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お持て成しを表現する!

2011年05月06日 | CS全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、お持て成しを表現する、です。

先日ある焼肉屋、というよりも「焼肉レストラン」と呼ぶ方がしっくりする店格のお店で、
ランチを食べた。

古民家風の作りで、とてもおしゃれな感じがするお店だ。
このお店は、『自社牧場で黒毛和牛を「育てて」提供するお店』を看板にして、
お肉には相当なこだわりを持っていて、安心、安全な食材を提供している。

カウンター席と小部屋(ボックス席)がある。私は一人での入店だったので、当然のように
カウンター席に案内された。案内は、カウンターの中から、「こちらにどうぞ」といった誘導だ。

入店した時間が11時半ごろ。まだ客も少ない時で、カウンター席も全て空席だった。
案内された席は、入口から近い席だった。普通、奥の席から案内するのに、
ここのお店では、入口に近い席に案内する。

ランチメニューの「手ごねハンバーグ」を頼んだ後にカウンターを見てみると、
お寿司屋さんでよく見る鮨ネタを入れるショーウインドーが置いてあるが、
中は空っぽ。これでもショーウインドーの意味があるのか?

ウエットパーパー、調味料などが置かれたテーブルセットが、私の席の4席ほど右にあるのに
気づき、勝手に席を移動してランチを待つことにした。

出されたお水を飲みほして、空になったグラスに、接客係りは気づかない。
私が、注文してからお水が注がれた。
うーん、ここまででは店格にそぐわない、お持て成し内容である。

ランチ980円、ハンバーグとライス、味噌汁、お新香と、ごく普通の内容だ。
ハンバーグの味は、普通の上ってところである。

ランチを食べ終わってトイレに入った。
用を済ませ、洗面台に近づいたら、何やら見かけないモノが置いてある。
よく見ると、一つは「歯ブラシ」だ。温泉旅館などに置いてある歯磨き粉が着いた歯ブラシ。

もう一つジャムの入れ物のように見えるが、口内洗浄液(マウスウォッシュ)が入ったモノだ。
焼き肉を食べた後に口臭を、これらで洗い流してほしいといった、
お店の配慮だろう。一味違ったサービスには、感心させられた。

思うに、歯ブラシや口内洗浄液などのハード的なお持て成しは、マニュアル化できるが、
お客さまをご案内する席順や、お水を切らさないように目配せし、行動するなどの
ソフト的なお持て成しは、マニュアル化できない。

以前に「QSC」をご紹介した。これはマックの商売の原点としてきたものだが、
いまでは、飲食業界はもとより色々な業界・業種で「CS」の基本として使われている。

この焼き肉レストランも目指すところは「QSC」なのだろうが、それをお客さまに感じてもらうための
アクションには、今少しトレーニングが必要ではないだろうか。

QSCが確実に表現できてこそ「お持て成し」になる。
このことを、全員が理解し、仕事に落とし込むことが必要だ。


株式会社ティオ
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