ときぶーの時間

募金の受付先 東邦銀行 安積支店 普通0644994 名義がんばる福島
みなさんご支援宜しくお願いいたします。

岩手と北海道に

2016-08-31 18:10:57 | 日記
みなさん、こんばんは。
先日、富岡町の2回目の放射線測定が9月24日に行われると書きましたが、予定が延期になったと連絡を頂きました。

つきましては新しい日時が確定しましたら、またご報告させて頂きますのでみなさん、よろしくお願いいたします。

今回の台風で岩手県と北海道に大きな被害が出てしまいました。


昨日の福島県双葉郡広野町。
午後3時ごろに友人が送ってくれた写真。

「まだ風が強いけど雨はやみ晴れて来た」と。
これで少し安心したんだけど・・・

岩手と北海道にあれほど大きな被害が出るとは・・・・

TVニュースの映像は、まるで津波のようだった。
町の道路が川のようになっている映像を見たときは暗い気持ちになった。
復旧にどれだけの時間がかかるのだろうか?と。

岩手県は東日本大震災で被害を受けた県なのに、今回の台風でまた被害を受けるなんて言葉がありません。

北海道の人たちもこんな大きな災害になるとは思っていなかったでしょう。
今は各町村の早い復旧を願っています。

今回の台風でお亡くなりになった方々のご冥福を心からお祈りいたします。


松ちゃんの牧場は更に雨を吸いこんでひどい状態になっていると思います。

富岡町の西に川内村があるのですが、昨日の川内村では147ミリの雨が降ったとニュースで聞き、川内から富岡川に流れ込む雨水は相当な量だったと思います。

大量の雨水の流入で増水し川底のドロドロの藻は流されきれいな川になったかも。


体の小さな牛が前日の食べ残しのわらを食んでいる写真。

福島の友人が「このところ雨ばっかりで」とメールをくれたけど、松ちゃんちの広い牧場の除染が早く終わって牛たちが今の牧場から引っ越し出来ればいいんだけどと本当に思う。

上の写真の牧場は間口が狭く、雨でドロドロになるとわらを牧場の奥へ運んで餌やりをしなければならないから、結構大変な作業になるんですね。

お天気に文句は言えないけど昨今の異常気象に何とかならないものかと思ってしまう。

松ちゃんは帰還困難区域の牧場でイノシシがまた悪さをしていると言っていた。
この悪さが彼の疲れを倍増させている。
相手が相手だけに松ちゃんも困ってた。

近々に富岡の牧場の様子を見に行きご報告します。
それではみなさん、今日はこの辺で失礼します。
またお会いしましょう。










































コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

水たまりの牧場に。

2016-08-29 14:01:31 | 日記
みなさん、こんにちは。
今週も先週に続き台風の影響が出そうですね。
もうたくさんです。

先週の土曜日に今週行く予定を変更して富岡に行って来ました。

帰って来てからドタバタで更新出来ませんでしたが、嬉しいニュースは来月24日に二回目の富岡町放射線測定が行われるとの連絡を受けた事です。

応援してくださるボランティアさん、スタッフさんの宿泊先は小高区小高駅前の双葉屋旅館の予定になっているとの事ですが、今回もお手伝い頂くみなさまには心から感謝申し上げます。

今回もどうぞ宜しくお願いいたします。


先週の土曜日の松ちゃんの朝食を撮影。
かみさん手作りのおにぎり2個とバナナ1本。

松ちゃんは少々疲れ気味だった。
聞いたところによると「盆明けからずっと天気悪くてよ、ほんと参っちまう~」と。

牧場に降りて見たものは、牧場前の元田んぼの水たまり。
う~ん。
ひどくなってる。


除染作業もストップしたままだったらしいのですが、この日は小降りの雨の中、作業が開始されていました。

松ちゃんは「9月中には終わらねぇ~べな」と恨めしそうに言い、進まない除染に少しがっかりしていた。

それもそのはず、早く除染を済ませてもらい広い牧場に牛たちを戻したくていたからです。
松ちゃんちの牧場の除染が始まってから、あと少しで1年になるのでは?かかりすぎてる感じがします。

