ときぶーの時間

募金の受付先 東邦銀行 安積支店 普通0644994 名義がんばる福島
みなさんご支援宜しくお願いいたします。

双葉郡未来会議season7

2018-03-19 06:55:20 | 日記
みなさん、おはようございます。
一昨日、双葉郡未来会議season7で松ちゃんが講演するとのことで、いわきに行ってきました。

双葉郡未来会議とは本当にしっかりした活動をされている団体様の団体名称です。
その活動ぶりに僕は感心しています。

今現在の双葉郡における問題の提起や、これから先の事を考える会議等を開催し、そこから新しいものを生み出そうとしている姿に勇気をもらいました。


会場となったいわき市文化センターです


文化センターロビー


今回は「特集!牛たちの行方」

松ちゃんはこの日、仲間の畜主さんの餌運びをしてから会場に駆けつける予定でしたが、会場に向かっているときに車がまさかの故障。
それが原因で松ちゃんは大幅に遅刻してしまった。

焦りましたよ。ほんとに。
それでも進行係の方の機転で到着後、無事に済ますことが出来ました。


希望の牧場の吉沢さん、ふるさとと心を守る会の谷さんも講演しました。

午後1時から開催され途中で休憩を挟み2部開催の時に松ちゃんは到着し無事に講演。


吉沢さんと谷さんはまじめで堅い話だったので、少し締まったいい感じのスピーチでしたが、松ちゃんは会場から笑い声が絶えないスピーチをした。
3人のうちの2人がまじめで堅い話だったので、場を和ますような松ちゃん節も良かったかなと思った。

この日の講演の最後に3人がそれぞれの未来を語った。
被災し金にも何にもならない牛たちをこれからも飼養する。

そこには深くて熱いものがあった。
吉沢さんの「これからも牛を生かし続ける。これからも希望を持って生きて行く」には、素直に心動かされた。
希望がなかったら生きて行けないと。


終始笑顔で講演した松ちゃんでした。

3人も伊達や酔狂で始めた訳ではないから、これまでの苦労は並大抵のものじゃなかった。
3人とも凄いです。

これからそれぞれの活動形態になるかと思いますが、これからも頑張ってほしい。
また個人で飼養を続けている畜主さんにも頑張ってほしいと思います。

今回、被災牛たちのための会議を開催してくださった双葉郡未来会議の全てのみなさんに感謝いたします。
本当にありがとうございました。

最後にみなさんにお願いしたい事があります。
ボランティアで参加していただける方大募集中です。

第5期 富岡町 放射線量測定プロジェクト
測定ボランティア募集のお知らせ

2016年3月より始まりました「NPO法人がんばる福島 
富岡町放射線量測定プロジェクト」
この4月で第5回目を迎えることとなりました。

この度、富岡町内各ポイントで放射線量測定のお手伝いしていただける方を募集します。
約500メートル間隔の決められたポイントで測定する作業です。
結果を集計し大きな地図に起こします。
放射線量が色分けされ、放射線量の推移が理解できる地図を作ります。

2011年6月より南相馬市、2013年より浪江町にて
年2回放射線量地図の作成に取り組んでおられる、
愛知県名古屋市「NPO法人チェルノブイリ救援中部」さん、
福島県南相馬市「放射線測定センター南相馬とどけ鳥」さん。
今回もこの2団体様からの協力を経て取り組むこととなりました。

実施   2018年4月21日(土) 雨天決行
時間   午前8時半~午後3時頃
    (測定場所によって終了時間が異なります。
     終了次第、解散となります)
集合場所 富岡町役場 駐車場
募集人数 10名
    (20歳以上の健康な方。測定ポイントにより
     放射線量の高低をご理解していただける方)
募集期間 4月10日 (木)まで

当日、測定前に測定機器の使い方、測定ポイントでの注意点などのオリエンテーション開催。
帰還困難区域の測定はありません。

参加者はボランティア保険加入をお忘れなく。各自治体の社会福祉協議会まで。
ルート、宿泊、送迎等 相談に乗ります。
応募、お問い合わせは下記にお願いいたします。
TEL 080-3288-0421 メールteamfukushima0311@gmail.com
担当 井上めぐみ
 
皆様のご参加をお待ちしております。
どうぞ宜しくお願いいたします。












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あれから7年 母親の怒り。

2018-03-11 08:22:55 | 日記
みなさん、おはようございます。
あの大震災から7年目を迎えました。

全国の皆様に支えられ代表の松村直登ととも、NPOがんばる福島の活動をしてこられた事に感謝しています。
本当にありがとうございます。

早いもので7年、ある意味長かった7年。
色々と複雑な思いがあります。



今思うことは、東京や首都圏のほとんどの人が普段は原発事故の事を忘れているように思います。
年に一度、3.11の日にしか思い出してくれない。

日々使われる東京や首都圏の電力は福島第一原発と第二原発によって作られ福島から送られてきました。
その原発が爆発事故を起こして福島の環境を破壊し、今もなお福島の地、または避難先で苦しい日々を生きている人がいます。
自宅や仕事などの生活基盤が失われたままの生活が続き、耐えきれず今も自殺を選んでしまう人がいるのです。

震災前に人口約16,000人だった富岡町は今、人口458人で帰還宣言してからもうすぐ1年経とうとしているのに帰還率3%未満です。
原発関係の仕事に従事する人たちの流入を入れてこの人数です。
復興とはほど遠い姿です。

この1年2年では復興を語ることは出来ませんが、とても長い時間がかかると思います。

事故を起こした原発の廃炉作業は更に難航しているようで、約40年で廃炉完了予定が専門家の人の中には100年かかると言う人も。
溶けて漏れ出した核燃料デブリの除去がかなり難しいようですね。
完全に復興を宣言出来るのは、核燃料デブリを除去し廃炉が完了する100年後ってことです。



