ときぶーの時間

募金の受付先 東邦銀行 安積支店 普通0644994 名義がんばる福島
みなさんご支援宜しくお願いいたします。

もうすぐ5年。

2016-02-29 19:35:36 | 日記
NO872
みなさん、今回は9日ぶりのご無沙汰になってしまいました。
一段落ついたかな?という感じですが、これも束の間ですぐに時間がなくなりそう。


ズームレンズが可動するデジカメに興味津々で、カメラを見つめているさびです。

今日は2月の最後で4年ぶりの2月29日。
明日から3.11までの11日間を大事に過ごしたいと思います。

嫌でも毎年この時期が来るんですね。
消してしまいたい記憶です。


いつもさびの側にいる黒猫の子供。

被災地ではあの震災体験を今も引きずっている人がいる中、真逆に新しい場所で新生活を始めた人がたくさんいて、悲喜こもごも。

新生活を始めた人の事は素直に喜んでいますが、まだ立ち上がれない人の話しになるとさすがにげんなりすることがあります。

人によっては「もう5年」であり、またある人には「やっと5年」とそれぞれの思いがある。
中には「たった5年が過ぎただけ」という人も。

福島の地を離れることが出来ず、家業を継がねばならない人の苦悩をある映画の紹介で知りましたが、立ち直るにはまだまだ時間が必要な人がいます。

住民がそれぞれに大切な物を失った原発事故。
誰にとっても失うものが大きすぎた事故だった。


松ちゃんの牧場の前の田んぼにも、今では見慣れた放射能汚染物の袋が積まれている。
見ても何も感じなくなった黒い袋。

松ちゃんと町の復興の話をしますが、以前、僕が考えていた復興とは全く違う形になる。

町の姿も人の心や考え方も変わりつつある中で、廃墟の町になってからずっと故郷の姿を見続けてきた松ちゃんだけが変わっていない。

いつも「想像もつかない人生になった」と言う松ちゃんだが、彼は今も変わらず静かに反原発を訴えて生きている。
動物たちを保護するため究極の世界にたった一人で挑んだ彼の5年。
今度行ったら松ちゃんにどんな5年だったのか聞いてみたい。


雨の日も雪の日も変わらず餌を与え続ける松ちゃん。
ここは日差しがあまり当たらなくてなかなか乾かない状態の牧場です。


殺処分されるはずだった牛たちは、彼がいたから殺されず今を生きている。
ストレスも無く生きているから幸せな牛たちだと思う。

犬・猫だけでなく牛まで助けるって聞いた時、僕は「とうとう牛まで・・・ホントかよ・・・」って真っ青になった。

住民の立ち入りも禁止された強制避難区域の中で、たった一人で動物の保護をしていた松ちゃんの事がだんだんと知れ渡り、たくさんのボランティアさんが入ってくれ被災地の犬や猫を助け出してくれた。

ボランティアの皆さんと、いつも松ちゃんをご支援下さる全国の皆さんに感謝しています。

松ちゃんが放射能まみれの強制避難区域に居続けた事には賛否両論あったと思いますが、彼にしか出来なかったことだったと思います。


ぬかるんでいる餌場で他の牛よりも遅れてわらを食べる牛。

そんな松ちゃんの所に顔出したいのですが震災と原発事故から節目の5年という事で、今頃はTVや新聞などの取材で忙しいはずなので行くべきか?行かざるべきか考え中です。

行って邪魔しちゃうのも何だし、今回はちょっとタイミングが悪すぎるかも?
今週末行けたら行って来ますので、みなさん、松ちゃん情報は少しだけ待ってて下さい。

それでは今日はこの辺で失礼します。


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日々、決断!

2016-02-20 17:10:00 | 日記
NO871
みなさんお久しぶりです。
一週間のご無沙汰でしたって名アナウンサーの文句でないですが、本当に今週はあっと言う間の一週間でした。


家の中でTVを見ているシロ。

うちのかみさんが風邪?でダウンして3日ほど具合が悪くて寝込んでいたのですが、僕もかみさんのがうつったみたいでひどい目に遭いました。
仕事には行かねばならず、とにかくきつかったです。