滝ノ沢橋を渡って二つ目の牧場に向かって僕もがっかり。


これじゃぁ~、松ちゃんも毎日へとへとになるよなぁ~。
ぬかるんで足が滑る柵の横を通って、ずっと奥へ何度もわらを運ばねばならない。

正直、松ちゃんは「全然乾かないから、はっきり言って大変なんだ」とぽつり。
今まで言わなかった事を言った。
それで今まで以上に今年の餌やりが大変なのを知った。

毎日雨が続き合羽を着ての作業は結構つらいと思います。
合羽の中は蒸しぶろ状態。
汗掻きの僕には地獄です。
その前に僕なら柵の横で滑って転び怪我していると思います。汗

帰還困難区域の牧場では、またイノシシ被害が出ているそうで、これにも「困った」って。


牛たちは3段グリーンの高台にいて草を食んでいた。
9月に入ったら餌の手配を取ると松ちゃんは言っていました。

雨が降っていたのもありますが、この日の気温は20℃で半袖だと少し寒い感じでした。

「今年の雨の降り方はおかしい!今度の台風は西に向かってでっかくなって戻って来る台風だぞ~、完全に異常気象だべ」と。

お互いに今回のようなブーメラン台風は初めてだったか?と顔を見合わせた。


前日、たくさんの餌をもらっていて牛たちは落ち着いたもの。

牛の気持ちは分からないけど、牛には悩みなんて無いんでしょうね。
幸せな牛たちです。

明日は横浜も台風で、どうなるのか心配です。
最強クラスの台風との事で予定が入っているけど延期になるかも?

今日は近畿、東海で明日は関東、東北、北海道で今回も影響ありそうで、とても心配。
個人的に台風シーズンが早く終わってほしいです。

それではみなさん、今日はこの辺で失礼します。
またお会いしましょう。





















コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今回の台風で。

2016-08-23 05:30:25 | 日記
みなさん、おはようございます。
今回の台風はお亡くなりになった人もいるし、北海道では川が氾濫し大きな被害の出た台風でした。

台風3つのトリプル台風。
こんな事今まであったのかなと。
僕もとても強い雨に打たれびしょびしょになった。

松ちゃんも先週から今週の天気を心配していましたが、彼が心配していた通り、またドロドロの牧場になったと思います。

今回の台風でかなりひどくなってるのではないかな。


先週初めは半分だけ乾いた感じだったのだけど・・・。

体の大きな牛は膝まで足を取られて松ちゃんの所へやって来る。
松ちゃんは可哀想だから出来るだけ遠くまで運ぶ。

今年の夏は本当に暑かったし、乾ききらない牧場の状態が続き何度も往復して疲れが倍増したはず。

除染も遅れに遅れていますが、この台風でまた当分遅れるんでしょうね?
松ちゃんにはある意味本当に大変な夏だったかも?


先週の牧場前の田んぼの写真。

左側は山砂が入れられきれいになっている。
右側は牧場前の田んぼで、これからきれいになる予定。


この足跡は野生のイノシシの足跡です。

先週の帰省で僕は墓参りの帰りに大熊町を通って船引に向かう途中、野生のイノシシと遭遇しました。
生れて1年くらいの子供のイノシシ。
子供と言っても結構な大きさで、あれが向かって来たら絶対に怪我します。