一ヶ月前に友人から電話をもらった。
近隣の町での事ですが「足が6本あるノシシが捕獲されたんだけど、誰か報道関係の人紹介してくれない?」と。

僕は「えっ、嘘!本当に?」と返したけど、内心はついにその姿を現したかと思った。

彼女の父親の友人が奇形のイノシシを捕獲してこの騒動が起きた。
何十年も猟をしてきて初めて見た異様な姿のイノシシに「これは絶対に放射能の影響じゃないか」となったのだ。

早速取材に地元のTV局が2社ほど来てくれたらしいのですが、後から2社とも「今回は放送出来ませんのでご了承ください」と丁重にお断りされたと連絡があった。
取り上げてもらって研究機関などがイノシシを調べてくれたら良かったのにと彼女は呟いた。

聞いたところ、今、国が復興を盛んにアピールしているのに、これを放送したら大変な事になるのでやめたのではないか?とか、国から相当の圧力があるのではないかとのこと。
僕も国からの圧力はあるだろうし報道規制みたいものがあって、国や東電に都合の悪いことは報道出来ないのだろうと思った。

数年前、南相馬の高濃度汚染区域で群れを作り、人間に一番近い動物である猿の生態調査を行ったチームのTV報道の話を松ちゃんから聞いたが、その時も大きな問題になり大変なことになったらしい。



彼女は「放射能があるのは当たり前の事だし隠す事じゃないよね。これで子供を守れる?国は除染したから帰還しろって住民を馬鹿にしてる。こんなところに絶対、子供を帰せない。ふざけないでと言いたい」と語気を強めた。

無理もない、彼女の子供の一人は福島県の小児甲状腺がん検査で、疑いありの判定をされ手術を受けたからだ。
親子で苦しんだからこその怒り。
子供を思う母の怒りだった。

子供を守る母親として他の子供にも自分の子供と同じ思いをさせたくない気持ちが本当に強い人。
さらには自分が生まれ育ったふるさとに強い思い込みがある人だ。

あったことをなかったことにする風潮や国の原発行政、特に住民の意向を無視した強引な帰還政策に怒っていた。
彼女は以前から帰還宣言が早すぎると言っていた。
もう少し時間をかけるべきじゃないかと。

今、原発被災地では7年を経てセシウムボールなる新たな放射能汚染が発見された。
水に浸透するセシウムが浸透せず川から固形で見つかったのだ。
かなり多いみたいです。

それがどのようなものなのか?どれだけの危険性があるのか?専門家も今から調べないと分からないらしい。
7年経ってこのような問題が起きた。
放射能の不安を危惧し帰還に迷っている人もこれでは帰らなくなる。
放射能は本当にひどい。

そろそろ復興と放射能問題の両方をセットにして考えるべきだと思う。
放射能問題を隠したり臭いものに蓋をするようなことはしないでほしい。
除染した後も震災以前より高い数値の場所があるのは事実なのだから。


2代目アキ牧場にて。

先月末、松ちゃんにその写真を見てもらい感想を聞いた。

「本物だな。この写真だけでは一概に放射能の影響でこうなったと断言できねぇ~けど、こういうのがたくさん見つかったらそのときはそうだと言えっぺな。このイノシシの兄弟はどうだったんべ?今、このイノシシはいるのか?」と。
残念ながら今は写真が残っているだけ。

あの電話をもらったとき直ぐ現地に行きたかったが体調が悪くて行けなかった事を本当に残念に思う。
イノシシを預かって研究機関に持って行き調べてもらえば良かった。

今から4年前に松ちゃんと放射能汚染によって奇形動物が生まれる可能性を話し合った事があった。
そのときに彼は「奇形種は餌捕るにも喧嘩するにも弱いから人目につく前に死んでしまって、人が目にすることはなかなかねぇ~んでねぇ~か」と言ったことを覚えている。
なので原因として半分は突然変異、半分は放射能の影響だと僕は思っている。

山林の除染はしていない。
広大な面積の山林は放射能に汚染されたままだ。
そこに暮らす動物たちは汚染したものを食べて暮らしている。
放射能の影響は必ずあるだろうと思う。

国は山林の除染もしてくれよ。
人も動物も放射能汚染から守ってくれ。
それをしないのだから原発を推進するなといいたい。



隠す必要はない。
現在、福島県各地にあの黒い放射能汚染物の袋が2,200万個も取り残されています。
富岡町で150万個。
この放射能汚染物袋の処理は7年経つのに17%の処理しか出来ていないいんです。
国は2045年までに法律を整備して他県に移すことが出来るように進めていますが反対の声も出るでしょうね。
2045年って震災から34年後の話ですよ。
そんな先の話、考えられません。

帰還困難区域の牧場の土壌汚染は20万ベクレル。
空間線量は今でも4マイクロシーベルト。
今でもかなり高い。
このような環境下で何があっても驚かない。
放射能問題に蓋をすることはしないでほしい。

原発の廃炉・放射能汚染物袋の処理、どちらも大変な事。

事故が起きたら本当に取り返しがつかないのが原発です。
日本は原発がなくても生活出来る。
震災後、ずっと原発が止まってたのに普通に暮らせたのだから。
だから原発はいらない!原発にNO!です。

今日この頃、実際にあったことを書いても福島のことや富岡のことを本当に考えているのかとお叱りを受けることが多いのですが、それでもあったことをないことにしないで書いていこうと思います。

今まで支援してくださいました全国の皆様、本当にありがとうございます。
これからもNPOがんばる福島と代表松村直登の応援どうぞ宜しくお願いいたします。

今日は長文、おつきあい下さいましてありがとうございました。




























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