滅多にないというか震災前には経験したことなかったけれど、病気もせず寝込むこともなかったかみさんが、震災後必ず冬にダウンするようになった。

普通の生活が出来る事に感謝するのは、至ってこんなドツボの時になります。
今週・来週は予定びっしりなので、富岡の松ちゃんの所には再来週あたり顔出そうと思います。


外の散歩から帰って来て横たわるシロ。
お腹とか土などで汚れてるのに、このまま僕の胡坐をかいた膝の上に。

この頃、色々な社長さんとお会いする事が多いのですが、社長さんたちの話は本当に面白いですね。

3日前にお会いした社長さんに「金子さん、日々決断ですよ!決断と書いて物事を決める事と解釈されていますが、決断の意味は何かを決めたら一方で何かを断つという事です」

「決定と決断ではまるきり違う言葉なんです。決定は変更できますが決断は変更できません」

「決断は何かを断ってまでも目標を達成させるという意味で、たった2文字ですが大きな意味をもっています」

「大事な案件や進めている事案に障害などある場合は友人との付き合いや遊び、酒やタバコなど何かを断って初めて決断です」

「この境地に至らないというのは本気度が低いか?時間があって考えばかり先行している状態なんでしょう」
「私はずっとこんな生き方をしてきました。だから今、うちの社員にこういうことを教えているんです」と。

僕より年下の社長さんでしたが、かっこいいなぁ~でした。
言葉に重みがあって感じ入りました。
会社の未来や社員とその家族の事など考えたら、常に前に進むしかないので社長さんには、日々、決断だったのだと思います。

決断?こんな事考えてもみなかったけど、僕の事を言われたのかな?
考えてばかりいないで行動しなさいと。


僕がやって来てお父さんの家から出て来てお出迎えしてくれたさびです。


さび?シロ?どっちかの子供。
僕はどっちの子か未だにわかっていません。

震災前は、ほぼ順調に生きて来たけど震災後は真逆な生活になった。
自信も失ったし、やりたい事も見つけられずに生きて来た。

家を建てた時もまわりの勧めに乗せられてだし、会社に就職するにも決断して入社したわけでないし、みなさんに「あんたは極楽とんぼ」と言われるかも知れませんが決断したといえるのが少ないんです。

そんな自分を反省し叱咤激励して下さる社長さんたちの語録を時々紹介させて頂こうと思います。
それではみなさん、今日はこの辺で失礼します。







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突然消える。

2016-02-13 06:07:05 | 日記
NO870
みなさん、おはようございます。
富岡から帰って来てすぐに法務局へ行き、所用の手続きを終え速攻仕事の打ち合わせへ。
それからずっと仕事漬け。


横浜の法務局。
赤レンガの建物。

とりあえず松ちゃんと約束した事を直ぐに果たせたので良かったと変な安堵感を感じた。
それだけ時間がないって事なんだと思う。


法務局のある中区には産業革命時代の古い建造物等があり、休みなら色々見て回りたかった。
この建物は明治時代の貴重な建造物として国の重要文化財の指定を受けた旧横浜正金銀行本店です。