僕は松ちゃんに昼の時間にイノシシを見たと伝えたら「6国(主要国道6号線)で車にはねられて死んでるイノシシが多いんだぞ」と返って来た。

僕も一度、大きなイノブタをはねそうになったことがあります。

夜は灯りが少なくイノシシが黒く見えにくいから、突然出て来たらよけられないです。
あれは本当に危ない。

イノブタはもう全頭捕獲されたみたいで、今いるのはイノシシらしいですがイノブタより怖いです。


橋にトラックを止めて徒歩で牧場に向かった松ちゃん。

餌やりを終えた松ちゃんに連れられイノシシを捕獲するための鉄の檻(箱罠)が設置された場所に案内された。

鉄の檻は捕獲前の状態で扉の部分が上がっていた。
イノシシが中の餌を食べに入るとガシャーンと扉が下がり箱に閉じ込められる仕掛け。

町の中にこうした檻がいくつも設置されている。
こうして人間とイノシシとの知恵比べが毎日続いているのです。

町の郊外は除染した場所なのに今では道路脇が草ぼうぼうの状態。
イノシシたちの絶好の隠れ場所になっています。


一番弱い子の餌を運び「少し痩せてっから目を離せねぇんだ~」と付きっきりの松ちゃんだった。

松ちゃんは「イノシシは手に負えないぞ~知らないところで増え続けてっからな、イタチごっこだべな」と餌を運びながら言った。

餌やりを終えて町を走っていたら松ちゃんは友人と会った。
何か頼まれごとをしたらしい。

松ちゃんは一時帰宅した友人や知人に、あれをこうしたいとか、これをこうしたいとか?頼まれることが多い。

なので色々と手伝ってあげている。
門を修理したいと言われれば直すのを手伝ったり、重いものを運ぶの手伝ってと言われれば喜んで運んであげている。

みんなにとってやっぱり頼りになる男です。
避難解除がなされたら、もっと忙しくなる松ちゃんじゃぁ~ないかと思います。


冷たい井戸水を美味しそうに飲む帰還困難区域の牛。

今週は予定が詰まっているので、来週あたりまた顔を出そうと思ってます。
今日もお付き合い下さりありがとうございました。

それではみなさん、今日はこの辺で失礼します。
またお会いしましょう。

























コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蝶を見れた。

2016-08-17 20:33:16 | 日記
みなさん、こんばんは。
お盆休みはいかがでしたか?
休み疲れと夏バテしていませんか?

福島の昼はそれなりに暑かったけど朝晩は冷え込み、都会の感覚で行った僕は半袖・Tシャツだけの衣服だったから、風邪ひかないよう気をつけました。
そのくらい肌寒さを感じました。

