してから解除しろ！と言いたい。

富岡だって避難指示準備区域と居住制限区域と帰還困難区域と3つの区域に分けられ、それぞれ3つの賠償金設定がなされている。
「居住制限区域でも帰還困難区域でも対して変わらないのに、何でこんな差別があるの。どちらにしても帰れないのに何でこんなおかしい事になるの」と84歳の義母が嘆く。

国も東電も本当に住民のことなど何とも思っていない。
陪賞金を減らすことに躍起だ。
知人の所に来ていた同じ川内村の住人に僕は言われた。
「あんたら賠償金もらってるんでしょ」と。

その眼は差別や格差をひがむ色の目だった。
同じ双葉郡の人に僕は初めて言われてとても嫌な気持ちになった。
このことはいわきでもどこでもある事なのだが、僕は初めて言われてショックだった。

被災者同士でひがみあったってしょうがないのだが、これが被災地のすがたかも知れない。
１７日の住民懇談会では、川内村の住民から反発の声が相次いだらしいが、国はもっと住民の話を聞くべき。

とにかく原発事故が起きていい事など何もない。


おらが町の松ちゃんが良く言う。
「原発は事故を起したら全てを粉々にしてしまう」
「その人の人生も町の未来も大地と海とそこに生きるすべてのものを壊してしまう」
「原発なんか無くなればいい」と。

みなさん原発は事故を起したら数十年元に戻らないことを知って下さい。
松ちゃんも僕も被災住民は、原発事故に翻弄されて今を生きています。
原発再稼働に大反対！
これからも頑張りますので応援よろしくお願いいたします。

金持ちの国？

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NO668
全国の皆さんありがとうございます。
みなさまからのあたたかいご支援に深く感謝いたします。

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伝票No3031-5852-4771　T.H様　チモシー1番刈500ｇ　X　2個口
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伝票No3030-1243-4491　M.S様　えん麦20ｋｇ
東京都目黒区　　　　　A.A様　にんじん20ｋｇ

（順不同　複数の場合個口伝票NO省略　イニシャル違いの時はお許し下さい）

みなさん、本当にありがとうございました。
現地の代表松村直登に代わり厚く御礼を申し上げます。
これからもどうぞ応援よろしくお願いいたします。

さて明日からみなさんも普通の生活に戻ると思います。
良いお休みを取った方もそうでない方も、また頑張りましょう。


松ちゃんちに着いたら、いつも真っ先に出迎えてくれるモモコ。
この日は午後からの雨が降り、僕もモモの写真を撮るのに濡れた。

帰省して福島の朝晩の肌寒さは僕にはきつかった。
被災地富岡の松ちゃんも「お盆でこんな陽気じゃぁ、このまま一気に秋になるべ」と。
それだけ寒さを感じました。


デジカメが雨に濡れないように、松ちゃんちの旧家の軒下に入りモモのアップ写真を撮った。
雨が降らなければ久々に柵の中に入り、一緒に遊んであげられたのに残念。

今年は福島も暑い日が多かったと思うけど、お盆前からずっと雨が降り元田んぼの牧場はぬかるんでいる。
晴れの日がずっと続き炎天下なら牧場の土は乾くから土を掻けるのに。
松ちゃんもそれが出来ないから「やっぱ今年は陽気がおかしいよ」と言っていた。


餌やり場はぬかるんでいるので、牛たちは少し高い場所で迎えてくれた。
僕も風呂好きだが、牛たちも体を洗ってくれる雨が好きなのだろう。
本当に気持ち良さそうにしてた。


原発事故で被災した動物たちをこうして助けている松ちゃんはいつも笑っている。
とくに牛は餌もたくさん食べるし、餌の確保など牛を保護するのは大変なのに。

国は原発事故の責任を取るべく、放射能にまみれた町の中を放浪し餓死と殺処分の魔の手から逃れて生き抜いた牛たちの被曝データを取り、全世界の医学者・科学者・研究機関にそのデータを供出すべき！それと福島で自分の牛を保護してる畜主さんたちの援助して下さいと言いたい。

何でこんな簡単な事してくれないんだろうか？と、いつも思っている。
安倍総理が世界にばらまいた金額みなさん分かってますか？
7兆円以上のお金をばらまいている。
今、尖閣諸島を我が物と言い張っている経済大国になった中国に毎年300億円も払い続けてる。
もうやめろよって言いたい。

