ときぶーの時間

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彼の稲作

2011-12-05 07:58:20 | 日記
NO-19                                                            みなさん、おはようございます。昨日は日曜日なのに、たくさんのアクセス頂きありがとうございます。                 

                                                  
気分良く今日も、強制避難区域の故郷とそこに居残りたった一人で暮らす男(松村直登)の物語を書きます。               

                                                                昨日の鱒の話で訂正があります。4匹でなくて3匹でした。ごめんなさい。メールやブログではまずいですよね。ほんと注意して発信しますので、これからも宜しくお願いいたします。                                             

                                                                食べ物の話で書くと、強制避難区域の富岡町で稲作は禁止されていたのだけれど、なんと彼は、自分の田んぼを勝手に耕し強引に米作りをしてしまった。ここが普通の人の感覚と違うのだ。
                                                                

                                    
僕なら禁止されているものは絶対に作らないし、彼のこういうところがおもしろかったり驚かされたりする物語のベースになるわけだが、彼にそのことを聞いたら、「自分の家の米が、どれだけ放射能で汚染されるか知りたいんだ」と笑いながら言った。              

                                                    
彼は本気で、米を収穫したら食べる気でいたから僕は唖然とした。放射能で汚染されている米かも知れないのに。             

                                             
そんなことお構いなしなのだから、本当にびっくりするよ!彼には・・・ だけど、掟破りで一生懸命に育てた稲、たしかコシヒカリという品種の米と聞いたけど、稲穂が垂れ始めた初秋の頃養牛業者の人達が死なせてたまるか!と放し飼いにした牛たち御一行様が、ゾロゾロとやって来て彼の田んぼにドカドカと侵入し、垂れ始めた稲穂をむしゃむしゃと全部食べてしまい、見るも無残な田んぼになってしまった。(笑)                                                                

自分が食べる分だけは作りたいと考えていた彼だったが、収穫ゼロで今までの苦労が報われなかったのだ。だから今年の彼は、お米をどこかで買わないと餓え死にしてしまう。(笑)
                                                                                                                                その時の彼の田んぼは、牛が入って足跡だらけのズタズタ状態、稲も穂が無い状態でピンと立っていて、ある意味不気味で異様な光景だった。僕はその時、一時立ち入りで富岡町に入り、かみさんを連れて彼に会いに行っていて、彼と一緒に3人でその田んぼを見たのだった。    

                                                                彼は、笑いながら言った「しゃあんめえ、牛だって腹へりゃ何だって喰うべ!」そりゃそうだけど、彼の少しにやけたような苦笑いとなまりのきつい言葉がおかしかった。                                                   

                                
彼の家と田んぼは、富岡町でも街から少し離れた緑の多い岩井戸という地名の場所にあり、温泉旅館がいくつかあって静かで雰囲気のあるたたずまいの中にある。ここにある温泉旅館の一つが、我々の総会で毎年使わせて頂いている旅館なのだ。                  

                                              
彼の話だと、彼の家の近くには結構大きな沼があるそうで「冬には舟を出してわかさぎを釣り、天婦羅にして食べるんだ。旨いぞ!冬に来たら食べさせてやるから」と言っていたが、僕は20年も富岡町に住んでいたのにその沼の事を全然知らなかった。(泣)


それでも、冬のわかさぎ釣りの事は話のネタになると、彼がまたおかしなことしてくれるといいなあ?なんて僕は思った。(笑)毎日、更新するにはいくらでもネタがあった方がいいもんね。                                                      
明日も、また書きますのでみなさん宜しく。                                                                                                                  
コメント (3)
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