松ちゃんと会ったのは14日の日曜日。


松ちゃんちの湧水の蛇口前に数束の花がバケツに。

13日がお盆の入りだったのだけど行けなかったみたい。
で、彼は「墓参りに行ってから付き合う」って言ったんだけど、彼のお墓詣りに僕も一緒に行くことに。


鎌でお墓の草を刈り、野立を数本埋め、そこに花を挿す松ちゃん。
松ちゃんちのお墓は僕の家のお墓の10倍くらいの広さがあるので、仏花もたくさん必要だった。

お墓の草むしりから始まって一時間もいただろうか?
それから家の下の牧場へ。


松ちゃんは第二の牧場の前の滝ノ沢橋に車を止め牧場に向かった。
その時は遠目に牛たちが草を食み、彼らはのどかな時間を過ごしていた。

前日の肌寒さを松ちゃんに言ったら「ここらも秋の風が吹いてるぞ~、お盆過ぎたらもう、秋だべ~」と、最近はそれほど暑くなかったらしい。

そして松ちゃんはいつもと変わらぬ作業を始めた。
この日、いつもと違うのは牛の食欲が無いことだった。


松ちゃんを見て集まって来た牛たちは、いつもと違ってガツガツと餌に食いついて来なかった。

それを見た松ちゃんは「今日は腹減ってねぇ~みたいだな」に僕は「なんで~?暑いから?」と。
松ちゃんは「昨日、餌あげ過ぎたんだ~」と笑って言った。

ここの牧場でそんなことがあるということは、松ちゃんの力作業が多いことになる。
重労働を軽くこなすので、いつも大したもんだと思う。

松ちゃんの餌やりを見ながら「えっ」ということがあった。

先週、僕がふるさと富岡で蝶を見たことが無いって書きましたが、目の前を二匹のクロアゲハ蝶が飛びまわっているじゃぁ~ないですか。


上手く撮れなかったけど(白い丸印の中)黒アゲハ蝶です。
飛んでいる蝶を撮るのに苦労しました。
震災後、初めて見たチョウに僕は感動しまくり。

こんなことで感動しているなんて、みなさんには理解できないかも知れませんが嬉しかった。

一人で喜んでいる僕に松ちゃんは「俺は何度も見てるぞ~」と。

それで「モンシロチョウは?モンキチョウは?」と立て続けに言ったら「両方見た~、上の畑に行ってみろ!蝶が芽をかじってボロボロなの分かる~」って。

一時帰宅や避難解除に向けて帰って来た人たちが自分の家で花を植えたり、野菜を植えたりで絶対数は少ないけど、昆虫たちには今までと全く違う環境が出来ているみたいです。

今回、黒アゲハ蝶を見れて本当に良かった。

ただ残念なのは、除染した後で家を解体した人の住居跡は雑草が生い茂り、林の一歩前の状態の家が多かったこと。

それを見た松ちゃん「ここも帰って来ねぇ~のに、何のための除染だったんだべ~、ほんとに林や森になちっちまう」と、彼に似合わない暗い顔して呟いた。

昆虫や鳥が戻ってきているけど、人だけが戻って来ない。
現実は厳しいです。

松ちゃんは住民みんなが帰還してくることを夢見ていたから尚更です。
僕もこんな時、嫌な気持ちになります。

そのあと二人で帰還困難区域の牧場へ。


牛たちは松ちゃんを待っていた。

飲み水が空っぽだった。
これじゃぁ~家を空けるわけにいかないよなぁ~と実感しました。

牛はわら餌を食べたら、必ず水を飲んで反芻に入る。
餌と水を待っていた牛たちに、この日も同じ作業をする松ちゃん。

この先、これが何十年続くのだろうか?
彼がいてのNPOがんばる福島だっていうことを、いつも思う。
感謝です。


帰還区域の牧場の牛たちの食いつきはいつも同じく良かったです。

やることが毎日増えている松ちゃんです。
この日は養蜂も付き合いました。

牛飼いもめちゃくちゃ大変ですが、ミツバチを飼うこともめちゃくちゃ大変です。
気温・気候・病気(対策・処方)・天敵対策・餌の量や調合などなどいろいろあります。

養蜂は自分の五感で勝負しなくちゃならないときがあります。

一群は最高の状態で、一群は悪い状態。


これは最高にいい状態の群。
子供がたくさん生まれ、今も卵を産み続けている女王蜂がいる巣。

蜂蜜がたくさん詰まっていて「この辺には花があるんだなぁ~」と松ちゃん。
ここはオオスズメバチ対策がなされ、これから秋にやってくる天敵対策が取られていました。

「ここの巣は子供と卵の数が多いから越冬できる巣になるな」と松ちゃん。

松ちゃんちの家の餌置き場の巣箱は黄色信号が出ていました。
女王蜂が子供を産んでいないんです。


中央の位置の少し体の大きい蜂が女王蜂です。
今回はきっちり撮れました。

巣穴が空っぽなのが分かると思いますが、卵を産んでいないし蜂蜜も溜まっていませんでした。
養蜂家が見ればやばい状態。

富岡での養蜂はなかなか大変で「この巣箱をどこかに移動すっかなぁ~」と言っていた。
牛の世話にミツバチの世話。

来年のプロジェクトもあるのに、松ちゃんは日々の忙しさを楽しんでいる感もある。
僕には出来ないことなので、いつも脱帽!です。

みなさんの応援があり、松ちゃんは頑張っています。
暑さにも負けず寒さにも負けずです。
みなさん、これからもどうぞ応援よろしくお願い致します。

今日は長々とお付き合い下さってありがとうございました。
それではみなさん、今日はこの辺で失礼します。
またお会いしましょう。




































コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

そろそろお盆。

2016-08-10 05:16:51 | 日記
みなさん、おはようございます。
前回の更新から早や6日、あっという間の一週間でした。
お盆休み前なので、スケジュールぎっちり。
毎日、本当に暑いですね。