チェルノブイリにも3億5000万円だ。
その前に福島じゃないの？って言いたい。
色々な絡みが政治の世界にはあるのは分かるけど・・・

ＡＳＥＡＮに５年間で２兆円規模の政府開発援助（ＯＤＡ）拠出
アフリカへ３兆円支援その他、円借款いろいろ・・・。
こんなに日本にはお金があるの？
金持ちの国なのか？

おじいさん、おばあさんたちの年金はどんどん減らされてるのに？
お年寄りの保険料だって減額だ。
消費税あげてそれで増えた分、ばらまきする気なのか？
こんな日本にいて、みなさんは裕福感ありますか？
僕は全然感じねぇ。

あ～ぁ、また嘆き節になってきた。

みなさん、貧乏人の僕の嘆きにつき合わせてしまい今日はごめんなさい。
明日から仕事の人は頑張ってくださいね。
それではみなさん、またお会いしましょう。

子猫の検診。

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みなさんお久しぶりです。
みなさんのお盆休みは、良いお休みになったでしょうか？
あと2日はお休みの人が多いと思いますが、疲れてげんなりされている方もいる事と思います。

僕はいつも空いている大好きな常磐自動車道で、昨日初めて約29ｋｍの断続的渋滞を経験しました。
この日、東名よりも渋滞するなんて、さすがにびっくりしたし「嘘っ！！！」って感じでしたね。(泣）

僕の休みはいろいろ走り回って、あっと言う間に一週間が過ぎてしまった感じです。

富岡の松ちゃんの所に行き、今年生まれた子猫の検診のため友人の手を借りて動物病院へ行って来たので、今日はそのご報告をします。


バックに入れられた子猫。
この子は本当におとなしい子猫でした。

自由に暮らしてきた子猫たちも、さすがに何か感じたのか？手こずらせてくれてゲージに入ってくれるまで時間がかかった。


ようやくゲージに入ってくれ、僕の車に乗せられた松ちゃんちの白と黒の子猫。
松ちゃんが忙しく子猫を病院に連れて行けないので、友人が手を貸してくれた。
子猫の心配をしてくれた友人に感謝”です。


病院に到着し病院の玄関におろされた時の子猫。
松ちゃんちで自由に暮らす子猫も、初めてゲージに入れられとても不安だったのか？「ニャ～ォ」とか「ニャ～ッ」と病院に着いてからも、この白い子猫はずっと鳴いてた。


この日は開院していて富岡からなるべく近い病院を探し、3匹の子猫のエイズウィルスと白血病の血液検査をして来ました。

松ちゃんのとこに居れば病気の心配はない！と思ってたけど、検査結果が出るまでは少し心配だった。


結果は３匹全て陰性で本当にほっとしました。

病気の心配はしていなかったけど、もしもってことを考えたら、この結果は大きな安心になりました。
体重はまだ2.25ｋｇと3kgになっていませんが、健康状態も良くお墨付きを頂いて帰って来ました。

病院から松ちゃんちへの帰りの道中はさすがに子猫たちは鳴かず静かだった。
僕が安心したのかな？ってつぶやいたら、友人は即座に「まだ警戒しているんだよ」と教えてくれた。
動物音痴丸出しで、ちょっと恥ずかしさを感じた。（汗）

富岡に着いて帰還困難区域の牧場に餌やりに行った松ちゃんを待った。
30分後、牧場から戻って来た松ちゃんに病院での話をしたら「子猫は当分、俺の事も警戒するべな」って言って彼は笑った。


病院に向かうため僕の車に乗せられた子猫を見送る午前中の松ちゃん。

松ちゃんも被災地で生れた子猫たちがエイズウイルスや白血病でない事を喜んだ。
そこにはいつも笑顔で穏やかな彼がいた。

この後、彼は昼食を摂ったが午後2時を回ってた。
この日は午前11頃からいわきと双葉郡の天気が崩れ、やや強い雨が降った。
だから作業に時間がかかり、少し遅い昼食を摂る羽目に。
いつも動物のために、雨の日も風の日もがんばる松ちゃんに脱帽。

これから検査を受ける子猫たちがまだいますが、多分、全部の子猫が健康で病気がない事をご報告出来ると思います。
これからも子猫たちの健康状態などしっかり見て保護していきますので、みなさん、どうか安心して下さい。

