台湾台中おせっかい日記

2001年に台湾の台中へやってきた日本人女性が、好奇心丸出しで探した台湾グルメ、文化、風景をつづります。

豆花伯~台中 鐘文能伯伯~

2013年02月09日 | 台湾のスィーツ

いつだったか、夜9時ごろ、自宅マンションの前でお隣りさんが屋台の豆花を買っていて、通りがかった私に「食べますか?」と聞いてきました。

屋台の中の豆花の入った桶を覗き込むと、真っ白で滑らかそうな豆腐が、ぷるんと光っていました。豆花好きの私は、即座に、「一個ください。」と注文。

お隣のご主人が、「我要請您吃」と言って一緒に支払ってくれました。ありがたくいただくことに。台湾にいて、食べ物屋さんあたりで知り合いに合うと、「一緒に食べますか?」とよく聞かれます。「今お腹がいっぱいなんでいいですよ。」と断ることもありますが、興味があると、その人のおすすめをいただいてみることもあります。
そのときも、こんな感じで、ご相伴にあずかりました。



柔らかく茹でられた花生(ピーナッツ)がたっぷりのった黒蜜味。しょうが汁もいれてもらいます。


1碗35元。メニューは、この花生豆花のみ。冷たいのと温かい2種類。しょうが汁は希望するといれてくれます。つるんと滑らかな豆腐、甘味を抑えた黒蜜スープ。そこにショウガ汁のピリッとした辛さと、ピーナッツのコクがたまりません。

早めの夕食とった日や、テレビのグルメ番組を見たりすると、無性に何か食べたくなることがあります。かと言って、買いに行くのも面倒だし、コンビニやファストフード、ピザが食べたいわけじゃなくて、なにかあっさりしていて、のど越しのいいもの。そしてスィーツなら更に良し。
ということで、豆花は宵吃(夜食)としても人気があります。

でも家の近所には豆花屋がないので、バイクで買いにいくしかない、、、。コンビニのものは、昼間ならいいけど、夜食べるには、何か物足りないという私の豆花のこだわり。
お気に入りは忠孝夜市の蔡家豆花だけど、バイクで片道20分。気合い入れないといけない場所。

そんな時は、この豆花伯の携帯に電話。

私:「今どこにいますか?」
豆花伯:「五権西路と大墩路交差点付近だよ」
私:「向上路と大墩路まで来れますか?」
豆花伯:「10分後に行くよ。」
私:「待ってます。」

ということで、10分後、マンションを出て交差点を見ると、押し寄せる車やバイクの流の横に、豆花伯の自転車屋台がゆっくりとやってくるのが見えます。思わず手を振ると、ゆっくり手を振りかえしてくれます。

到着。さっそく3個注文。

そこに、この交差点にあるHTCのお店の店長が店じまいして帰宅するところを通りかかったので、「食べる?」と聞くと、彼も興味津々。すぐHTCのスマホで写真を撮り、奥さんに電話。奥さんも食べるといったようで、2個注文。もちろん私は、「我要請您~」と言います。


そのうち、周りに人が集まってきて、みな豆花の入った桶を覗き込み注文。ここで10個くらい注文がありました。
案外いい商売だなあ、、と、その夜、主人と「夜泣きラーメンの移動屋台でもやるか、、」と話し合っていました。

こうやって、ブログやFBで紹介されてお客さんが増えてきたんだそうです。
移動範囲は、南北には南屯路あたりから大業路あたり、東西には精明路から文心路あたりでしょうか。

たま~に食べたくなるとき、電話がつながって近くにいてくれると、とっても幸せな気分。
これからもがんばって続けてほしいです。

さすがに今夜は春節前の除夕なんで、お休みでしょうけど。

豆花伯(鍾文能先生)  0956-156186