帰還困難区域の牛たちは暑さに負けていません。

外で仕事する方には、とてつもなく暑い日が毎日続き本当に大変だと思います。
リオオリンピックも始まり、ずっと寝不足の日が続いている方がいると思います。

夏の寝不足はキツイです。
ホントに、みなさん気を付けて下さい。

前回、松ちゃんと会う約束をした時に「なるべく午前中にしてくれないか」と松ちゃんに言われ、何か用事でもあるの?と聞いたら「昼は暑いからよ」と。
さすがの鉄人も暑いが理由でした。(笑)

友人からのメールで「昨日は福島も猛暑日だ」とあった。
今週末には福島に帰省する予定ですが、暑いのはこの頃辛くて焦ります。
年のせいですが・・・・・


水遣りをしながら牛たちをチェックをする松ちゃん。

本当に東北の夏は暑くなりました。
30年くらい前は気温30度を超えるのって年に数回しかなかったですが・・・

牧場の牛たちに餌をやる松ちゃんも、この暑さなので色々工夫している。

僕も餌やりに付き合わせてもらいますが顔は真っ赤に焼け、ヒリヒリするし汗がめちゃくちゃしみます。


去年、子牛もこの通り立派な体つきになって来ました。

松ちゃんは、もう今年の秋冬の準備を始めました。
東北は夏が終わればすぐに秋。

去年の経験から早めに準備をし、今秋にその活動を開始する予定。
松ちゃんちに行くと昼飯時間が2時、3時、4時になる事があります。

それに付き合う僕はお腹が空きすぎてクラクラするのですが、やることが多いんだよね。
その中で色々な事にチャレンジしている松ちゃんです。


この子は帰還困難区域の牧場で一番小さな子牛。
お母さんに付いて回る子です。

松ちゃんは来年、友人・知人の後押しを受け、ミツバチのためにも牛のためにもなり、人のためにもなるプロジェクト、レンゲ草プロジェクトを計画中です。

イノシシの被害など作付から問題があるのですが、これも何とか成功してほしいと思います。


食欲旺盛でたくさんの餌を食べる元気な牛たち。

今週、お盆休みでみなさんも帰省したり夏休みを取られる方も多いと思いますが、事故や怪我などに気を付けて良いお休みを取って下さいね。

僕も週末帰省して、挨拶回りをしてきます。
それではみなさん、今日はこの辺で失礼します。
お盆明けにまたお会いしましょう。







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

虫と蛙の話。

2016-08-04 18:53:52 | 日記
みなさん、こんばんは。
毎日、ほんとに暑いですね。

今日は虫と蛙の話を書きます。
先週、松ちゃんの所に来てくれた日本野鳥の会のリーダーさんに富岡町の鳥の事を聞いた。

「何で震災の年と次年度は鳥がいなくなったのでしょうか」と。


左端の方が日本野鳥の会のリーダーさんです。
サーファースタイルなのでびっくりしました。(笑)
前回取材を受けたそうで、その方と話す松ちゃんです。

野鳥の会のリーダーさんは「多分、虫がいなかったとか?そのような環境だったからではないでしょうか」と答えた。

