自動車整備業&車両販売業のCS経営をコンサルタントする TIO21ブログ

自動車整備業、車両販売業のCS経営のためのコンサルティング、現場改善指導、制度設計、社員教育、各種セミナー・講演

コンバージョンEVのガイドライン公表される

2011年05月02日 | 経営・オピニオン全般

 


おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、コンバージョンEVのガイドライン公表される、です。

電気自動車普及協議会から「EVコンバージョンガイドライン」が公表された。

これは、同協議会のEVコンバージョン部会(部長 田嶋代表幹事)と、
国土交通省関東運輸局、自動車検査独立行政法人、軽自動車検査協会東京主管事務所などの
所轄官庁および協議会会員各社によって作成されたものだ。

本ガイドラインは、昨年9月に関東運輸局から、コンバージョンEVの保安基準について、公表されていた
「電気自動車への改造(EVコンバージョン)に当たっての留意点」を踏まえて、より明確な「安全基準」
を示したもので、品質基準と言える。

ガイドラインの内容は、
(1)感電から人を守る対策
(2)電気的なトラブルで火災を起こさない対策
(3)強度を確保する対策
(4)走行性能を確保する対策
(5)走行の信頼性を確保する対策
(6)誤操作による急発進等を防止する対策
(7)制動性能を確保する対策
の7つで、適合させることが強く求められる技術的事項から
適合させることが望ましいものまでを幅広く網羅している。

「高電圧用ケーブルはオレンジ色の外部被覆により識別されていること」とか
「DCの電気ケーブルにはプラス側に赤、マイナス側に黒の被覆を施すこと」といった感電対策が示されている。

高電圧遮断システムでは、(1)整備作業時等に作業従事者を感電から守るため、
工具を使わずに高電圧を遮断できるサービスプラグを備えること。(2)サービスプラグを備えられない場合には、
工具を使わずに高電圧を遮断できるサーキットブレーカを備えること。

この場合、サーキットブレーカの電源が投入された状態では駆動用蓄電池のエンクロージャ等を開放できず、
また、駆動用蓄電池のエンクロージャ等が開放された状態ではサーキットブレーカの電源が投入できない構造であること、
など衝突時の感電保護にまで及んでいる。

また、重量バランスは、ベース車の重量バランスを逸脱しないよう配慮することとか、モータと動力伝達装置の結合部強度
に対しても触れている。詳細は下記よりダウンロードされたい。

整備業界では、コンバージョンEVの事業化への関心が高まっている中で、こうしたガイドラインが公表されることは、
安全・安心の品質をお客さまに提供するうえでは、大いに活用して欲しい。

【ガイドラインのダウンロードはこちらから】
 ※
コンバージョンEVガイドライン(電気普及協議会)
 ※
「コンバージョンEVのガイドライン」の活用について(関東運輸局)


株式会社ティオ
お問い合わせ
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする