「ちびさん」のご主人

ねこ好きなお父さんの気ままな日記です。
最近は、お城の他に甲冑と火縄銃に嵌まっております

姫路藩主の弟

2011-09-26 01:02:09 | 写真
昨日、姫路市立美術館へ行ってきました。

現在開催中の「酒井抱一と江戸琳派の全貌」を観てきました。

この展示会来週の日曜日(2日)で終了、3期にわたって総数270点を展示しておりました。

1期では、風神雷神図屏風

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を展示。残念ながら実物を見ることはできませんでした。

3期の今回は
「夏秋草図屏風」(重要文化財)が展示

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この屏風画、もとは尾形光琳の「風神雷神図屏風」の裏に描かれたもので。

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こちらが、光琳の「風神雷神図屏風」

この構図、一番最初に描いたのが俵屋宗達の「風神雷神図屏風」

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画面からはみ出す構図は、圧倒されます。
こちらは、昨年岡山県立美術館で公開。
実物を見てきました。

三者三様、その時代を反映させた屏風です。

この琳派、 大和絵の伝統を基盤として、豊かな装飾性・デザイン性をもち、絵画を中心として書や工芸を統括する総合性、家系ではなく私淑による断続的な継承、などが特質として挙げられ。光琳が宗達を、抱一が光琳をそれぞれ傾倒し、その影響を受けている。狩野派や円山・四条派といった他の江戸時代の流派は、模写を通じて直接師から画技を学んだのに対し、琳派では時間や場所、身分が遠く離れた人々によって受け継がれていきました。

琳派の特色としては背景に金銀箔を用いたり、大胆な構図、型紙のパターンを用いた繰り返し、たらしこみの技法など。題材は花木・草花多いが、物語絵を中心とする人物画や鳥獣、山水、風月に若干の仏画を扱った作品もあります。



さて、今回の酒井抱一。
1761年に徳川家の重臣・酒井雅楽頭(うたのかみ)家に生まれ、兄に姫路藩主忠恭(ただずみ)をもつ名門の御曹司。
文武両道を旨とした姫路酒井家、後の抱一の画業に大きく影響を与えました。

しかしながら、兄忠恭が死去したのち37歳で出家、この頃から、宗達、光琳が京都で築いた琳派様式に魅了され、その伝統を意識しながら「江戸琳派」を確立していきます。



この展覧会、千葉市美術館、京都・細見美術館で開催されるそうです。
会場によって、展示される作品に変動があるようですが、京都なら近いのでもう一度訪れてみてもいいかと...。

細見美術館は先日まで、岡山県立美術館で開催されていた「若冲と琳派」展のメインの美術館でしたね~。

芸術の秋を満喫した一日でした。

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