????だった。

リーダーさんの口から放射能の影響でとか聞きたかったんだよね。
でも放射能の事は一切出ず真剣に調査しているだけあってポイントをついた答えをくれた。

そういえば、あの頃、牛に集るハエしか見なかったように思った。

あの頃は今夏のようにセミの鳴き声も聞かなかったし、蝶に至っては今でも見る事はない。

松ちゃんが言うように、町に人が住んでいないので花が少なさすぎて、蝶が生きられる環境に至っていないんですね。

何故、虫がいなくなったのか?その原因を考えた。


松ちゃんの家の下の牧場は除染が再開されていました。
大型の重機が田んぼにあった。

だけど昨日のゲリラ豪雨で、またズブズブドロドロの牧場になってしまったかも?と心配してます。


土ぼこりを立てて除染真っ最中!でしたが早く終わってほしい。
去年から伸びに伸びていて、早く広い牧場に牛たちを戻してほしいです。マジです。

町民全員が避難して田んぼに水が入らず、鳥の餌にもなるカエルもいないし水がない事で、虫や蚊もそんなにいなかったと記憶している。

ヤブ蚊は少しはいたかな?

富岡町は農業が盛んで田んぼが多く、専業・兼業に拘らず米を作る農家が多かった。

僕の住んでた住宅地は夜になると、近隣の田んぼで鳴くカエルがとてもうるさく、新築当時は慣れなくて寝つけないことがあった。

そのくらいカエルがいたんです。

一瞬にして人間がいなくなったことで、町には虫もカエルもいなくなった。

生命線の田んぼの水が無くなったことで、虫やカエルたちの絶対数が減り、鳥が寄り付かなくなったんだと実感しました。

カエルは冬眠して春になって土の中から出て、田んぼの水の中で産卵して命を繋ぐ。

だけど田んぼも無く水も無い。
これじゃぁ~卵も産めないよね。
卵を産めなかったカエルも可哀相だったなぁと思う。

アメリカザリガニなども秋にかけて田んぼの畔などに潜り生きて行くのだけど、完全に水がなくなると死んでしまうんです。

ドジョウやタニシだって田んぼがなくなって息絶えたものもいるだろう。
人間がいなくなったことで彼らも環境破壊の憂き目にあったのだ。

原発事故のせいで双葉郡全町村の田んぼが消えた。
事故後の数年で生き物の生態系が変わってしまった。

普通なら秋に飛ぶトンボが去年の真夏に飛び回っていたのも環境の変化ですね。
原発事故以来、本当におかしなことがあります。

僕は改めて田んぼは、生き物たちの大事なすみかで、たくさんの生き物を支えていたんだと、そんな事を想った。

松ちゃんがドジョウ一匹を大切にする気持ちが痛いほど分かった。


今、富岡町では試験的に米を作付けしている。
知人と会った松ちゃんは、電気柵のソーラーの電源部の事を聞いていた。
知人曰く、ここにも野生のイノシシがやって来ているそうです。


今年もそれなりに広い面積で作付けしていました。
この場所は富岡駅から1km少し離れたところで、福島第二原発からも1km位のところです。
左端の少し太い煙突が第二原発の排気塔です。

