車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

法隆寺(斑鳩の宮)~其の一 in 奈良県斑鳩町法隆寺

2023年04月27日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・奈良県

「松の翠の美しい矢田丘陵を背に、大和平野を広々と見渡す斑鳩の里に聖徳太子が斑鳩宮を造営されたのは推古天皇9年(601)。ほどなく太子は、ここに亡き父用明天皇のため寺の造立を発願され、推古15年(607)ごろに完成したのが法隆寺です。」HPより

聖徳宗総本山「法隆寺」、別名:斑鳩寺(いかるがでら)。法隆学問寺などとも称され、古代寺院の姿を現在に伝える仏教施設であり、聖徳太子ゆかりの寺院としても広く知られています。

境内は金堂、五重塔を中心とする西院伽藍と、夢殿を中心とした東院伽藍に分けられており、その広さは約18万7千平方メートル。西院伽藍は現存する世界最古の木造建築物群であり、1993年に「法隆寺地域の仏教建造物」としてユネスコの世界文化遺産に登録されました。

法隆寺の訪問・・私にとっては実にウン十年ぶり(笑)とあって、期待感で一杯。あの時には見えなかった様々なものが今は驚くほどスムーズに目の中に飛び込んできます。まずは法隆寺の玄関にあたる総門「南大門(国宝)」。三間一戸の八脚門で、現法隆寺建立時には中門前の石段上に立っていましたが、寺域の拡大により現在の場所に移されたと言われます。創建時のものは永享7年に焼失、現在の建物は永享10年(1438)の再建。

参道を真っ直ぐに進むと西院伽藍の本来の入口となる中門(国宝)。正面が四間二戸と入口が二つある形が特徴で、エンタシスの柱や上層には金堂と同じ卍崩しと、人字型割束(ひとじがたわりづか)を配した高欄を備え、壮麗な飛鳥時代の様式を今に伝えます。

中門内の左右には日本最古(8世紀初)の仁王像とされる「塑造金剛力士立像(重文)」を安置。

惜しむらくは風雨にさらされる場所に安置されているため、補修が甚だしく、吽形(うんぎょう)像の体部は木造の後補材(こうほざい)に代わっているとのこと。ですが・・こうして側近くで拝観できる幸せを思うと、そんな事はどうでも良くなります。

中門をくぐると、パンフレットなどでお馴染みの「金堂」と「五重塔」が屹立する美しい光景が展開されます。この構図はあまりにも有名で、法隆寺の写真と言うと必ずこの二つが並んで紹介されています。

日本最古の塔である「五重塔(国宝)」は、五重目の軸部が初層の半分の大きさになっており、これに深い軒の出が相まって見上げる姿に安定感を与えています。五重塔最下層の心柱の四方には、釈迦に関する四つの説話から四つの場面を現した「塔本塑像」が展開されており、これは必見!

五重塔の屋根を支えているのは、束ではなく東西南北それぞれに異なった邪鬼たちで、画像は束南西角にいる邪鬼。ところでなぜ邪鬼なのか・・実はその理由がとても面白いのです。邪鬼と言ってまず思い出すのは「天邪鬼」。何にでも反発する事にかけては天下無敵の邪鬼、この反発力を洒落心で利用した、一種の呪いの類なんですね(*^^*)

五重塔の右隣に建つ「金堂(国宝)」は西院伽藍最古の建築。入母屋造り二重の瓦屋根と下層の裳階(もこし)で成っており、上層には部屋はなく外観のみとなっています。

二重目の軒を支える四方の柱には、構造を補強するために、龍の彫刻が刻まれています。こういう場面を写す時はもっと良いカメラが・・と思うのですが、2007年当時の私たちにはこれが精一杯で(-"-)

裳階(もこし)の上では、神獣の獅子が一階の屋根の軒桁を支えています。四方それぞれに異なった神獣がいましたが、高所の為、写せたのはこの一体だけ(^^;)

金堂と五重塔の北側に立つ「大講堂(国宝)」は、元は北側の回廊の外に独立して建っていましたが延長3年(925)に焼失。正暦元年(990)ほぼ元の規模と同じ大きさで現在地に再建されました。

「回廊(国宝)」は東側の鐘楼、中央の大講堂、西側の経蔵につながり、並立する五重塔と金堂を囲んでいます。平安時代以前の回廊は、経蔵、鐘楼の手前で閉じられており、大講堂、経蔵、鐘楼は回廊の外にありました。

目にする建物の殆どが国宝という豪華さに、目が眩みそうですが(笑)、この続きは又、明日のブログで(*^^*)

参拝日:2007年10月7日

 


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2 コメント

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Unknown (まかろん)
2023-04-27 20:48:11
また出た、世界最古と日本最古。😄

そんな昔にこの技術。
話を聞くと、一層ありがたみが増しますね。

当時の最高級の技術と職人を惜しげもなく
使って造ったのだろうなぁ、
と聖徳太子をはじめとする人々の思いを
思いながら読んでいましたら、

>目にする建物の殆どが国宝という豪華さ

確かに・・。😄

当時は我々のような庶民は
おいそれとは近づけなかったのではないでしょうか。

有難い時代ですね。

どうぞ、明日もお元気で。👋
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Unknown (tibineko)
2023-04-27 23:30:38
もう本当にね、目移りします。
何処を見ても「これほどの技術を」と目を見張るものばかり。
しかもこれほどの長きに渡って保存されているという凄さ。
皇帝が変わるごとに、それ以前の歴史を無かった事にしてきた
某国との根本的な違いをしみじみと感じますね。
日本人で良かったと思う瞬間です(笑)
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