今日は松ちゃんちの子猫のその後のご報告でした。
それでは今日はこの辺で失礼します。

お盆休みに

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NO666
今日からお盆休みに入る方も多いと思います。
懐かしい友人や家族や親せきの皆さんと杯を酌み交わしたり、お子様連れの方は田舎で子供と目いっぱい遊んであげたりと、みなさん良いお盆休みにして下さい。


富岡の松ちゃん牧場でのんびりと過ごす牛たち。

被災地になった故郷を持つ僕にお盆休みは無いと、いつもそう思ってきたが今年だけは少し違う夏になりそう。
義兄が新しく家を建てた。
その家に家族や親戚が集まる。

顔を出さない訳にはいかないから、顔出してから被災地の松ちゃんの所に行く予定。
先月、義母に「いつまでふらふらしてるの？」と、ちょっと厳しい事を言われた。
落ち着く先がまだ決まっていない僕に、早く答えを出しなさいという事だ。

頭では分かっているのだけど、こればかりはしょうがない。
色々あってそんなに簡単に決められない。
だから「ここで生きることが闘い」を座右の銘にし、富岡で生きる松ちゃんを羨ましいと思う事がある。


草の新芽をじっと見、食べようか食べまいか悩んでいた牛。
牛にも悩みがあるの？って、この時は笑った。
じっと長い時間草を見つめていて結局食べたのだが、それなら悩んでないですぐに食べろよって感じだった。(笑)


水も電気も無くなった故郷で動物たちと暮らしてきた松ちゃん。
震災の年の冬は想像を絶した。
あの真似だけは出来ない！
それだけ壮絶な暮らしだった。

山の湧水は凍り、水受けバケツの中の氷を砕いてダチョウに水の代わりに与え、動物たちにとっても松ちゃんにとってもそれは本当に凄い生活だった。
「風邪なんか引いたことない」と言う松ちゃんじゃないと、絶対に出来ない芸当だと思ったし、僕なら完全に野垂れ死にだ。


灯りはろうそくの火だけ。
何千本のろうそくを使ったことだろうか？
文明からかけ離れた生活だったが、それを当たり前にし普通に暮らす松ちゃんに究極の人間味を感じた。

震災後、町にはたくさんの犬や猫が残されていて、そんな動物たちが毎日彼を待ってた。
餌と水を乗せて走る彼の軽トラックのエンジン音が聞こえると玄関口で尻尾を振って出迎える犬に「おぅ！待たせたな！今、餌やっからな」と返し、日々一軒一軒各家々を回っていた。


春夏秋冬一年中、彼には休みと言う休みがなかった。
去年の5月、猫の餌場に行き餌を置く松ちゃんの写真
僕はある時、彼のトラックに乗って猫たちの餌やりにつき合わせてもらった事がある。
そしてこの時、彼が餌を与えて回っていた場所で、首に大けがを負った猫に遭遇した。

5ｃｍくらいザックリ首の後ろの皮が横に切れて真っ赤な肉が見える猫。
松ちゃんはじっとその猫を見た。
猫は猫で、いつも餌をくれる松ちゃんに警戒もせず「今日は調子悪り～から餌いらねぇ～よ～」って感じで彼の目の前をとぼとぼと歩いて行った。
そんな猫を見て「自分で動けるし、人目に触れないとこに隠れて治して出て来るから大丈夫だぁ～心配すんな！」って。
続けて「餌をタヌキと取り合ったんだべな、タヌキは体も大きいし猫を噛んで振り回したんだべ？そんでなきゃ、あんな怪我しねぇな」と。

動くことが出来ない猫ならすぐ保護したと思うが、松ちゃんは手を出さなかった。
彼は下手に手を出さない。
動物の自然治癒力を知っているからだ。
実際、怪我した猫は自分の力で怪我を治して出て来たから、野生の猫の治癒力は凄いと思ったし、松ちゃんの眼力にも恐れ入った。


以前にブログで紹介した黒猫2匹のうちの一匹。
怪我したけど治って出て来た黒猫の写真でなくてごめん。

軽トラックで町中を走りキジでも行き倒れような死骸があれば、トラックに乗せ墓を掘って埋葬する松ちゃんだ。
犬や猫は飼い主さんがいるから、そうはしないが野生の動物を庇護する思いには頭が下がる。

そんな松ちゃんにまた会って来よう。



僕も少しだけお休みをいただき、またみなさんにお会いしたいと思います。
それでは、お盆明けにまたみなさんお会いしましょう。