嘉義公園には、市立野球場、、植物園、孔子廟、史蹟資料館、射日塔などがあり、面積は、268000㎡(東京ドーム6個弱)の広さがあります。
嘉義市民の憩いの場であり、イベントや各種スポーツの退会が行われる場です。
この公園、少し小高い丘の中腹に沿って広がっています。日射塔に向かって緩い坂が続きます。
入口にあたる啓明路と中山路の交わるところの入口、中山路方面をセピア色で撮ってみました。
少しここの位置が高くなっているのがわかりますか?ここをまっすぐ西に進むと、嘉義駅があります。右にあるビルなどを消せば、100年前にタイムスリップしたような錯覚を起こします。
ここには、20世紀初頭の日本時代、嘉義神社を中心とした公園でした。中山路はいわば表参道ですね。台北も中山北路は、台北神社(現:台北圓山大飯店)への表参道でした。
では、公園の中へ入ってみましょう。
中山路はこの公園の入口で終わります。引き続きまっすぐ公園内の道を進みます。
ここをまっすぐ行った先に、昔は嘉義神社がありました。現在は、日射塔が嘉義市のシンボルとして建っています。
入口には、いつのころからか、アイス屋のおじちゃんが店を出しています。
毎朝自宅で作ってくる、あっさりとしたジェラートのようなアイス。
1個20元。これはイチゴ味。この日はほかに芋頭(タロイモ)味がありました。
「今日の商売どう?」と尋ねたら、「今日はお天気もいいし、まあまあだね。」と。
公園の南側には、市立野球場。以前、嘉義を本拠地としたプロ野球チームがあって、日本からもプロ野球の選手がコーチ兼選手で来ていたこともありました。
2013年度の今、台湾の職業野球チームは4つになり、嘉義に本拠地のあるチームはありません。(台中にもなくなりました)
東北エリアには公園と森が広がります。呉鳳様の像が飾られている場所もあります。
更に日射塔に向かって進むと道も参道らしくなり、石段と石燈籠が見えてきます。
狛犬や燈籠が並ぶ道。奥に見える門は、かつて大鳥居があった場所でしょう。
大正13年(1922年)に現在の雲林県の虎尾の人が奉納したと彫ってあります。
ほとんど壊されたり、何か細工をされた形跡のない見事な燈籠です。いろいろな時代の中、このような形で残されてきたことに、嘉義の人々の思いを感じます。
このような石灯籠が数基、何対も道沿いに並んでいます。
このあたりから、公園のざわめきもいつの間にか聞こえなくなり、神聖な雰囲気に包まれていく感じがします。ここに来るとそう感じる人が多いようですね。台北ナビの嘉義公園のレポートにも同様のことが書いてあり、思わず「あなたも感じたの?」とつぶやいてしまいました。
これは、来てみた人じゃないと感じられない独特の空間。もしかしたら、このあたりに異次元トンネルがあって、そこから100年前の嘉義に暮らした人々の声が聞こえてくるのかもしれません。
この石段の上にある門は、嘉義神社を忠烈祠に建て替えたときに大鳥居をこのような中国式の門にしたものです。1994年に建物が壊れたので、日射塔に建て替えられたので、門だけ残りました。現在、忠烈祠は日射塔の1階部分に再建されています。
嘉義公園②へ続く