これは大手損保会社の建物。
カッコいい、渋いなぁ~って思った。

近くには中華街もあるし時間があれば美味しい中華を食べたかった。

このところ松ちゃんに会いに行くと今までと全然違うスピードで町の姿が変わっていることにへこんで帰って来る。


牧場の側にあるこの家も色々な事情があって解体されることになり、解体業者が入り作業が始まっていた。
全部解体されたらホントに何もない景色になってしまう。

松ちゃんとシロさびが一緒に散歩した道のバックにはこの家がいつもあった。
それが消えてしまう。

今となってみると震災から2年間までの富岡町が好きだった。
今年の3月11日で震災から5年目を迎える町は、今まであった家があちこちで無くなっている町になった。

帰省するたびに記憶の中にある家が突然消えて無くなっているのにはいつも落ち込む。
本当にがっくりくる。
明日はわが身の立場になり元気が出ない。


「さぁ~てやるべか!」と何故か髪を整えながらやって来た松ちゃん。

家族に家の相続を拒否られ、帰還も猛反対され取るべき手段は一つのみ。
松ちゃんにも「老いては子に従えって。その方が絶対にいいべぇ~」と促され・・・。

自分も建てた家を取り壊すことに決めた。
家2軒を持つ余裕もないし、家族あっての人生だし、家族が嫌がる事をするのは本意ではない。

それにしても長かった。
愛着からなのか?なかなか踏ん切りがつかず、この一つの答えを出すのに時間がかかった。


石松君。
久しぶりに来て声を掛けてくれたかみさんに石松は飛びつきかみさんの服を汚してくれた。
喜びの表現だからしゃぁ~ないよな。

帰還したところで仕事が無い事。
住民が殆ど帰還せず人のいない町で暮らせない、ちゃんとしたスーパーや病院などがないなどと家族。

無理もないよな。

避難先でわき見運転の乗用車にはねられ亡くなった義父の「おら~、もう1回百姓やりてぇ~んだ」の言葉が頭の中をよぎる。
見果てぬ夢ではなかったはず・・・。

この現実を前に日本各地で再稼働される原発。
ただ一言悔しい。


松ちゃんちの玄関で僕が家の中に入るのを待ち構えているさび。

家探しも家族の意見を聞きながらだから簡単じゃないし、何もかも他の人より随分と遅れている。
恥ずかしいけれど事実だから仕方がない。

それでもへこたれず前向きに頑張っていくべ!それしかないもんな。
個人的なブログになってしまいましたがみなさん、今日はこの辺で失礼します。
それではまた。















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待ってんだけど。

2016-02-10 06:31:36 | 日記
NO869
みなさんおはようございます。
昨日富岡に行って来ました。
この頃、松ちゃんから何かと電話をもらう。

NPOがんばる福島のマイナンバーの件とか、新しく導入された規制で新しく手続きし直すことが増え、僕は今日、朝一で横浜の法務局へ必要書類を取りに行く。

昨日は前日に電話もメールもしないで富岡に向かったのだけど、前回僕が約束した9日に行くを覚えていてくれて「今日、来るって言ってたよな?待ってんだけど」と高速道路を走っている時に電話をもらった。

ごめん、ごめんと遅れた理由を了承してもらって、いつもより遅い時間に到着。


富岡には11時30分に着いたのですが、午前中の餌やりを終えた松ちゃんの所には町民のお客様がみえてた。

お客様が帰られ松ちゃんと一緒に昼食を摂ったのだけど、その時に今年の3.11の事を聞いた。
日本のTV局と新聞社の取材がいくつか入っていると言っていた。

確か来週にはBBCの取材があると思う。


「スイスに招待されてんだけど今年は行けっかな?」という松ちゃんに僕は絶対に行って来てよと返した。

昨日は時間があまりなかったけど日銀のマイナス金利政策や原油安から来る円高など盛りだくさんの話をした。
松ちゃんは「マイナス金利は失敗すんでねぇのかな?」と言っていた。

数日前に富岡にも雪が降り松ちゃんちにも少し雪が残っていたので、牧場の牛たちが少し心配で見に行った。


「あそこは雪が全然融けねぇんだ」と言うように、牧場の方はこの通り。
入り口付近まではガチガチに雪が凍って氷の上を滑らないように歩いて行った。

みんなお腹がいっぱいで反芻してました。


柵の外に出てわら餌を食べていた黒助と柵の周辺にいた1頭だけが立ち上がっただけ。

前日の夕方に少し多めの餌をあげたようで、この日の午前中の餌は少しで充分だったらしい。


昨日は風もなく暖かく日向ぼっこするには最高の日和でした。

少し遅れて行ったから餌やりに付き合えなかったけど、こうして全頭が反芻していることも滅多にないのでラッキーだったかな?


田んぼの牧場は雪と雪が解けた水たまり。
でもちゃんと乾いた柵の周りで休んでた。
ここは日当たりが良くて暖かい場所。

まだ2月なのに昨日の暖かさはドカ雪の心配を忘れさせるような陽気。
でも3月までは絶対に気を緩められないよな~。

松ちゃんに「いつ行くんだ」と長崎の事を聞かれた。
だけどもう一つのプロジェクトの日時などが決まって無いので未定なんだとしか言えなかった。

昨日は僕もやることがあり松ちゃんに「来れるときは来るようにする」と言って早々に横浜に戻って来ました。

それではみなさん、今日はこの辺で失礼します。
またお会いしましょう。












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人助けだと思って。

2016-02-06 09:00:03 | 日記
NO868
みなさんお久しぶりです。
今週もめちゃハードな1週間でした。


変な格好で迎えてくれたさびの写真。

昨年12月に突然浮上した2つの大きな仕事に取り掛かる準備もあり、年末からずっと心も体も休まる日がなかったです。
今回の仕事で2月上旬から長期(僕にとっては)の出張のため横浜を離れる事になっていたんです。


さびの子供。
なかなかの美顔でしょ。

だけど4月にはがんばる福島の決算報告を提出したり色々あるし、ましてや生まれて初めての単身赴任!行きたい気持ちもありましたが、行けばすぐに帰って来れないし本当に悩みました。