今年初めてつがい?のツバメを牧場で見た時に「駅前当たりの住宅に巣を作っている」と松ちゃんから聞き、人と水と虫の構図を考えた。

ツバメは虫を食べる。
そういう意味では人が稲作を開始したことで、田んぼの水によって虫などが生息するようになり、ツバメが戻って来たと考えています。

震災後、僕は全て放射能のせいだ!なんて意気込んでいたけれど、そういうことだったんだ・・・・。

堅実な調査の元、真の答えを探している野鳥の会のみなさんには心から感謝したい。

もっともうちの松ちゃんに感謝しているのだけど、彼は強制避難区域に指定されても町に留まり、残された動物たちを保護して町の姿をつぶさに見て来た。

そんな富岡町の生き証人松ちゃんと共に調査をする日本野鳥の会の人たちとの会話は、聞いていて面白かったです。

自分は田舎っぺだと確信したし、田舎っぺは虫とか動物の話が大好きなんです。
このことはいずれまた書かせて頂きます。

それではみなさん、今日はこの辺で失礼します。
またお会いしましょう。



























コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鮎と果実。

2016-08-02 17:10:03 | 日記
みなさん、こんにちは。
昨日も更新しようと思いましたが時間が作れずで、申し訳ありません。


プチ家出をしていたシロも、この通り家に戻ってました。

今日は富岡町の果実や鮎の話を書きます。

今年、富岡町の知人が富岡川の鮎を釣った。
釣った鮎を検査した結果、頭と内臓の部分は600ベクレルで身の部分は300ベクレルだったと聞いた。

震災の年、富岡川の鮎の放射能汚染は1kg当たり千ベクレルだったから、少しだけ下がった。
松ちゃんも川の藻の事をしきりに言っていたから、なるほどなぁ~と。

僕はかなり下がった空間線量と比較すると、それほど下がっていないのは山の除染をしていないからだと思った。

雨の日に除染していない山から放射能が川に流れ、藻や川底の泥に付着し、それを口にする鮎が今も被曝している。


松ちゃんは相変わらずで、この日は日本野鳥の会のみなさんの訪問を受けた。
日本野鳥の会のリーダーさんと未だ線量の高い場所で調査をするみたいな話をしてました。

松ちゃんも富岡川の魚の検査しているのですが、彼は「あのドロドロした藻が大雨で流されてきれいな藻が付かなきゃ釣る気になんねぇ~よ」と笑ってたくらいなので、やはり食べられないんだな~を実感しました。

僕は魚が大好きなので1匹くらいは食べたいです。(笑)
1匹くらい食べてもすぐに癌になるようなことは無いらしく、食べても52日くらいで糞尿や汗等で体外に出ていってしまうと聞きました。

こんな事書くとまたみなさんに引かれてしまうので、この辺でやめておきましょう。
当分、魚はおあずけですね。


猫たちに餌を与えに行く松ちゃん。

松ちゃんと町の中を走っていると、ビワの木、桃の木、プラムの木、キウイやリンゴ、柿、栗、ブドウ、梅など、いろいろな木があり、その季節ごとに木々たちは、たくさんの実を付けています。

富岡の木々に生る実の放射能汚染度は殆ど低いみたいで、食品の基準として1kg100ベクレル以下とされていますが、どれもそれ以下の数値と聞きました。

松ちゃんが前年に柿の実の数値を検査した時、柿の実の数値は50ベクレルでしたが、他の果実も安全基準をパスする数値みたいです。


さびの子供。
昼寝中なので起こせませんでした。

場所によると思いますが梅の実は「全然出なかった」と聞き安心しました。
これからも時間をかけて調べてほしいと思います。

でも、人が食べる前に美味しい果実らは、ハクビシンやタヌキや鳥たちに食べられてしまい、検査するにも動物たちより早く収穫しないと検査出来ないと松ちゃんは嘆いてました。

調査のため何度か松ちゃんに付き合い一緒に採りに行ったことがありましたが「全然なくなってらぁ~、ちょっと遅かったな~」と言う事がありました。

今年の話ですが今が熟し頃という松ちゃんとたまたま一緒に行ったら、そのスモモの木には一粒の実もなくホントに驚いたことがあった。
「ハクビシンかタヌキ(アライグマも含む)だべな」と松ちゃん。


さびの毛繕いシーン。


まるで駄犬の石松君。
シートの上で横たわり夏バテしてる僕みたい。

鼻も利き命を懸けて生きている動物にはかなわないって事ですね。

松ちゃんが養蜂を始めたのは、やはり町の環境や放射能汚染度を調べたいからなんですけど、本当に苦労してます。

山の除染も本格的にやってくれるといいなぁ。
ある友人の山には大きな梅の木が30本もあり、その木の下の土は3万ベクレルもあった。
原発事故前は梅の実を出荷していたんですけど「もう、だめだべな?商売にならないべ」と風評被害を嘆いていました。

風評被害もなくなり普通に商売が出来るようになるには相当な時間がかかると思いますが、みんなにはこれからも頑張ってほしいと思いました。

それではみなさん、今日はこの辺で失礼します。
またお会いしましょう。












コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

YouTube