本当なら明日長崎に行き、今月末にはそこからドイツへ2ヶ月弱、その後長崎に戻りそこで数か月。
なので行ったら、ちょっとやそっとじゃ帰って来れない。

本当に悩みに悩んで松ちゃんに相談したら「半年くらい死んだつもりでやって来いよ!たったの半年だろ?」と。


真剣に聞いて真面目に考えてくれた松ちゃんです。
松ちゃんホントにありがとう。

僕がブログも書けないし、法人の決算や色々あるし・・・など色々なこと言って駄々こねてたら、松ちゃんに「人助けだと思ってやってくればいい、いつか自分にいいことで返ってくるって」と。

こっちの事は心配しなくていい。大丈夫だから行って来いよと、松ちゃんの言葉が沁みたしホントに嬉しかったです。
松ちゃんはホントにいい奴だなぁ~って。


僕がよほど悩んだ顔していたのか?神妙な面持ち迎えてくれた石松くん。

この年になってこんなに悩んだり迷ったりすることあるんだなぁ~、でもこれって原発事故さえなかったら絶対になかったと思います。

この年になると新しい環境にチャレンジしていく勇気がないのかな?たぶん、僕はその口なんだと思います。


さびと違って家の中での暮らしが多いシロです。

だけどあんなに悩んで答えを出したのに、仕事中に僕は手を痛めてしまい長崎チームの一員から外してもらう羽目に。

長崎に行くには行くのですが治り次第行く感じで、ドイツには行かないで2つ目の仕事に取り掛かることにしました。
これはこれで全国を飛び回るようになると思います。

そんな訳で今年は福島にそうそう行けそうになく、今までのように松ちゃんの近況や被災地の現状をお伝えできないと思います。
くたびれてられないよなぁ~。

来週9日に富岡に行って松ちゃんに会って来ます。
みなさん来週の10日には松ちゃんの近況をお知らせいたしますので楽しみに待っててください。

それでは今日はこの辺で失礼します。






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やっぱり降った。

2016-02-01 23:17:22 | 日記
NO867
昨日、埼玉⇔栃木に仕事で行って来ましたが、全く雪の影響はなく少し暖かったかなと思う。
だけど一昨日は福島のあちこちで雪が積もり、みんな大変だったと友人からのメールで知った。


友人が送ってくれたいわき市内の雪の写真。

横浜にいる僕だけど、こちらは雪の影響もなくほどほど暖かくて正直、時々富岡に行って寒さを痛感します。


友人の話だと約20cm位は積もったそうです。
前回の雪と雪質が違い今回の雪かきは少し楽だったそうですが、20cmの雪の量に足腰筋肉痛になったのでは?

松ちゃんの所も雪の影響があったと思います。
「こんな感じの日は雪が必ず積もるんだぁ」と言っていた通りになった。
さすが松ちゃん。


霙が舞う中、作業着も頭もびしょ濡れで餌やりする松ちゃん。

除染も止まって牧場の除染が進まず、ただ我慢の日々が続いている。
第一牧場なら広いし餌箱も設置されているから、作業も捗るし牛たちを早く牧場に戻したいと思っている松ちゃんです。

この日は早い時間に分かれた。
天気予報では東京にも雪マークが付けられていたので、話したいことを話したら速攻で帰ると僕が言っていたから、松ちゃんも助かったようです。


上の道路の餌置き場にて。
「俺も今から3日分の餌、向こうの牧場に運ぶから、じゃぁな」と重機に乗り、ギンギンに冷えたレバーを握って作業を始めた。

正解だった。
雪が降ったし積もったから、あの日の彼の予測は間違いなかった。

松ちゃんの予定は今月半ばにイギリスの放送局の取材を受けるようです。
今月末には日本のメディアの取材があると言っていた。

もうすぐ、あれから5年になる。
松ちゃんにとってもターニングポイントになるのかな?


いきなり霙の降りが強くなりカメラを持つ僕の手がしびれた。
冷たすぎました。

一度に運べるロールは一個のみ。
だから3回は帰還区域の牧場を往復したと思います。

この重機もフードカバーがないので、斜めに降りしきる霙をもろに受けての作業。
この日の午後、1個600kgなので1.8トンの餌が運ばれた事になります。

これだけじゃなく仲間の畜主さんの牛の面倒を見てあげる事があるから、天候の悪い日は本当に大変です。
これからもまだまだ雪の心配しないとならないのかな。

みなさん、これから厳しい寒さもまだまだ続きますので風邪などに気を付けてお過ごしください。
それでは今日はこの辺で失礼します。おやすみなさい。








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